だいじょうぶ?マイペット

薬について

質問カテゴリ:
その他

対象ペット:
/ フレンチブルドッグ / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
埼玉県 / タンぺさん (この方の過去の質問 30件)

 
2008/01/24 04:29

いつもアドバイスいただき、ありがとうございます。
今回もよろしくお願いします。
アルサルミンとゆう薬について伺いたいのですが、
シメチパールとゆう薬と一緒に、2週間近く服用していました。
アルサルミンの長期服用には、アルミニウム中毒や他の薬を吸着してしまうと聞いたのですが、
嘔吐が治らないとゆうことは考えられるでしょうか?

 今晩は。飼い主の方はすでにお調べ済みだとは思いますが、他の閲覧者のために簡単な用語説明を先に致します。

①アルサルミン
 スクルアルファート(スクラルファート)といわれる薬の一種。スクルとは糖・アルとはアルミニウムの事で、糖とアルミニウムの化合物です。胃粘膜の表面に被膜を作り胃粘膜が自身の胃酸などの消化液で溶かされるのを防ぎます。この作用を利用して胃炎や胃潰瘍を治療するために処方されます。

②シメチパール
 H2ブロッカーと言われる抗ヒスタミン薬の一種。胃液の分泌を抑えます。絶食中の胃液分泌を抑える事に利用したり、胃酸過多を鎮めたり、①と併用して胃潰瘍の治療に用いられます。結果的に制吐薬としての側面もございます。

さて、本題に入りましょう。

 重要な事は「副作用の無い薬は無い」と、言う事です。治療という有益性が副作用の危険性を上回っている事を前提に薬は処方されます。そのため薬は発売後も常に審議され続けます。
 飼い主の方が心配しておられる事は昨今話題になっているアルミニウムが脳細胞に沈着するという一連の報告の事だと思います。しかし、これに関しては神経細胞の機能が低下し認知症になると脳細胞にアルミニウムが異常蓄積するのか、アルミニウムの継続的な過剰摂取が脳細胞への異常蓄積を起こさせて認知症になるのかは、まだ結論が出ておりません。前者が確定したらアルミニウムの食器は使用禁止になるかもしれませんね。でも、今のところそのようなデーターは出ておりません。
 また、人においては胃潰瘍の治療薬として長年多数の人に長期間用いられております。今回の使用例ではあまり心配なさらなくても良いのではと思います。
 次に、他の薬と結合して効果を下げてしまう可能性です。スクラルファートはニューキノロン系の抗生物質とは特異的に良くくっついてしまうため注意が必要ですが、精密な投与量が必要とされる薬以外では、ある程度無視して差し支えないでしょう。
 今回のH2ブロッカーに関しては薬用量に非常に広い幅がございますので多少吸収が阻害されても心配ないと思います。それでもご心配であれば内服の時間を少しずらすと良いでしょう。

 治療法の是非・薬用量・病因については拝見していないものには全く判断ができませんので、嘔吐がおさまらない理由に関してはコメントを控えさせて頂きます。

 お大事にしてください。

投稿者 タンぺ さん からの返答

井上先生、こんにちは。詳しく説明していただき、ありがとうございました!大変分かりやすい説明です心配症なので、これらの薬についてずっと気になっていました。お忙しいところ、ありがとうございました!

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