宮澤 裕 先生の過去の回答履歴一覧
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- 質問カテゴリ:
- 体重の異常 / 食欲の異常 / 尿の異常
- 対象ペット:
- 猫 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
ミルフィオリさん、テトちゃん、こんにちは。
体調が悪いようですね、心配です。
まずご質問のヘモバルトネラ症の可能性は高くはありませんが、ありえます。
ご指摘のように吸血昆虫による感染はありえます。
しかし、ヘモバルトネラ症の場合、血液を顕微鏡で注意深く観察することで発見できることが多いです。
特に鹿児島県の獣医師ですので、ヘモバルトネラ症はチェック項目に入っていると思います。
また、ヘモバルトネラ症による貧血の場合、血液データのMCVが高値に、MCHCが低値になります。
甲状腺機能亢進症の治療薬を服用されていたようですが、どのくらいの期間にわたっての服用でしょうか。
ごくまれに、この治療薬で貧血となる子がいます。
しかし、その場合もヘモバルトネラ症と類似した血液データになります。
逆に、甲状腺機能亢進症の治療薬を急に休薬した場合、甲状腺ホルモン濃度が急激に上昇し、体調に悪影響を及ぼす可...2012/04/06 16:35 -
su8888さん、シルクちゃん、こんにちは。
交通事故にあってしまったとのこと、大変でしたね。
事故後に見られる「グゥ・・グゥ・・」という症状ですが、
事故による呼吸器系の後遺症(横隔膜ヘルニアなど)も考えられますが、
外猫さんとのことですので、消化管内寄生虫や、ネコさんのフィラリア症も視野に入れるべきです。
交通事故の際に胸部のレントゲンを撮影されていると思いますので、再度胸部レントゲンを撮ってもらうと良いのではないでしょうか。
どんな検査も、比較することで本当の情報が得られます。
また、糞便検査も本人に負担がかからず得られる情報が多いためオススメします。
シルクちゃんが元気になることを祈っています。
アイビーペットクリニック 宮澤 裕2012/04/06 16:03 -
moomin369さん、イブちゃん、こんにちは。
かなり大変な状況のようですね。
意識状態が低い状態での介護の仕方はとても重要です。
特に栄養補助の際に、上手く飲み込めずに誤嚥(気管や肺に入ってしまう)してしまうと肺炎を起こしてしまいます。
「イビキのような音」というのが、呼吸状態の悪化なのか、意識レベルが低下しているのかの判断も必要です。
誤嚥の予防のために、ヒトと同様に鼻から食道へカテーテルを入れておくと、安全に栄養供給ができ、ご家族の苦労も減ります。
ホームドクターさんに相談してみてはいかがでしょうか。
また、排便に関しても、現在イブちゃんが食べている流動食の種類と量次第では、便秘状態となっていない可能性があります。
便秘でもないのに、いろいろ刺激をしてもかわいそうです。
これも獣医師がお腹を触診すれば便のたまり具合も確認できます。
現在の状況で病院へお連れになるのも不安があると思...2012/03/22 20:58 -
russheさん、にゃんたろうくん、こんにちは。
5歳のネコさんの里親さんになっていただけることをとても嬉しく思います。
また、項目立てていただいたので、ご質問が非常にわかりやすくて助かります。
・肥満細胞腫が悪化する要因
→腫瘍なので、徐々に成長し全身臓器に転移することがあります。
その成長を促進する因子としては、腫瘍一般と同様に栄養素の影響は考えられます。
1mm程度の大きさの腫瘍なので、栄養素の影響がどこまで出るのかはわかりません。
また、肥満細胞腫の特徴として、細胞内にヒスタミンなどの顆粒を持ちます。これは腫瘍細胞を刺激することで放出され諸症状をもたらします。
つまり、しこりのあった部位を引っ搔くことは避けたいところです。
・イギリスへの長時間フライトや環境の大きな変化によるストレスで、肥満細胞腫が悪化することはないのか?
