井上 平太 先生からの回答
今晩は。かなり呼吸が苦しい状態ではないかとお察し申し上げます。
肺が真っ白とのレントゲン所見から致しますと、いくつかの病態が推察されます。癌の播種性転移・肺炎・癌性リンパ管症・肺水腫・胸腔内原発腫瘍のなどです。
乳腺に腫瘍らしきものがあった事を考えると癌の肺転移や癌性リンパ管症も疑われます。5ミリの大きさでは確かに転移の確率は低いと思われますが、原発巣よりも転移巣の方が先に大きくなり症状の発現が早い事もございます。
しかし抗癌剤の使用を考えるよりも、先ず原発巣が癌かどうか生検による病理検査ではっきりさせる事が重要かと思います。次に肺炎と肺水腫の可能性を注意深く鑑別しなければいけません。 抗癌剤は免疫力を低下させますので、細菌感染や真菌感染などによる肺炎が無いかどうかを慎重に見極めなければいけません。
肺炎であれば的確な抗菌剤の投与で完治が望めます。また肺水腫であればACE阻害薬やジゴキシンなどの強心剤の投与や利尿剤やステロイドの投与で改善できる可能性がございます。
胸腔内の原発腫瘍としては中皮腫や肺癌がございます。少々カテゴリーが異なりますがリンパ腫も考えられます。
本文に記述されていないだけで実は他にも各種の検査を受けられた結果として、癌の肺転移の診断が下されているのかもしれません。しかし、もしもレントゲン検査だけだとしたら、もう少し詳しい検査を受ける事が推奨されます。
お大事にしてください。
追伸
レントゲン上で、「細かい粒々のように見える」だとすると播種性転移と言われる転移病巣であるかもしれません。
どのような抗癌剤が効くかは、腫瘍の種類によって異なります。決して転移した先の臓器によって異なるわけではございません。例え肺に転移しても乳腺癌由来なら乳癌だし、皮膚癌由来なら皮膚癌です。原発巣と予想できる部分の生検ができるとある程度方向付けが出来るかも知れません。
肺の生検は危険を伴いますのであまりお勧めしない病院が多いと思います。これには一定の技術とスタッフと機材が必要になります。当院でもこの状況では行なわないと思います。喀痰に細胞が含まれれば細胞疹が出来るかも知れません。喀痰の細菌培養と細胞疹は受ける価値があると思います。
2007/10/26 00:15 参考になった! 0
投稿者 ぺこまま さん からの返答
回答をいただきありがとうございました。現在のところ、検査したのは肺のレントゲン撮影のみです。レントゲンの画像では、肺の中に細かい粒が全体に広がっており、肺炎のとは違うようであるとのことでした。再度質問をさせていただきたいと思いますので、よろしければ、またご回答をいただければと思います。
よろしくお願いいたします。
2007/11/02 12:15










癌の肺転移の治療法について
こんにちは。柴犬13歳のメス犬の状態についてアドバイスをいただきたいと思い質問させていただきました。
3ヶ月ほど前から乳腺に5ミリ程度のしこりがありましたが、心臓の調子が悪かったため、しばらく様子をみてから切除ということになっていました。一週間ほど前から急に激しく咳き込むようになり、レントゲンを撮ってもらったところ、癌の肺転移であるだろうと診断されました。しこり自体はほとんど大きさは変わっていませんが、肺は全体が白くなっており、しこりの針生検もしていないので、乳腺のしこりから来たものかは分からないといわれています。
今はもうともかく利尿剤と痛み止めと気管支拡張剤を使って対症療法をするしかないと言われました。このような場合、もう抗がん剤や免疫療法などの治療はできないのでしょうか。また、少しでも免疫力を強くするといったサプリメントによる治療はできないのでしょうか?