杉浦岳 先生からの回答
はじめまして。
リンパ腫は治療しなければ3ヶ月で死亡する病気ですから、COPを行い3ヶ月寛解状態が維持できたのは良かったのではないでしょうか。
その上で、どこかで寛解が終わるので、その先の治療を何にするかは悩ましいところです。ドキソルビシン(ですよね?)を使ったり、レスキュープロトコールに切り替えたり色々なやり方があります。
ちなみにレスキュープロトコールというのはCOPやCHOPと比べて「イイ治療」というわけではありません。第一選択にされることがない治療で、通常COPやCHOPと比べて寛解率が低かったり、副作用がそれなりに強かったりします。その上でそれらの薬を選択せざるをえない場合に選択する方法です。
現時点での体調、ご家族の考え方、獣医師の経験などによって選択する抗癌剤は変わってきます。もちろん本当の「腫瘍専門医」が行う治療と一時診療を行う獣医師が行う治療は、人間の病院でも専門性がわかれているように違いがあります。
書かれている病院では扱っていないロムスチンの治療について興味があれば、かかりつけの先生にお願いして腫瘍専門病院を紹介してもらうのはどうでしょうか。ちゃんとした腫瘍専門医であれば紹介元の先生ときちんとコミュニケーションを取り、最適な治療が受けられるようにしてくれると思いますし、紹介元の(もともとかかっていた病院の)先生も、それを躊躇する理由はないのではないでしょうか。
問題はリンパ腫が落ち着いていても変形性脊椎症のほうが痛みがあるとのことですので、この辺りはその程度や原因、リンパ腫の状態等によってどういう治療をしていくのか、どちらを優先するのかが変わってきます。これについてもかかりつけの先生とよく相談し、何を最優先して治療を受けさせるのか、今後どうして行きたいのかを考えておいたほうがいいでしょう。
2013/06/13 08:43 参考になった! 0
投稿者 grlc さん からの返答
お忙しいところお返事ありがとうございます。
その後、主治医と相談してCHOPで様子を見る事に決めました。
幸い、月曜日に打ったピンクリスチンが効いてシコリは小さくなってきました。
後ろ足の弱りはステロイド(プレドニゾロン)の量を減らしたことで影響が出たとのことで元の量に戻した所、見違えるように回復しました。
ドキソルビシンの効き目がいまいちだった為、先走ってしまいましたが今のところ少し落ち着いてくれてほっとしています。
とても参考になるご説明を頂き本当にありがとうございました。
2013/06/20 08:43
リンパ腫の抗がん剤治療について
はじめまして。アドバイスを頂きたいと思いまして質問させて頂きます。ゴールデンレトリバー12歳です。
今年の2月に多中心型悪性リンパ腫(悪性度は高~中程度)と診断され抗がん剤治療を初めました。
年齢的な負担を考えマイルドなCOPプログラムで治療を進めてきました。
一回目のピンクリスチン投与で顎の下のシコリは小さくなり治療後3ヶ月間はほぼ寛解状態でしたが治療の間隔を毎週から隔週に変えてすぐに再発してしまいました。
主治医と相談してドキャ泣rシン投与しましたが、最初の一週間はシコリは少し小さくなったものの2週目後半からまた元の大きさに戻ってしまいました。
主治医からは、このままCHOPプログラムで治療するとの説明を受けましたが、ちょうど同じ症状で腫瘍専門の病院で治療している知人に訪ねたところ、そのわんちゃんはドキャ泣rシンが効き目がなかったため治療をレスキューに切り替えL-アスパラギナーゼとロムスチンを使用したと伺いました。その方法でシコリは小さくなったようです。
主治医にそのことを話したところ、当院ではロムスチンの取り扱いはなくL-アスパラギナーゼも今はあまりお薦めできないとのことでした。
今まで副作用もなく上手くいっていた治療が急変し、どうしたらいいのか動揺しています。
信頼している主治医ですが腫瘍専門医ではないので、ここでセカンドオピニオンを求めるべきなのか迷っています。
愛犬の負担を考えれば知らない病院に行くより慣れ親しんだ先生に診て頂くのが一番なのですが...。
また再発したと同時に持病の変形性脊椎症も悪化し、本犬はリンパ腫よりもそちらの方が辛そうです。
後ろ足の弱り(変形性脊椎症)は抗がん剤またはステロイドの副作用でしょうか?それとも再発が関係しているのでしょうか?
幾つかご質問させて頂きましたが、どうかアドバイスをよろしくお願いいたします。