山本 剛和 先生の過去の回答履歴一覧
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犬の胆石は通常、無症状のことが多いのですが、放置すると胆管肝炎や胆嚢破裂の原因となる、と考えられています。従って、可能なら外科的に摘出すべきでしょう。
胆嚢壁の炎症・変性がそれ程なければ、切開して胆石を摘出だけでも良いと思いますが、その後は内科的な治療を継続する必要があります(現在服用しているウルソなど)。胆嚢壁の変性・肥厚が著しい場合には胆嚢切除(摘出)になります。実際には開腹してみて、外科医の判断によることが多いと思われます。
肝腫大があると言うことですが、GPTとALPの値からは麻酔が無理、と言うほどではないように感じますが、検査機関により正常範囲が異なりますので、はっきりしたことは言えません。また心臓がどのくらい悪いのかは、この場では判りませんので、麻酔の危険性に関してはアドバイスできません。
胆嚢摘出の術後は、普通は非常に良好です。人間の場合は「食餌療法」が必要となるようですが、犬...2006/03/01 00:29 -
- 質問カテゴリ:
- 皮膚の異常 / その他
- 対象ペット:
- 犬 / ウェルシュコーギーペンブローク / 性別不明 / 年齢不明
手術から2週間以上経過していますが、病理組織検査の結果はまだ出ていないのでしょうか??
術後の傷が開いてしまう理由としては、、、
1)腫瘍が完全に切除できていない、あるいは腫瘍が「悪性」のもので周囲組織への浸潤性が高く、切除縁に腫瘍細胞が残っているため、縫合部分が癒合しない。
2)皮下を縫合した糸に対して「異物反応」を起こしている
3)縫合部に過剰なテンションがかかっているために開いてしまう
などが考えられます。
1)については病理の結果が出ればはっきりするでしょう。
2)と3)の場合は縫合糸の種類や縫合方法に気を付ければ多くの場合は解決するはずです。単純に縫い合わせることが出来ないほど皮膚の欠損が大きい場合は、形成外科的なテクニックを使用して縫い合わせることも可能ですし、無理に手術で縫い合わせなくても、創傷被覆材という医療材を使用して時間をかけて少しずつ上皮化させて行く方法もあります。...2006/03/01 00:06 -
肛門からすぐのところの直腸に「憩室」が出来て、排便時にそこに便が溜まり、痛みを生じると言うことでしょうか?
実は、正確に言えば、犬でこの部分に直腸憩室が発生することは非常に稀だと言われています。「憩室」と診断されるものの殆どは、本当は「会陰ヘルニアによる小嚢形成」です。恐らくこのケースも、基本的に「会陰ヘルニア」によるものの可能性が高いのではないかと思われます。
会陰ヘルニアは、お尻の肛門周囲の筋肉が弱くなって裂けることにより起こる病気で、直腸の一部や、場合によっては前立腺や膀胱その他の腹腔内臓器がヘルニアを起こします。外見的には肛門のすぐ隣の皮膚が盛り上がって見えます。去勢をしていない高齢の雄犬で多く発生します。
これであれば、会陰ヘルニアの手術(同時に去勢手術も)をすることで治癒が可能だと思われます。2006/02/07 23:42 -
ハワイへ犬を連れてゆくことは可能なはずです。英語の健康診断書も、それ程難しい英語は必要ありませんので、必要な項目さえ満たしてあれば大丈夫です。例えば
○○ has no infectious diseases nor any parasitic diseases.
Heartworm; prevented
と言うような箇条書きで充分です。
ノミとダニを予防しなければならない、と言うことはつまり国内の製品ではフロントラインを付けなさい、と言うことになります。
○○ has treated with Frontline (fipronil) on 日/月/06.
