だいじょうぶ?マイペット

免疫介在性血小板減少症

質問カテゴリ:
その他

対象ペット:
/ ビションフリーゼ / 男の子 / 7歳 8ヵ月

質問者:
--- / 非公開中の会員 (この方の過去の質問 1件)

 
2021/02/17 12:09

以下のご相談についてご教授ください。

以前、初めてこちらで相談させていただきました7歳犬の血小板減少症の治療についてです。

・去年の夏に発症、すぐにアトピカ、ステロイド投薬
・血小板0が1週間以内に正常値に戻る
・かかりつけ獣医師が一過性と判断して投薬を中止
・2週間ほどで再発、血小板ほぼ0
・かかりつけ獣医師が一過性ではなかったと再度投薬開始
・初めの発症時に飲んだアトピカが合わず嘔吐が激しかったので再投薬ではステロイド1日5㍉のみ
・数ヶ月後血小板が正常値になり2日に1錠に減薬開始
・安定が継続したので2日に半錠にさらに減薬
・数週間後検査で血小板5に減少で2日に1錠に戻る
・その後数週間後の今日の検査で血小板2にさらに減少で1日1錠に戻る

今回ご相談したいのは、投薬の内容についてです。
かかりつけ医については一喜一憂を共に一生懸命この病気に向き合ってくれていると感じています。
その一方で、ネット情報ですがいろんな症状の出方や、治療方針(薬の種類など)を読ませていただくと、
今の状態のまま治療を続けていいのか…
もし今の治療が適切でなければ寛解への道のりが開けないのでは…

以前もこちらで先生からご説明頂いてますので、
とても難しい病気だと理解しており、適切な治療でも安定しない場合もあることも承知しています。

病院を変わるのがいいのか、
治療薬としてはプレドニンだけでいいのか、など
ぜひこちらの先生方のご意見をお聞きしたいです。

長くなりましたがどうぞ宜しくお願い致します。

追記
当の犬はステロイドの副作用か食欲も旺盛で、
病気前と変わらず元気です。

  • 補足画像

獣医師の栗尾と申します。

結論的には治療内容や経過はあまり問題がないものと思います。
経過が長いので、病院を変わるのはおススメできません。
特に去年の夏に発症とありますが、そのときはどのような症状がでましたでしょうか?すぐに診断に至りましたでしょうか?
免疫介在性血小板減少症というのは確定診断の手法がなく、血小板の数に頼るしかありません。
なかなか診断に迷うこともあるなか、即座に判断でき、治療に入られているなら、担当医は優秀であるとしか言いようがありません。

当該疾病の治療薬はプレドニン単独でも問題ありません。
プレドニンの効果が出ない症例に対しては、他の免疫抑制剤の使用を検討します。
プレドニンで血小板の数が増えることがあるのであれば、それで問題ありません。
血小板は2.0×10^4/μL以上あれば自然出血することは防げますので、現状、安定しているといってよいはずです。
(正常値までもどすことは困難なこともあります。そこまで求めなくても構いません)

一方で中にはプレドニンを飲んでも2.0×10^4/μLにならない子がいます。
つまりは血小板0が続いてしまうということですね。
そういう時は他の薬剤を使用することを検討しないといけません。
ただ、いわゆる免疫抑制剤が当該疾病によく効くということは少ないように思えます。
プレドニンが効かなければ、なかなか長生きできないというのが現状です。

あとは抗癌剤に分類されるビンクリスチンを使用することもありかと思います。
あくまでプレドニンで十分な成果が出ているので、そのようなことをする必要はないかと思いますが。

どうぞよろしくお願いいたします。

************************************

konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

アドバイス・意見はすべて無償で行っています。
可能であれば以下より評価や感想・応援メッセージなどをお願いいたします。

■評価をお願いいたします
https://search.google.com/local/writereview?placeid=ChIJA1BzT_-fWjUR3MNwV2hR9S0
https://pet.caloo.jp/hospitals/detail/340232
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■公式動画のご視聴・評価をお願いいたします。
https://www.youtube.com/channel/UCymyK5FjUmS6F3QPW-krhEw/featured

■そのほか応援メッセージなどあればお願いいたします。
MAIL:info@kurioaimec.com

どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 さん からの返答

栗尾先生はじめまして。
お礼が遅くなりまして大変失礼いたしました。
この度は私の相談へご回答くださいましてありがとうございました。

現状ではプレドニンだけの投与で問題ないとわかり
不安、もやもやした気持ちなど解消しました。
担当医を信頼しておりますが、血小板数値の不安定なコントロールが続いたりすると心配が増してしまい、しかし先生にはプレドニンだけでいいんでしょうか?とは伺いづらく。。
このようなシステムがあることで他の獣医様よりアドバイスをいただくことが出来、とてもありがたく思います。

栗尾先生、ほんとうにありがとうございました。

投稿者 さん からの返答

栗尾先生こんにちは。
前回のアドバイスありがとうございました。
お忙しいと思いますが、お時間を少しいただけると有り難く思います。
どうぞ宜しくお願い致します。

去年6月に発症した血小板減少症について。

・ステロイド1日1錠5mg服用で血小板が上がったり下がったりしながら(2を下回ることもありました)
3月10日に2回目の減薬に入りましたが今日の検査でまた下がり。(16.0→5.0に)

・担当医からステロイド服用が長期になってきたので
いったん、ステロイド量を通常に戻してアトピカを併用し効果があれば再度ステロイドを減薬をすると。

ご質問です
発症時はアトピカ併用で投薬治療が始まりましたが、
激しい嘔吐がありました。そしてその時は3〜4日で血小板0が正常内に戻ったのでステロイドと共に中止しました。(結果、すぐに再発して現在のステロイド単体服用に至ります)
いろいろお調べしてもこの病気でアトピカ併用している記事があまり見当たりません。
10年前くらいの投薬ブログで見かけます。
アトピカ併用は一般的と考えてよろしいでしょうか?

また、ステロイド1日5mg服用が1年近く続いていますが、長期服用での副作用を心配する服用量となりますか?

度々のご質問で大変申し訳ございませんが
どうぞ宜しくお願い致します。

投稿者 さん からの返答

追記

1回目の減薬も失敗し、数ヶ月通常量のステロイド服用後正常値近くで2回目の減薬でした。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

獣医師の栗尾です。

連絡が遅くなりました。

当該疾患に関して、アトピカの併用は一般的といえば一般的ですが、効果が認められないことが多いので、ステロイド単剤ですすめることで落ち着かせることがほとんどです。
アトピカは嘔吐が副反応として出ることはよく知られている事実ですので、凍結保存を獣医師は推奨しています。凍らせた状態で服用させると、嘔吐はあまり出ません。※製薬会社は推奨していませんが。

ステロイドの長期服用は副作用を心配しますが、そうこう言ってる余裕のない病気です。
血小板の数が減るようであれば、ステロイドを多めでも続けるべきかと思います。
減薬ができないのは仕方ありません。

どうぞよろしくお願いいたします。

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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

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投稿者 さん からの返答

栗尾先生こんばんは。
お忙しいところご回答いただきありがとうございました。
アトピカ服用3日目ですが、なぜか今回は嘔吐せず継続できています。
冷凍保存で嘔吐が緩和されることもあるのですね。参考になりました。ありがとうございます。

ステロイド長期服用に関しましては、
先生のおっしゃる通りですね。ステロイドの服用で致命的状況を回避できている現状に重点を置くべきだと再認識し考えを改めることにします。

お忙しいなかご回答くださいまして本当にありがとうございました。

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