だいじょうぶ?マイペット

アレルギー薬と肝機能低下について

質問カテゴリ:
皮膚の異常 / 体重の異常

対象ペット:
/ ラブラドールレトリバー / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
千葉県 / YOUYOUYOUさん (この方の過去の質問 2件)

 
2008/09/24 15:59

はじめまして。アドバイスを頂きたく質問させていただきます。8歳のラブラドール(♂)です。これまでは、少々肥満気味の体重(37Kg)と慢性皮膚炎の為のステロイド系アレルギー薬を少量服用しているのが気にかかる以外は、すこぶる健康でした。

しかし、今年の3月29日の誕生日に4ヵ月ぶりに体重を量ったところ32kgに激減。食生活に変化はなく、これほどの減少に心配になり、4月8日に動物病院を受診しました。血液検査の結果、TBIL(1.0)、GOT(22)、GPT(25)、ALP(318)と異常値をでしたが、合わせて行ったレントゲンとエコー検査では特に腫瘍などの異常は見られませんでした。肝機能回復の為、ウルソ酸を朝晩服用し様子をみることにしました。

5月14日の再検査では、TBIL(0.3)、GOT(24)、GPT(26)、ALP(185)とTBIL以外はあまり変化なく、更にウルソ酸を服用しつづけました。6月16日には、GOT(14)、GPT(15)、ALP(66)と正常値に回復し、少し安心し3ヶ月程様子をみることなりました。そして9月24日の検査では、GOT(21)、GPT(33)、ALP(272)と数値が上がり、肝機能が再度悪化。ウルソ酸を再び服用しています。また、体重はじりじりと34Kgまで増加しています。

このままアレルギー薬を服用していると、肝臓疾患を気にしつつ頻繁に血液検査を繰り返し、肝臓薬をだましだまし服用しつづけることになるのでしょうか。老犬への負担が心配でなりません。

やはりアレルギー検査を行ったほうが良いのでしょうか(はっきりしたアレルゲンを特定できるわけではないので、飼主の気休めといわれましたが)。

また、食事療法として、昨年8から10月まで、皮膚に良いドックフードに変更しアレルギー薬を服用しないようにしましたが、効果なし。痒がるだけでなく腹部にまで「はたけ」のような薄毛が広がりました。

長期間で考えると、アレルギー薬と肝臓疾患をどのように付き合っていけば良いのでしょうか(肝機能を補助する為、代謝をUPさせるサプリなどを与えたほうがよいのでしょうか)。また、このまま薬づけになるのを避けるには、どのような選択肢があるのでしょうか。

できるだけ健康で長生きしてもらうには、飼主としてどのようなことができるか、いろいろ調べたり考えていると混乱するばかりです。どうかアドバイスを宜しくお願い致します。

 ステロイドを飲むと血液検査で異常が出ることはたびたび経験します。
お話で出てきました、TBIL(1.0)、GOT(22)、GPT(25)、ALP(318)は時折見られる結果だと思います。

 まずはTBIL(1.0)。
食後に測定したものだと高脂血症のために、偽の高値を示した可能性がありますので確認しておきましょう。
そして、今後T.Bilの結果が重要と考えるときは、検査当日の朝食をとらずに受診しましょう。
 
 次にALP(318)。
これは基準値を超えていますが、ステロイド剤を服用していると避けられない結果かもしれません。
お話では複数回実施したALPに変動があるようですが、ステロイドの服用との関係をつかんでおきましょう。
 このようなケースでステロイドを継続するかどうか、これは先生によって意見が異なるかもしれません。
 私自身は痒みを止めることはワンちゃんにとってとても大切と考えていますので、ALP以外の検査に異常がなければステロイド剤を継続することを選択すると思います。
しかし、GOT、GPT、血糖値などに異常が出たときはより重大な問題が起こっている可能性がありますので常にチェックが欠かせません。
 あと、ステロイドを継続するとき、体重オーバーは要注意です。
私の経験談になりますが、体重オーバーは副作用が出やすくなる印象を持っています。

 また、検査が有意義かどうかという話になると、私は有意義だと思っています。
検査でアレルゲンと判定されたものが症状と関連しているのかどうか?これを考えることが最も重要で、その過程の後で初めて検査結果が治療に役立ちます。
たとえば、ステロイドは年中必要なのかどうか? これは何がアレルゲンかわからなければ迷ってしまうかもしれません。
また、この痒みはほんとにアトピーから来ているのか?と悩んだとき、原因となるアレルゲンを知っておかないと正しい判断ができないことも経験しています。

 肝臓とステロイド剤、どちらを優先するか?ですが、
私は常にこの2つの問題の妥協点を見つけながら治療を進めます。
肝臓にダメージが来ないように、お薬だけではなく食事やシャンプーなどを取入れてお薬を減らす補助とするでしょう。
 私は痒みが強いとき、それを我慢させることは考えません。
痒いものはとってあげます。そのとき、肝臓だけではなく他の副作用が出ないように他のお薬を併用したり、あるいはステロイド以外の治療を選ぶことも少なくありません。

 現在のところ、アトピー性皮膚炎は完治しない病気です。
そのため、皮膚炎の程度を見ながら治療し、治療に伴う大きな副作用が出ないように定期健診を受けることが最良の治療だと考えています。

投稿者 YOUYOUYOU さん からの返答

大変詳しいご返答ありがとうございました。

この段階でステロイドの副作用がでたことをポジティブに構え、一からアレルギーの治療を考えています。やはりアレルギー検査を受けて、ステロイド剤を断てるよう代替薬を検討していきます。その他、食事等も一つ一つ原因をみつけて改善していきます。また、主治医と長期での治療計画を相談すると共に、自分でももっと勉強していきます。本当にありがとうございました。

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