→問題ないと思います。
・まぶたの上だと、手術で取ること...2012/03/13 20:59 -
knarichさん、きなこちゃん、こんにちは。
いろいろな問題点があるようですね。
①抱いたときに鳴いて嫌がる
②水頭症の疑いがある
③元気・食欲が低下している
④下を向くのがつらそう
これらから連想されるのは、胸椎の椎間板ヘルニアや、頚椎のトラブルです。
また、チワワさんということを考えると、尾側後頭部奇形症候群なども視野に入れるべきです。
ちなみに水頭症は尾側後頭部奇形症候群と関連がありますが、症状が少し違います。
水頭症でよくみられる症状は、左右の眼が外側下方向を向いている、反応が鈍い…などです。
きなこちゃんはまだ若い子です。
水頭症の疑いが強いようであれば、確定診断のための検査を受けることも検討すべきです。
少し脱線しますが、小型犬の場合に多いのですが、「肋骨のあたりを抱き上げる」のはできる限り避けたい抱き方です。
いずれにせよ、詳細な身体検査から絞込みが必要です。
「元気なと...2012/03/12 23:11 -
かきのたね様、クーちゃん、こんにちは。
ヘマトクリット値が70を超えているというのは、かなりの高値です。
これだけ血液が濃いと「ドロドロの血液」となり、
酸素がうまく運べません。
血液の濃度が上昇する原因は以下のようなものがあります。
・重度の脱水
・真性赤血球増加症(真性多血症)
・二次性多血症(心疾患、呼吸器疾患、腎臓腫瘍の1種)
「ちょっとした体調の変化」というレベルでヘマトクリット70まで上昇はしません。
まだ若い子という点から、心臓の奇形を中心に原因追求をすべきだと思います。
猫さんが口を開けて呼吸をするのは非常事態です。
体に酸素が足りてないことを現しています。
クーちゃんの場合は、多血症による症状と考えるのが自然です。
大学病院まで行くのが大変であれば、
ホームドクターさんで、瀉血(血液を抜く)と点滴をしてもらうことで、
血液の濃度が下がり、症状が緩和されるはずです。
...2012/02/27 15:44 -
- 質問カテゴリ:
- 便・肛門の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ラブラドールレトリバー / 性別不明 / 年齢不明
月野様、優助ちゃん、こんにちは。
黒ラブさんが雪の中をお散歩している姿を想像して
幸せな気持ちになりました。
オシリのトラブルを改善して、快適に老後を過ごせるようにしたいですね。
さて、オシリのトラブルですが、
画像があると想像しやすいのですが
お話からすると肛門周囲腺腫を始めとして、
いくつかの疾患が想定されます。
肛門全周にわたっての切除が必要となると、
通常は「悪性腫瘍」の治療法です。
「肛門全周を切除しなければならない怖いもの」なのか
「外科的に対応する必要のないものであり、敢えて外科的に対応すると…」というものなのか、
十分にホームドクターさんと相談すべきだと思います。
外科的に対応する必要がないトラブルで
オシリを気にする様になるものとしては、
以下のようなものが挙げられます。
・肛門嚢の貯留
・消化管内の寄生虫
・食物アレルギーを含むアレルギー性疾患
肛門嚢を絞っ...2012/02/27 15:29 -
maki1119さん、マキアちゃん、こんにちは。
白内障の手術、アジソン病の治療と大変ですね。
検査データを見ていないため、
推測となってしまう部分が多くなりますが、
コメントさせていただきます。
まず、ナトリウムやカリウムなどの電解質のバランスから
アジソン病を疑うことはできます。
しかし、ナトリウム濃度が下がる病気は多岐にわたります。
確定のためには、ACTH刺激試験というホルモン測定と、
エコーで副腎の大きさを測定する必要があります。
ホルモン測定の結果、およびエコーでの副腎の大きさはいかがだったのでしょうか。
繰り返しになりますが、電解質バランスはあくまでもアジソン病の程度の参考にしかなりません。
お手持ちの検査データのコルチゾールというホルモンの値を追っていきましょう。
また、アジソン病の治療で、お薬が効きすぎた場合、
ナトリウムが上昇しても、カリウムは低下することが一般的です...2012/02/06 09:47 -
ウメちんさん、ウメトちゃん、こんにちは。
おそらく2kgくらいの小さなチワワさんなのでしょうか。
かなりの甘えんぼさんのようですね。
さて、ご家族が「おかしい!」と違和感を感じる場合、
病気であることが多いです。
動物病院で身体検査をしても、ワンちゃん本人が緊張してしまい、
病気のサインを隠してしまうことも多いものです。
ストレスでも吐いたり血尿が出たりすることがありますが、
お話からは、泌尿器の病気の可能性もあるのでは?と感じます。
まずは尿検査を受けてみてはいかがでしょうか。
尿検査はウメトちゃんに負担がかからず、
得られる情報も多いので助けになるはずです。
その上で、問題がなければストレスとして対応すると安心です。
また、男の子の場合、包皮内に少量残る尿に細菌が繁殖して、
包皮炎となっている場合があります。
包皮炎は簡単な身体検査でわかりますので、
尿検査の際に診てもらうと...2012/02/06 09:34 -
ranさん、ランちゃん、はじめまして。
ゴハンを食べてくれないのは、心配ですね。
当たり前のことですが、ゴハンを食べなければ生きていけないのは、
ヒトもワンちゃんも同じです。
本人に食べる意思がないときの対処法としては、
以下のような方法が挙げられます。
①お団子状にした缶詰などをお口に入れてあげる
②流動食を少しずつお口に入れてあげる
③お鼻に栄養チューブを設置し、流動食を入れる
④首に栄養チューブを設置して、流動食を入れる
⑤胃瘻チューブを設置して、流動食を入れる
③〜⑤の場合は、チューブの設置を動物病院で行います。
また④⑤は短時間ですが、麻酔をかける必要があるため、
食べておらず、体力が落ちている現状では難しいと思います。
あくまでも一般的な栄養補助の選択肢なので、
ホームドクターさんとご相談してみると、
ランちゃんに合った補助の方法が見つかるかもしれません。
もちろん、背景に何...2012/02/06 09:25