是松 壮一郎 先生の過去の回答履歴一覧|73ページ目
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こんにちは、コスモスさん
さて、コンドロイチナーゼABCを用いた髄核融解療法ですが、一般臨床で使われている先生がいらっしゃるかどうか、不明ですが、薬自体もまだ認可を受けていない試薬だったかと思われます。
大学レベルで、実験犬を用いて、髄核の縮小が見られたという報告がなされた発表はありましたが、実際にヘルニアの犬に使っての治療報告はわたしが調べた限りではありませんでした。
ですので、実際に治療を受けられている方というのはほとんどいらっしゃらないかもしれませんね。
理論としては、コンドロイチナーゼABCという薬で椎間板ヘルニアを起こしている部分の髄核内のコンドロイチンを分解し髄核を縮小させ、脱出しているヘルニア部分を小さくすることを目的とする治療方法です。ただし、コンドロイチンがヘルニアを起こしている部分にあまり分布していない場合には、その治療効果もあまり望めず、髄核その物に薬を入れる技術も...2007/04/13 16:55 -
こんにちは、西脇さん
コマンドによるしつけの開始時期ですが、いろいろと説がありますが、わたしのところでは、生後3ヶ月を過ぎたくらいから、食事を与える場合にも「まて」「よし」という言葉とともに食事を与えるようにしています。
リーダーを意識し始めるのは生後6ヶ月くらいといいますが、これは自分の順位を認識し、うえに立とうとする気持ちの現れでもありますので、一種の反抗期の始まりになります。この時期からあらためてコマンドを伴うしつけを入れようとすると、自分も上に立ちたいという気持ちがあるので、しつけを始める時期としては若干遅いかもしれません。もちろん、遅すぎるということはありませんので、しっかりはじめてもらえればいいと思います。ただ、早い時期(生後3ヶ月程度)からのしつけ始めよりは若干時間がかかるかもしれないなとの印象があります。
コマンドによる「お座り」「まて」などのしつけは、生後3ヶ月くらい...2007/04/13 11:19 -
こんにちは、ぷりともさん
今回はまだ病院で診察は受けられていませんか?
お腹がぱんぱんになっているというのは、とても気になります。腸内細菌のバランスが崩れてガスが溜まっているだけであればいいのですが、常にお腹が張っている状態が続くのであれば、他に病気が隠れている可能性があります。
こちらのコーナーは、病院での診察のかわりになるものではありませんので、異常が見られた場合には、まず病院での診察を受けられるようにしてみてくださいね。
どうぞお大事になさってください。2007/04/13 10:47 -
- 質問カテゴリ:
- 手・足の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
こんにちは、キャンディママさん
キャンディちゃんのパッド裏ですが、やはり外傷から炎症を起こして腫れていたようですね。
今回、自壊したということで、この自壊で細菌巣や傷の原因となったもの等が全部排出されたのなら、キャンディママさんのおっしゃるように自宅療法ということを考えてもいいと思いますが、それらの判断を診断していない我々が行なうのは無理があります。
一時的に腫れが引いても、たとえばトゲや金属片がまだ身体の中に残っていたとしたら、再び炎症が起きて慢性化したりします。細菌の排出が充分ではない場合もあります。ですので、自壊して腫れが引いていても、一度は診察を受けていただいた方がいいと思います。
どうぞお大事になさってください2007/04/13 09:49 -
こんにちは、トニートニーチョッパーさん
さて、肛門を気にする場合に一番考えられるのが、肛門腺といって肛門のわきにある分泌腺に分泌液が溜まっているケースです。肛門腺に分泌物が溜まると、痒みや痛みが生じ、気にして舐めたりします。他にも、寄生虫(特に条虫)が寄生している場合にも痒みを伴いますので、気にして舐めたりお尻をこすって歩いたりします。
一度病院で診察をしてもらい、肛門腺をしぼってもらうといいと思いますので、病院へお出かけください。
どうぞお大事になさってください。
2007/04/12 19:12 -
- 質問カテゴリ:
- 手・足の異常
- 対象ペット:
- 犬 / スタンダードダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
