是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、ウリモコさん。
さて、うりちゃんの耳介の異常ですが、そのあたりの異常としては、アレルギー性の皮膚炎の他にも、脂漏症、膿痂疹、日光性皮膚炎などの可能性があり、それらの判別をしながら治療を進めていくこととなります。
今回獣医師から勧められたのはパンチ生検のようですが、耳介部の皮膚採取にパンチ生検を用いるのは、最終的な手段だと思っていただいた方がいいと思います。
抗生剤での治療をしていたということですが、本当に抗生剤なのでしょうか。というのも、抗生剤の投与パターンとして、だんだんに減らしていくというような投与方法はあまりありませんので、あえて聞かせていただきました。
投与の薬の説明で、ステロイドの使用などの説明はありませんでしたでしょうか?
>>2~3日目あたりから赤みも引いてきたので薬の効果があったように思われます。
最初ステロイドでのコントロールが出来ているようだと、日光性皮膚炎等の可能性もあると思います。
日光性皮膚炎は、白い毛色の犬、猫に比較的多いのですが、アビシニアンにも見られます。
なお、食事アレルギーによる病変で診断のためにz/dを使った場合、当院での判断基準ですが、症状の軽減の観察をするため、一週間ごとに診察を受けてもらい、2~3週間の連続給餌を行って、その効果を評価するケースが多いです。その時点で、変化が見られない場合は、給餌を中止することになります。
皮膚の診断は、実際に見て、必要な検査をオーダーしながら治療薬への反応を見たりすることが多いので、あまりしっかりとお話ができないのですが、何か参考になれば幸いです。
どうぞお大事に。
2007/02/14 18:33 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
是松 壮一郎 様
早速の対応、ありがとうございます。
本当に参考になりました。
薬の件ですが、私の記入漏れ&勘違いがありました。
当初2種類の薬を使用しておりました。抗生剤のシンクルとステロイド剤のプレドニドロンになります。抗生剤は1週間で止め、ステロイド剤を徐々に減らしていくという方法でした。
食餌の件も大変参考になりました。
皮膚採取のパンチ生検はやはり最終的な手段なのですね・・・。
今回の是松先生の回答を参考に、今後の対応を獣医師とも相談しながら治療を進めていきたいと思っています。
親切なご回答、本当にありがとうございました。
2007/02/21 06:33
耳の赤み
初めて質問させていただきます。
現在9ヶ月になるアビシニアンの雌の事で質問させてください。
12月末より原因不明の耳の赤みが続いています。
右耳だけに症状が現れています。
耳の内側(耳の先端部分)が10mmくらい丸く赤く、その外側が赤みと同じ大きさで脱毛しています。痒がったりはしていません。
もう1匹猫を飼っているので、じゃれ過ぎてなってしまったのかと思い
しばらく様子を見ましたが、赤みが引かず脱毛も依然そのままです。
耳の内側の赤みはそのままで脱毛している箇所が皮膚がカサカサしてきました。
1月下旬に病院に行きました。
病院にて皮膚がカサカサしている脱毛箇所の瘡蓋などを採取し
検査をしてもらいました。
かゆみもないということで、ダニ・ノミではないでしょうと言われました。
今の段階では原因が分かりませんとのことでした。
1週間分の抗生物質の錠剤を出してもらい、1週間与えました。
2~3日目あたりから赤みも引いてきたので薬の効果があったように思われます。
1週間後、病院にて再診を受けました。
赤みも引いてきたし脱毛箇所も少し毛が生えてきているということで
薬の量を減らしていくことになりました。
それまでは錠剤の半分を1日与えていましたが、4分の1のサイズに変更になり同じく1週間与えました。
1週間以降は1日おきに錠剤を与えることになったのですが、
薬をあげない次の日からまた同じ箇所が真っ赤になってしまいました。
それまでより真っ赤にただれたようになってしまったので、再度病院へ。
皮膚の一部を採取して(型抜きのような器具でした)検査しないと確定審査は出来ないといわれました。
食物アレルギーかもしれないし、軟骨炎かもしれないと言われましたが、
なんとも言えないと。
耳の皮膚の採取をすると薄いので5mmくらいの穴が開いてしまい、耳の形も変形してしまうだろうと言われてしまいました。
食物アレルギーも示唆して、今まで与えていたドライフードを止め、低アレルギーz/dの缶詰を頂き、2日目になりますが、特に赤みの状態などは変化が見られません。
食物アレルギーの場合、どのくらいの期間で効果が現れるのでしょうか?
もし、原因が分からない場合、穴が開いてしまう皮膚の採取法しか方法はないのでしょうか?