と言うような書き方で構いません。
2年前に私の患者さんが犬を連れてハワイに行ったときには、ハワイは日本国内で流通しているISO規格以外のAVIDと言う会社のマイクロチップを装着しなければなりませんでした。これは基本的には日本では手に入らないので、ハワイから購入して日本の獣医師に装着してもらうことになります。
ところが一昨年の11月(だったと思いますが)から日本...2006/02/07 23:25 -
文面からは、原因は全く判りません。フィラリア症などの心臓病や、糖尿病などの代謝性疾患、その他の基礎疾患はないでしょうか?これらの病気に関連して、血栓症が起きることがあり、皮膚などが壊死することも考えられます。また、よくあるケースとしてはホットカーペットや長時間ストーブの近くであたっている事により、低温熱傷を起こすことがあります。心当たりはありませんか?
治療法は、進行性にどんどん皮膚が壊死して来る、などの特殊な状況で無い限り、通常の傷の治療法で構わないと思います。もちろん基礎疾患があるのなら、その治療を行います。最新の治療法では、実は傷を消毒してはいけないのですが(恐らく抗生物質も必要ない可能性が高いです)、この治療法は、傷の治療法方に関する正しい理解が無いと却って混乱する可能性が高いため、主治医の先生があまりこの分野に詳しくないようなら、とりあえずその先生の慣れている方法で治療して...2005/12/22 22:18 -
本当にパルボの可能性があるのなら、2-3日様子を見ると「取り返しの付かない」状況になるかもしれません。くどいですが、もしも本当に「パルボウイルス感染症の疑いがある」と判断されているのならば、早急にパルボの治療を開始するべきです。その後、もしパルボでないことが判明したとしても、手遅れになって命を落としてしまうよりはずっと良いのではないでしょうか。
たとえパルボでないとしても、生後2ヶ月の子犬で絶食状態が続いているのは大きな問題です。出来るだけ早く、再度詳しい検査をしてもらい、早期に適切な治療をしてもらうことをお勧めします。2005/12/17 10:37 -
現に排便に支障が出てきていること、今後更に大きくなったり表面が破けて出血・汚染する可能性などを考えると、基本的には手術をすべきだと思います。しかし麻酔のリスクは考えなければなりません。ただし、14歳だから麻酔が無理、と言うわけではありません。全身状態に問題があるのかどうか、他に合併症や基礎疾患があるかどうかで、麻酔の危険度は変わってきます。
肛門周囲腺腫があると言うことは、おそらく去勢手術はしていないものと思いますが如何でしょうか?便が細くなる原因として、前立腺の肥大がないかどうかも、念のためチェックしておいた方が良いと思われます。2005/12/13 19:01 -
結石予防用のフードにはナトリウムが多量に含まれていることが多いので飲水量が多くなりますが、体重15kgで1日の飲水量が2L と言うのは100ml/kg(体重)を越えていますので、完全に「多飲多尿」と呼ばれる病的状態です。多飲多尿は様々な病気の症状のひとつです。子宮蓄膿症もそのひとつですが、その他には慢性腎不全とか糖尿病、副腎皮質機能亢進症(あるいは低下症)など、重大な病気が隠れている可能性が高いと思われますから、血液検査を含む詳細な検査をしてもらう必要があると思います。
2005/12/04 20:07 -
- 質問カテゴリ:
- ペットトラブル
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
使い捨てカイロの主成分は一般的に、鉄粉50%、水、食塩(1袋中に1~2g)、活性炭、バーミキュライトやヒル石(酸化鉄、酸化珪素等含有の鉱石)50%となっています。この中で中毒を起こす可能性のあるものは、しいて言えば食塩ですが、恐らく一袋全部食べても中毒量にはならない程度だと思います。したがって少しかじったくらいなら基本的には大丈夫だと思いますが、何か気になる異常が見られるようならお近くの病院でご相談されるのが良いと思います。
2005/12/04 20:01 -
文面から病名を予想することはできませんが、明らかに異常です。まだ体力の無い子猫のようですから、急激に衰弱して命に関わる可能性もありますので、近くの病院探してをすぐにでも診察を受けてください。
2005/12/04 19:54