宮澤 裕 先生の過去の回答履歴一覧|2ページ目
全22件中 11 ~ 20 件目を表示
-
coorikiさん、くぅちゃん、こんにちは。
かなり深刻な状況のようですね。
いくつかに分けて考えさせてください。
①おうちに来たときにはすでにFIP(猫伝染性腹膜炎)に感染していたとのことですが、
おうちに来てからどのくらいの期間がたっているのでしょうか。
FIP感染症は、治す方法が確立しておらずほぼ助けられない病気です。
生きている間に確定診断を下すことも難しいことがあります。
②毎月インスリンを注射しているとのことですが、
FIP感染症の治療にインスリンを使う方法は、
私の知る限り報告されていません。
FIP治療にインターフェロンを使うことはあります。
もしかしたらインターフェロンかもしれませんね。
インターフェロンを使う場合は、月1回ではなく、
もっと頻繁に接種することが一般的です。
ただ、お注射費用がそれなりにかかる薬剤のため、
接種間隔を広めにしているのかもしれません。
毎日病院へ行かれて...2012/01/10 09:22 -
ともこさん、菜々ちゃん、こんにちは。
コメントが遅くなってしまい申し訳ありません。
菜々の様子はいかがでしょうか?
ワンちゃんの体温が高く、その原因を示唆する典型的な症状がない場合、『不明熱』と呼ばれます。
不明熱には危険な病気も含め多くの疾患があり、全身的な検査・診断が必要となります。
関節炎が原因で熱が出て、「熱っぽくて辛い」+「関節が痛くて動きたくない」ということも多く経験します。
かといって、体温が高い子の全員に、初日から全身検査をするのは『やりすぎ』になってしまうことも多いと思います。
ホームドクターさんは、緊急性が高くないと判断した上で、まずは点滴と抗生物質で反応をみたのではないかと思います。
ホームドクターさんに点滴や抗生物質で改善しないことを伝え、相談してみてはいかがでしょうか。
無事に元気になることを祈っています。
お大事になさってください。
アイビーペッ...2011/12/17 19:14 -
ツルタサキコさん、ビーバーちゃん、こんにちは。
知人の方からご説明はあったと思いますが、
一応、簡単な確認からしておきましょう。
まず、脊髄梗塞というのは、
背骨の中にある脊髄という神経の一部に
梗塞が起こってしまうものです。
特に原因がなく、たまたまなってしまうことが一般的です。
神経の一部が損傷を受けるため、
その部位よりもオシリ側で麻痺が起こります。
梗塞の起きた場所と程度によって、麻痺の場所と程度が決まります。
だいたいの場合、後肢が少しぎこちないという
症状が見られると思います。
この麻痺がどの程度まで改善するのかは、
最初に受けた神経のダメージと次第だと思います。
ご家族以外がみたら全く気づかないレベルまで回復する子もいます。
脊髄梗塞と診断がついた時点で、
脊髄のMRI検査を受け、他の疾患の除外ができているのであれば、
ホームドクターさんで定期的に身体検査を受けるだ...2011/11/04 21:03 -
のっけさん、ノエルちゃん、こんにちは。
ノエルちゃんにとって、初めての症状、初めての去勢手術でとても心配だと思います。
早め早めに病院を受診され、治療が始まっていることはとても素晴らしいことです。
さて、今回の下痢の症状に対し、去勢手術の影響はないと思います。
手術後に抗生物質を処方されたかもしれません。
抗生物質で下痢をしてしまう子もいますが、通常は飲み始めてすぐ下痢となります。
これほど時間がたってから下痢を起こすことはありません。
また、陰嚢が一時的に腫れたり、中にしこりのようなものが触れることも一般的です。
成犬になってからの手術なので、完全にペッタンコにはならないかもしれませんが、1〜2ヵ月たてば腫れやしこりも消えると思います。
心配なことは溜め込まずに、のっけさんのように順次解決していくことはとても良いことだと思います。
まずはノエルちゃんの下痢が治まることをお祈...2011/10/06 11:14 -
- 質問カテゴリ:
- 皮膚の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
miroさん、ロッシュちゃん、こんにちは。
尻尾のデキモノ…心配ですね。
写真だけでなく、細かな情報を正確に記載していただいたので、イメージしやすくて助かります。
さて、このデキモノですが、状況としては腫瘍の可能性の方が高いように思います。
しっぽを丸めてその上に座ってしまう子では、尻尾の真ん中あたりが脱毛し、ちょっと腫れていることもあります。
しかし、『腫瘍』なのか、単なる『タコ』のようなものなのか、見た目だけで判断すると大変危険です。
手術を受けたばかりでロッシュちゃんへの負担をかけたくないというご配慮はとても素晴らしいことです。
しかし、デキモノの正体を突き止める際に行う細胞診と言う検査は、本人にほぼ負担をかけずに実施できます。
ワクチンで使うような細い針でしこりの内部の細胞を少しだけ採取して、顕微鏡で検査します。
