だいじょうぶ?マイペット

おそらくリンパ腫であると診断を受けて

質問カテゴリ:
その他

対象ペット:
/ ペルシャ / 女の子 / 6歳 5ヵ月

質問者:
福島県 / ねこねこさん (この方の過去の質問 3件)

 
2020/11/11 17:24

4月頃、ヘアボールではなく胃液と泡みたいなものや、カリカリをそのまま吐くという事が、週に2、3回、ひどい日は1日に2回ありました。
赤茶色のようなものが混ざっていた時があり、血かもしれないと病院に連れて行きました。
血液検査とレントゲン検査で異常なし、おそらく胃炎、炎症を抑える薬とヘアボールの管理をしっかりすれば大丈夫という事でした。
その後も、薬を飲むと良くなり、辞めるとまた吐くの繰り返しで9月末までに計4回、血液検査とレントゲンをしていますが、その度に詳しく検査するほどではないと言われました。
9月末に急に声も出さない、食べない、動かない日があり、病院へ行き体重も600g減っていました。しかし、血液検査とレントゲンに異常はない、少し炎症がある程度だから入院して様子を見て、それでも良くならなければさらに検査すると言われました。2日の入院で、点滴もして、食欲も体重もほぼ元に戻り、やはり胃炎だろうから命に関わるものじゃない、あまり心配しないようにと言われました。しかし、カリカリを食べると吐くので、この入院以降は病院で食べていたロイヤルカナンのrecovery(ペースト状)をあげています。
また食欲が減り10月末に血液検査とレントゲンをするも、やはり数値的に心配するほどではないが、心配ならCT検査をしてもいいが、猫は病気の断定が難しい動物なので納得がいく結果が出る保証はないと言われ、数日悩んでいたら吐血してしまいました。すぐCT検査をお願いし、初見で胃に腫瘍が1つ、これを取って治療を判断しましょう、良性ならすぐ良くなる、詳しい結果は後日という事でした。そして、後日、腫瘍が小さいものがさらに胃に2つあり、おそらくリンパ腫、全て腫瘍を取ることは難しく、腫瘍を取ってリンパ腫と断定してもしなくても治療は同じなので、無理してお腹を切って手術をせずに治療しましょうと。しかし、抗がん剤もリンパ腫であれば延命に過ぎずないこと、この歳だと遺伝だろうし若いので進行も早い、すでに末期の症状が出ている、猫の負担、家での排泄物から小さい子供への影響、コロナ禍の中で十分熱心に治療してきたから、全て考慮しても抗がん剤で積極的に治療をする時期ではないと言われました。

慢性胃炎で命に別状ないと信じていたところから、一変、おそらく末期のリンパ腫、抗がん剤はせず、余命1〜3ヶ月、ステロイドで緩和しながら過ごすと言われ、納得しなければと思いつつも、気になる点がありこちらに質問させていただきました。

①これまで血液検査とレントゲンをしてきたのに、リンパ腫は見つからないものなのか

②個体差も大きいとは思いますが、吐血一回、血便一回、体重や食欲、運動量の減少は、すでに末期の症状なのか

③リンパ腫であれば、抗がん剤で完治するものでも、必ず延命に繋がるものでもないと理解し、何より猫の負担を考えて抗がん剤はしないつもりでいるのですが、できる限りのことをしてやりたい飼い主の気持ちとしては、断定ではなくおそらくリンパ腫という事で決断をしなければいけないのが、腑に落ちません…猫のリンパ腫というのはそういう曖昧なものなのか、もしくは他の病院でも検査してみるべきなのか迷っています。

ご意見、よろしくお願いします。

獣医師の栗尾と申します。

回答いたします。

①腫瘍のできかたにもよりますが、血液検査やレントゲンで発見することはまず難しいと思います。特に血液検査は胃の腫瘍に対してはほとんど意味をなしません。レントゲンの場合、大きな腫瘤であれば発見することは可能なこともあるかもしれませんが、胃というのは肝臓や腎臓と違って、食べ物が入ると大きく膨らみ、動きます。常に形を変える臓器なので、腫瘍の発見をすることは非常に難しいと思います。ただ、CT検査というのが引っ掛かります。通常は胃の腫瘍の場合は内視鏡にて検査をすることが一般的です。

②末期の症状というのは食欲がなくなった状態を指すのかもしれません。食べれなくなれば、どんな健康な生き物でも生きてはいけなくなりますので。反対に吐血や、血便があっても食べてさえいればある程度は生きていけます。また末期の症状ではなく末期の状態であれば、全身に転移したり、多臓器不全に陥っていたりすることをさします。食欲があれば初期ではないかもしれませんが、中期的な症状かもしれません。

