山崎 洋 先生の過去の回答履歴一覧
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乳腺の腫瘤は必ずしも全てが悪性とは限らず、良性のこともあります。選択肢はいろいろあると思いますが、比較的硬い小腫瘤2個程度なら、切除生検を兼ねてまず腫瘤部分だけを摘出し、摘出組織の病理診断の結果をみて今後どうするか決められてはいかがでしょう。
これなら麻酔はごく短時間ですし手術侵襲も少ないのでリスクは低くなります。また良性の診断ならそれ以上の拡大手術あるいは後治療をする必要は無くなると思います。
腫瘍の場合はできるだけその腫瘍が小さい時期(早期)に確定診断をしておくのが基本では?正確な診断がないと治療が間違った方向にいく可能性がでてきますので、ご参考までに。
なお、全くリスクのない医療行為は存在しないことをご理解ください。2008/06/25 08:02 -
- 質問カテゴリ:
- 尿の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ジャックラッセルテリア / 性別不明 / 年齢不明
書かれている範囲内でまず気になるのは縫合糸に対する異常反応(縫合糸肉芽腫)あるいは縫合糸の感染などの可能性です。1歳の時の術創が何ヶ月もたって不具合を起こすというのはおかしいですね。もしも絹糸が使われているようであれば特にそれらが疑われます。避妊手術の場合、尾側の断端は排尿コントロールに影響を与える膀胱頸~近位尿道に近接しますのでその付近に炎症などがあれば尿失禁の原因となり得ます。この場合は炎症巣を含め、残っている縫合糸を除去し、再縫合には単線維の合成吸収糸を用いる必要があります。
もしそうでなければホルモン反応性尿失禁や異所性尿管など様々な疾患の可能性もありますし、いずれにしても各種の画像診断検査が必要でしょう。対応できる病院を探されるとよいと思います。
2006/09/15 21:12 -
パグをはじめとする短頭種の犬では、短頭種症候群として知られている疾患があります。これは鼻孔狭窄、軟口蓋過伸長および喉頭小嚢突出が様々な程度に合併するもので、ヒトが頭の短い犬を作り出してしまった功罪で、骨格の短縮に軟部組織がうまく適合していない結果生じると考えられています。これは通常、喉頭虚脱や気管低形成を合併していなければ、外科的に形成することで症状は劇的に改善します。手術自体はそれほど難しいものではありません。また、気管虚脱という別の疾患の可能性もあり、その場合はステージにより内科治療、外科治療があります。
単純に太りすぎだけで片付けることには疑問を感じますので、できれば正しく診断の上、適切に処置し快適な生活を送れるような方法を選択してあげるのが理想ですね。
2006/09/15 20:42 -
- 質問カテゴリ:
- 尿の異常 / 吐き気 / その他
- 対象ペット:
- 犬 / スタンダードダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
難しいご質問です。あまりに情報が少なすぎるので具体的にはアドバイスしかねます。とにかく緊急に全身的スクリーニング検査が勧められるケースです。いくつかの疾患が合併しているようにも思われます。血液・尿でもかなりのことは絞り込めると思いますし、また、短時間の単純レントゲンやエコー検査では通常それど負担にならないと思いますが。。。ある程度診断しないと治療方針が立ちませんので。
2006/09/03 12:03 -
まずはじめに本文中のALPはALT(GPT)の誤りではないでしょうか?
あと黄疸(T-Bil)や血液凝固系検査の結果はどうでしょう?
当初の数値からはクッシング症候群、糖尿病、子宮蓄膿症などが否定的であれば重症肝臓疾患を考えなければなりません。約一ヶ月間の一般的内科治療で改善傾向はあるものの以前として数値は高いですね。したがって純粋に獣医学的に考えるとやはり肝臓生検・試験開腹が必要なのではないでしょうか。一番心配されるのは腫瘍性病変の存在ですね。確定診断がない場合には現在の薬物療法を継続することになりますが、その場合にも「効奏しないで病勢が進行する」というリスクはありますので、よくご相談されることをお勧めします。
2006/09/03 11:47 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアシュナウザー / 性別不明 / 年齢不明
各種の神経反射を診る神経学的検査の結果はどうでしょう?
椎間板ヘルニアなど脊髄疾患の可能性も考えるべきではないでしょうか。2006/08/04 12:20 -
通常、重篤な基礎疾患でもない限り10歳という年齢だけで手術が不適応ということはないと思いますが?本当に腫瘍ならその種類や発生している部位によっては不適応となることはあります。まずは胃の内視鏡生検で確定診断されることをお勧めします。リンパ腫等であれば抗がん剤治療という選択肢もありますし。
2006/07/28 23:32 -
犬の皮膚組織球腫には好発犬種がいくつか知られています。しかし、現在のところ、明らかに遺伝性であることは確認されていないはずです。放置しても自然退縮する場合が多く、真の腫瘍というよりも皮膚の免疫を司るランゲルハンス細胞の反応性過形成と考えられる傾向にあります。したがって、それを理由に必ずしも繁殖をあきらめる必要はないと思いますが。。。
2006/07/28 23:19 -
- 質問カテゴリ:
- 尿の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアピンシャー / 性別不明 / 年齢不明
ともに易感染性となるクッシングと糖尿病が合併しているとのことですから、細菌性膀胱炎による頻尿症状ではないでしょうか?あるいは結石や年齢からは尿路系の腫瘍等の可能性も考えられます。いずれにしてもすぐに主治医の先生にご相談されるほうがよいでしょう。
2006/07/28 23:08 -
去勢手術は済んでおられるでしょうか?あと排尿の様子はどうでしょう。考えられる主な(発生頻度の高い)疾患としてはペニスの外傷、膀胱や尿道の炎症、尿路結石、前立腺疾患などです。早めに主治医の先生の診察を受けられることをお勧めします。
2006/06/10 22:01