橋本 祥男 先生からの回答
接種されたワクチンが、不活化ワクチンか生ワクチンかによって、
違ってきますから、どちらも正しいと言えます。
生ワクチンは1回接種で良いのですが、
その場合も、免疫系が十分に機能し、母親から受け継いだ抗体が、
消失している事が前提になると思います。
ですから、生ワクチンを使用しているのでしたら、
成猫に接種するなら一回で良いでしょう。
不活化ワクチンは、二回目の接種で、
免疫系をより刺激して、沢山の抗体を作らせる必要が有ります。
これは成猫でも仔猫でも変わりません。
ゆえに、ワクチンの種類(商品名)が判らなければ、
どちらも正しいと言えます。
7月に接種する予定のワクチンが生ワクチンでしたら、
一回で十分です。
そのあたりは、主治医の先生に聞くしかないですね。
相談してみてください。
2006/06/25 10:01 参考になった! 0
投稿者 はんな さん からの返答
お忙しい中ご回答ありがとうございます。記録を調べたところ、初年度は生ワクチンを接種していましたので、ひとまず安心しました。このことを含め現在のかかりつけの先生と相談して決めようと思います。ありがとうございました。
2006/07/02 10:01
伊東 彰仁 先生からの回答
初めて接種したときには、身体には抗体がないのが普通です。一種の異物ですが、身体の反応はそのタンパクを読み取り、そのタンパクに特異的な抗体を作ります。しかしその量(抗体価といいます)は低く、すぐに落ちてしまいます。そこで免疫が応答したあとに、改めて同じものを接種すると、もともと型が合いますので、身体の免疫機構は多くの抗体を産生します。これをブースター効果というのです。
ですから成猫でも、1回でいいということはありません。初年度は3~4週あけて2回接種します。
犬の狂犬病のワクチンは1回で・・・・・というかもしれませんが、海外に出る、また海外から入れるという場合は、1ヶ月あけて2回接種するんですよ。国内に発生がないので、2回目は翌年なんて方法をとっているだけです。決して、子猫は免疫が弱いから二度打つというわけではないのですよ。
2006/06/25 11:37 参考になった! 0
投稿者 はんな さん からの返答
お忙しい中でのたくさんの先生からのご回答、大変参考になります。初回の時にブースターの知識がなく、何の質問もしなかったことを反省しています。当時この説明を受けていれば、というところです。今年はかかりつけの先生と話し合いの上2度打つことも考えていく予定です。今回はありがとうございました。
2006/07/02 11:37
北森 隆士 先生からの回答
当院では、毎年数十例の子に協力をいただき、ワクチン抗体の推移を調べていますが、その経験から言っても、非常に難しい問題だと思います。
以前は、生ワクチンは1回、不活化ワクチンは2回接種と言われていましたが、例えば狂犬病ワクチンは不活化ですが毎年1回でも十分な抗体価を(免疫を)得る事ができます。その反面、3回打たないと十分な抗体価を得られないワクチンもあります(イヌですが)。
おそらく初年度の1回打ちでもある程度の抗体価はあると思いますが、本当に調べたければ、抗体価を計るしかありません。しかし、その手間、医療費を考えると、2度打ちしたほうが良いかもしれません(無用で測定してくれるワクチンメーカーも数社ありますが・・・)。更に言えば、何種で接種されているのかわかりませんが、分画によって、抗体価が上がっているものと、あまりあがっていないものがあると思います。
当院ならば、悩まれるのであれば、2度打ちを勧めると思います。
2006/06/25 21:43 参考になった! 0
投稿者 はんな さん からの返答
お忙しい中でのご回答ありがとうございます。ひこは3種を接種しています。今年は2度打つつもりでかかりつけの先生と相談していこうと思います。疑問がひとつ解けたことで本当に感謝しています。ありがとうございました。
2006/07/02 09:43
ワクチンについて
初めて質問いたします。現在3歳半のひこは推定半年齢で保護しました。明らかな野良猫でした。それ以来毎年ワクチンを接種していますが、最初の年の二度打ちを忘れてしまいました。
ある先生に、たとえ成猫でも最初の年には二度打たなければその後のワクチンの効果は期待できないかもしれないと聞き、不安になりました。かかりつけの先生は、子猫は免疫が弱いから二度打つのであって、拾った時点で成猫ならば最初から一回で良いと言われました。
どちらが正しいのでしょうか。状況によるのでしょうか。今年のワクチンが7月ですので、もし間に合うのであれば8月にも打とうかと思っています。どうかアドバイスをお願いします。