③今回は腫瘍ができているとのことなので、その腫瘍組織の病理検査をすれば確定診断は可能かと思います。特にリンパ腫については細胞診断も可能です。細胞診断というのは体外から針を刺して、その針先からとれた組織を顕微鏡で確認することを指します。麻酔等も不要で比較的容易にできます。ただ、胃に穴をあけるのを嫌がる先生もいらっしゃいます。あとは、腫瘍が胃の内部に発生している場合は内視鏡検査により病理検査が可能です。治療ではなくあくまで検査ですが。
※胃の外部に腫瘍が発生している場合は内視鏡検査が不向きとなります。
猫のリンパ腫というのは曖昧なものなのかということですが、決して曖昧なものではありません。特に今回は腫瘍が2つできているということなので、それが何なのかまでしっかり調べるべきです。それほど難しいことではありません。でないとCT検査をした意味がかなり薄れてしまいます。要は、ガンじゃない可能性があるからです。ただのポリープである可能性はないのかという話です。画像で見えたのはあくまでデキモノがあるというだけで、それが何かまでは判明していないはずです。血液検査・レントゲンやCT検査の結果でリンパ腫と判断するのはかなり無理があります。
他の病院で検査するべきかどうかは迷いますが、ただのポリープではないのか?と聞けば正確な返答ができないはずです。リンパ腫と判断した根拠が欠如しているかもしれません。

どうぞよろしくお願いします。

************************************

konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

アドバイス・意見はすべて無償で行っています。
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どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 ねこねこ さん からの返答

丁寧親切にありがとうございました、かなり参考になりました。先ほど少し食欲が落ち便秘気味だったので念のため病院へ行ったので、確認したところ、CT検査のみをしており、うちの子の場合、それ以上やる意味はないということでした…。良性のものではないという自信があるのかもしれません…あまり話を聞いてくれるというより自分の意見を言う先生なので、これ以上聞くことができませんでした。

再度、質問させていただきたいのですが、胃のポリープの場合でも、リンパ腫でも症状は似たものなのですか?
末期のリンパ腫だろうと言われてから、本当に日に日に弱って行くような気がしてなりません。でも弱るということはやはり悪性だからなのでしょうか…

お忙しいのに度々申し訳ありませんがよろしくお願いします。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

胃のポリープの場合は、リンパ腫のような悪性腫瘍に比べたら症状は軽くおさまることが多いと思います。
吐血や吐き気、下痢などはあるが、食欲はあって、体重もキープできる、、そんな印象だと思います。
食欲もなく、体重も落ちていくようであれば、悪性の可能性は十分にあるかと思います。

しかし、リンパ腫の場合は全身性の腫瘍である一方で、抗がん剤が比較的効きやすいという一面をもっています。
なので、抗がん剤治療ができるかどうかを検討するために、一般的にはリンパ腫かどうかを病理検査なりするのが正解とされます。
弱っているし、ガンだろうから、もう何をやっても無意味という考えの先生なのかもしれません。
ごく稀にですが、抗癌剤によって長期間の寛解を得る個体もいます。可能性がゼロという訳ではありません。
私は自分自身がガンになったら抗癌剤治療など、できることなら何でもすると決めているので、ペットにもできるだけのことをしてあげたいという思いです。この考えは人それぞれですね。

もちろん、悪性のガンだと受け止めて、今の治療を続けるのもありだとは思います。

投稿者 ねこねこ さん からの返答

度々質問に答えていただき、ありがとうございます。
その先生にはずっと見ていただいていたのですが、吐くのが増えてから半年以上も経つし、今回のCT検査ですでに3箇所できていること、食欲体重の減退が9月末から何度か見られたことを含め、悪性だという判断なのかもしれません…
ご本人も積極的に治療するタイプだが、今回はしないという判断が正しいとおっしゃっていました。小さなお子さんがいる先生なので、私に2歳の子供がいるので抗がん剤の影響を気にしていたので、あえてそう言い切ったのかもしれません…。
私自身癌で父を亡くしたばかりで、エゴにならない限り猫にもやれる事を全てやってあげるつもりでしたが、これだけずっと胃炎だと言われていたところから、いきなりの余命宣告に加え、してやれることは緩和のみと言われてしまい…どう気持ちを整理していいのか、何かまだできないかとついつい考えてしまう日々です。
体調がいいタイミングを見て、今日明日で病気を明らかにしてもらえないか相談したいと思います。ちゃんと納得をして、ベストを尽くせるようにしたいと思います。
大変親切にしかもお忙しい中、迅速に質問に回答していただき、心から感謝いたします。

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