これで、悪い腫瘍なのか、危険度の低いものなのか大まかに判断するこ...2011/09/25 19:38 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / ゴールデンレトリバー / 性別不明 / 年齢不明
Hanaさん、くっきーちゃん、こんにちは。
脾臓の血管肉腫について、いろいろご相談もされてきたと思います。
わかる範囲でコメントをさせていただきます。
①のご質問に関してですが、腫瘍と闘う子達は腫瘍に栄養を奪われます。
したがって、栄養の補助はサプリよりもたくさんの栄養素が望ましいと思います。
腫瘍と闘う子が必要とする栄養素は、健康な子達とは大きく異なります。
普段のお食事を元に、どのようなお食事に変えるべきかホームドクターさんと相談してみてください。
また、自力で十分に食べれない場合の補助の仕方もいろいろあります。
②すでに脾臓摘出がされていますので、今後の問題は他の内臓への転移があるかどうか、だと思います。
脾臓の血管肉腫の25%は心臓の右心房という場所に転移します。
経過観察の一環として心臓のエコー検査が望ましいです。
他に転移しやすい臓器としては、肝臓、肺、脳、腎臓、筋肉、リンパ...2011/09/17 21:57 -
もんころさん、銀之助ちゃん、こんにちは。
停留睾丸でしかもお腹の中に残っている状況のようですね。
ホームドクターさんのご指摘どおり、お腹の中に残っている精巣は腫瘍になりやすいため摘出が望ましいとされています。
しかし、これだけでは、健康な体にメスを入れてまで摘出すべきか判断に迷うところだと思います。
停留睾丸と精巣腫瘍に関するデータをいくつかご提示いたします。
これらを参考にしてみてください。
あくまでも文献データですので、目安と考えてくださいね。
①精巣腫瘍のなりやすさ
・正常な精巣…0/1000頭
・停留睾丸……68/1000頭
※10歳を超えると精巣腫瘍の発生率が高まることも証明されています。
②転移のしやすさ
・精巣腫瘍の約15%
③エストロジェン亢進症
※精巣腫瘍が女性ホルモンを過剰に産生することがあります。
その場合をエストロジェン亢進症と呼び、以下のような症状がでます。
・左右対称の脱...2011/09/17 21:29 -
yukenyunaさん、ビグちゃん、こんにちは。
甲状腺癌とのことで、かなりお悩みのことと思います。
すでにホームドクターさんでご説明があったと思いますが、いくつか知識の整理をしましょう。
甲状腺癌は、悪性腫瘍の中でも悪性度の高い、怖い腫瘍の1つです。
治療法には主に外科手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤)があります。
最も効果が見込めるのは外科手術ですが、気管などを巻き込んでおり手術ができない場合は、放射線治療が望ましいとされています。
放射線治療では70〜80%の可能性で腫瘍の増殖を抑えることができます。
そして、効果のあった子達では、1〜2年の生存が期待できます。
しかし、腫瘍が小さくなるまでには、数ヵ月かかることが一般的ですから、すでに呼吸が苦しいようであれば辛い数ヵ月になるかもしれません。
化学療法は、眼に見えない細かな癌細胞の増殖を抑え、遠隔転移をしにくくするのが目的です。
ビグ...2011/09/06 19:06 -
イソベッペさん、ほたるちゃん、こんにちは。
わんちゃんの「痛み」は難しいですよね。
本人が話せないからこそ、ご家族が感じる違和感が非常に重要です。
まず、「体勢を変えたときに痛い」というのは、骨格や筋肉の損傷の場合が多いと思います。
腰が痛い≒椎間板疾患は神経のトラブルであり、骨格のトラブルでもありますが、これも体勢を変えたときに痛みが出ることがあります。
仮に、椎間板疾患だった場合は、お腹は痛くありません。
また、椎間板疾患の確定診断にはMRIやCTが必要となり、レントゲンでは不十分です。
お尻をあげて前足を伸ばす姿勢は『祈りのポーズ』とも呼ばれ、前腹部が痛いサインです。
代表的なのは膵炎のような内臓の痛みを伴う疾患です。
膵炎の診断は、特殊な血液検査やエコー検査が必要です。
特に膵炎のエコー検査は、エコーに熟練した獣医師であることが必要です。
さて、簡単にご説明させていただきまし...2011/09/06 18:43 -
yuki85さん、こんにちは。
ウィンちゃんの胸のしこり、心配ですね。
たしかに、男の子に乳腺腫瘍ができることは稀です。
そして、若い子よりもお年寄りにできやすいです。
しかし、『若い男の子』でも運悪く乳腺腫瘍になることはあります。
乳腺の腫瘍ができた場合、半数以上の子は多発します。
そして、それらはそれぞれ別の種類の乳腺腫瘍のことが一般的です。
さらに、猫さんの乳腺腫瘍の80〜90%は悪性です。
つまり、4つあるしこりのどれかが悪性かもしれません。
特に気になるのが『線状のもの』です。
実際に触ってみないとわからないのですが、
悪性の乳腺腫瘍がリンパ管に沿って転移するときに
『数珠状につながって』触れることが多いです。
『しこり』に対する一般的な検査で腫瘍かどうか
細胞診を行うことから絞込みが必要だと思います。
また、女の子では、避妊手術の影響で
乳腺が過剰に張ることがあります。
その場...2011/08/27 17:50