こんにちは、irohaさん
さて、晟南(セナ)くんですが、肩関節の脱臼があったようですね。肩関節の脱臼もいくつか種類があり、上腕骨と肩甲骨がどういう形でずれているのかにより、術式も異なってきます。ただし、今回のセナくんのように、肩関節を形成する骨が変形している状態ではいくつかの骨を骨切り術により整形して関節面を調える必要が出てきます。
いずれにせよ、現時点で手術をするのであれば関節部分の人工的な整形は丁寧におこなう必要がありますので、かなり細かく時間のかかる手術になると思います。
また、関節周囲の靭帯などの状況を考慮しても、術後必ず良い状態を保てるとはなかなか言えないような状況なのではないかなと推察されます。完全に人工関節に置換するのであれば別ですが、人工関節への置換は成長期の仔犬には不適な手術ですので、おそらくは、肩関節部分の整形で対処する予定だと思います。
現在、痛みがひどくない場合...2007/04/12 11:23 -
こんにちは、みかちゃんごれんさん。
さて、犬ジステンパーの後遺症ですが、主に知られているのはチック症状といって、顔や足などの表面の筋肉(皮筋)がぴくぴくと小さく痙攣を起こす症状ですが、その他にも重症例では神経麻痺などが見られる場合があります。
今回のモモタロウ君のように、性格が変わったかのように、他の犬に対し敵対心を持ったりすることもありますが、これがジステンパーウイルスによる後遺症なのか、それとも治療の過程でのストレスが元になっているのかはまだ不明な部分も多くあります。
というのも、その攻撃性が特定の動物や人に向けられたものであることが多く、性格の変容ということでは片づけられない面が多いからです。
病気の前にどちらの立場が上だったのか不明ですが、たとえばモモタロウ君の方が上だった場合、体力の落ちてしまった今、キンタロウ君がボスの座を狙おうとしたり、逆にモモタロウ君が死守しようとし...2007/04/11 19:03 -
こんにちは、DARCYさん。
なかなかのら猫だとこちらの気持ちも伝わらず、メルちゃんを無理に病院に連れて行く際、暴れてDARCYさんが怪我をされたりしませんでしたでしょうか。無理やり病院に連れて行こうにも、追いかけ回すことがメルちゃんの体力を奪うことも考えると我々獣医師でも判断を迷うことがあります。
今回のように病院に連れて行くこと自体が難しい場合、日々弱っていくのを見ているのはとてもつらいと思います。
わたしも今まで何度か同じような依頼を受けて往診で診察しようとしたことがありましたが、気配を察知するのか不思議なことにいつもいる場所にいなかったり、近づいてこなかったり、詳しい検査が全く出来なかったりで思うようには診察出来ないことがほとんどでした。
ただ、何も出来ないからとこのまま見ているだけではおつらいと思いますので、今出来ることを考えてみますね。
まず、食欲が落ちてきているということです...2007/04/11 18:28 -
こんにちは、りんのママさん
マイちゃんの乳腺腫瘍ですが、折角手術をするのであれば、早い方がいいと思います。
この1ヶ月の間に転移する可能性というのも0ではないですし、細胞診の際に腫瘍自体を針で傷つけていますので腫瘍細胞の飛ぶ可能性も高くなっているはずです。
腫瘍の診察を実際にしていないため、あくまで私見なのですが、折角の手術ですので、良く獣医師に相談して早期の摘出をお願いしてみてください。
どうぞお大事になさってください。
2007/04/11 16:49 -
こんにちは、よねさん。
さて、主にビタミンAの不足からなる夜盲症(鳥目)なのですが、暗い場所で働く杵体と呼ばれる視細胞がうまく働けなくなることにより夜など暗いところでものが見にくくなる夜盲症という状態になります。
ただし、現代で通常のフードを食べているならば、後天性の夜盲症はほとんどありません。
では、今回のムク君ですが、一番考えられるのが、白内障になりはじめている可能性です。白内障の初期は、やはりレンズが曇りはじめて視野が狭まってきて、特に夜などは見えにくくなります。そのために側溝に落ちてしまったり、障害物にぶつかったりといった異常から診察を受けて始めて気がつかれるケースが多くあります。
また8歳という年齢からは、まれだと思いますが、網膜の色素変性が起きている可能性も考えられます。先ほど述べた杵体と呼ばれる視細胞の変性が起きた場合にも同じように視力に異常をきたします。
どちらにせ...2007/04/11 16:43