井上 平太 先生からの回答
口から強制給餌を行うことが辛そうであれば、胃チューブを手術で装着して流動食を栄養チューブから注入する方法がございます。皮下点滴(補液)を週一回ではなく週2~3回に増やすか連日にするとさらに体は楽になるとも思われます。
ステロイドやマイナートランキライザー類やメトクロプラミドを食欲増進目的で使う事は既に実施済みなのでしょうか。
入院という選択肢もあると思います。
少しでも体が楽になり少しでも長生きすることを目標にするのであればもう少しやれることはあるかもしれません。
おっしゃりたいことは本当は判ります。ただ、飼主の方とお目にかからない中で何もしない選択肢を安易に提示することは出来ません。これは15年間一緒に暮らしている方ご自身で回答を出してください。今までの経験や猫チャンの性格や飼主ご自身の信教やご経験によっても異なります。
お辛いことと思いますが愛猫に対する最後の飼主としてのプレゼントです。最初に名前をプレゼントした日のことと比べれば苦しい選択ですしどちらを選んでも後悔はあると思います。
あなたにとっても愛猫にとっても大事な大事な数週間です。1日1日を大事に過ごして下さい。頑張っているところをしっかり写真に撮っておいてあげましょう。お大事にして下さい。
またご相談に乗らせて頂きますよ。
2022/11/30 23:48 参考になった! 3
投稿者 ミル さん からの返答
私とミルに寄り添ってくれた回答ありがとうございます。また詳しく説明してくださりありがとうございました。
29日、深夜に亡くなりました。
ミルを拾って15年間、うちの子になってくれてありがとうと言いたいです。
食事を与えた時にとても嫌がり、力ないのにギュッと口を閉じたままでした。甲状腺の病気があったので食べたくて仕方ないくらいだったのに、固く口を閉じて拒否をした姿を見て、もう食べるのも辛いんだと思いました。回復の見込みがあれば無理にでも与えるのですが、最期はできるだけ痛みや辛い思いをしてほしくない、でももしかして食べたいのに食べれなかったらと思っての質問でした。皮下点滴もここ1ヶ月は週2回だったりと通院も頑張ってくれました。
最後に質問なんですが甲状腺機能亢進症の治療は腎不全、肝不全の猫に使用するのは難しいのでしょうか。
腎臓と肝臓の数値によるのでしょうか。
答えづらい質問でしたらすみません。
2022/12/01 06:44
再び 井上 平太 先生 からの回答
亡くなられていたのですね。お気の毒なことでした。
今は思いっきり泣きたいときでしょう。それを我慢するときではありません。
おっしゃるとおり是非、御霊位にありがとうという言葉を手向けてあげましょう。ミルちゃんが一番嬉しい言葉だと思います。
腎不全に既になっている猫の場合、甲状腺機能亢進症を治療しますと飲水量が減ってしまいます。
この事によりさらに脱水も尿毒症も悪化してしまうことがあります。
腎不全だがまだ尿毒症が起きていない猫に甲状腺機能亢進症の治療をして、尿毒症が発症することがございます。
ですので腎不全がある場合には甲状腺機能亢進症の治療は慎重に行わなければなりません。
メルカゾール(チアマゾール)により甲状腺ホルモン分泌を抑えると多飲多尿が治り、その結果として隠れていた腎不全による尿毒症が悪化してしまうので、非常にコントロールが難しくなります。
また、肝不全になると代謝が遅くなるので、どのような薬でも副作用が出やすくなります。
ご冥福をお祈り申し上げます。
2022/12/01 22:56
投稿者 ミル さん からの返答
いつかはと覚悟はしていたつもりでしたが、食べなくなってからは本当にあっというまでした。
痩せてきてはいましたが甲状腺の病気のため、元気があるのでこの状態を維持出来るような錯覚をおこす時もありました。今はただただ辛いです。
甲状腺の治療を受けていなかったのでそれがあっている事だったのか不安でした。
丁寧に回答ありがとうございました。
2022/12/02 23:55
看取りについて
腎不全、肝不全、甲状腺機能亢進症の猫の看取り?についてです。腎不全、肝不全の薬を使用、1週間に一度の皮下点滴をしておりましたが、年末まで持つかと言われました。餌も水も全く食べよう、飲もうとしなくなりました。
強制的に食べさせたり飲ませたりしても吐く事はありませんが薬を飲むときのように嫌がります。
このまま何もしないのと、強制的に食べさせたり飲ませたりする事、猫にとって身体が楽なのはどちらなのでしょうか。