だいじょうぶ?マイペット

FIPの検査について

質問カテゴリ:
その他

対象ペット:
/ ミックス / 女の子 / 2歳 0ヵ月

質問者:
岡山県 / さきさん (この方の過去の質問 9件)

 
2021/10/04 20:41

春に母猫のチャイとその仔猫2匹を保護して、仔猫は2匹とも同じ家に里子に出したのですが、チャイは避妊してそのままうちで面倒見ることにしました。仔猫の月齢は今は6ヶ月ぐらいだと思います。
先日里親さんから連絡があり、仔猫が2匹ともFIPを発症したと言われました。母猫からの垂直感染はあり得るのでしょうか?
ただ、仔猫たちは里子に出る前、ボランティア施設で2ヶ月程、他の猫多数と共同生活をしていました。
母猫は今のところ元気で、特に変わった様子はありませんが、病院でFIPの検査をした方がいいのでしょうか。
お外にいた子なので、コロナウィルスは持っている可能性が高いのですが、その場合、PCR検査でFIPを特定することができますか?
それと、うちは多頭飼いなのですが、もし陽性だった場合、他の子に感染しないように気をつけることはありますか?
よろしくお願いします。

FIPの発症は非常に複雑です。
猫の体力や免疫力やストレスの有無とコロナウィルスの変異により起こります。
当院で治療中の猫でも長年同居している片方が発症せずに健康でいる家庭もございます。

ただ、垂直感染は当然ございますので注視した方がよいでしょう。
心配であればコロナのPCR検査と抗体価測定を行うとよいでしょう。
血中のアルブミンとグロブリン比も診断の目安になり生ます。
しかし、症状も大きな診断基準ですので、結果のみに頼ってはいけません。
無症状でPCR陰性で抗体価800×以下であれば心配ないでしょう。
陽性で抗体価も高く症状が疑われるのであれば治療を検討しなければいけません。今現在はステロイド療法が一般的です。一部病院でムチアンによる治療が試みられております。
当院であればGS-441524の注射を薦めますが、これはまだ動物薬として許可されておりませんので、日本での治療はグレーゾーンです。あくまでも飼主の方が個人輸入された物を当院で委託されて注射をする方法です。

お大事にして下さい。

投稿者 さき さん からの返答

ありがとうございます。
参加になりました。

念のため、母猫のPCR検査をしてみようと思います。

万が一陽性の場合はムティアンを考えていたのですが、高価なため、なかなかハードルは高いです。

注射の治療薬があるのは知りませんでした。
そちらも調べてみます。

再び 井上 平太 先生 からの回答

猫コロナウィルスは感染しますと唾液中や便中に排出されます。ですので母猫と濃厚に接触している子猫には授乳中に感染してしまうことが多いようです。ですので同腹の兄弟猫全頭がコロナウィルスに感染して前後して全てがFIPを発症している事例が多くございます。ただ、あくまでも感染するのは通常のコロナウィルスであってFIPコロナウィルスではございません。子猫の体内でFIPコロナウィルスに突然変異するのです。
通常の環境ではこのウィルスは非常に弱く数時間以内に失活してしまうので他からの感染は考えにくいので子育て中に感染しているのでしょう。ただ、これはあくまでもただの猫コロナウィルスです。
これが感染した猫の体内でストレスや猫がわの免疫の問題などでFIPを起こす株に突然変異を起こしFIPを発症いたします。
当院の経験からFIPを起こす強毒型のコロナウィルスに変異しやすい株とそうでない株があるようです。そうでないと閉鎖された猫の集団の中で多数の猫が発症する事例が説明し難いです。

ただ上記は推定です。あまりにもFIPが通常のコロナウィルスに感染する時期と突然変異してFIP株になり発症する時期が離れすぎて証明困難なのです。その上ずっと一緒に暮らしている同居猫に全く移らない事例も有りとてもややこしい状況です。

長らく多種の方法でFIPの治療を試み、中国の九錫生物株式会社と共同で治療を試みておりますが判らないことの方が多い感染症です。
雲をつかむような説明で申し訳ございません。今の段階ではどの獣医師が正しくどの獣医師が間違っているのかさえ確定していないのが実情です。ひょっとすると今私達が考えていることが全て誤認であると言われる時代が来るかもしれません。

投稿者 さき さん からの返答

とてもわかりやすい説明ありがとうございます。

猫のウィルスはなかなか厄介なものも多く、仔猫の場合は特に気をつけないといけないということですね。

参加になりました。
また何かありましたらよろしくお願いします。

ありがとうございました。

獣医師の栗尾と申します。

母猫からの垂直感染はないと思ってください。
ただ、それはFIPウイルスの話です。
FIPというのは猫コロナウイルスの突然変異から発症すると考えられています。
猫コロナウイルスは垂直感染します。
猫の多くは猫コロナウイルスを保有しています。野良猫の50%は保有しているとされています。なので、猫コロナウイルスを持っていること自体は不思議なことではありません。よくあることで、ほとんどが無症状です。
ただ、ごくまれに突然変異してしまうことがあるという話です。
それは仔猫自体の問題となります。母猫は関係ありません。

母猫は検査しても良いですが、きっと陰性です。2歳を超えた成猫が陽性になることはほとんどありません。

なお、PCRでFIPを特定することは可能です。理想は腹水での検査ですが、血液での検査もできます。検査の感度がやや下がるといわれますが、検査自体は可能です。でも、きっと陰性です。

他の猫に感染しないようにというのは隔離するしかありません。ただ、前述の通りで、FIPはうつるというものでは無いとされています。あくまで突然変異です。子猫の運命のようなものとなります。ただ、子猫同士であればうつる可能性はあります。

どうぞよろしくお願いいたします。

************************************

konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

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どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 さき さん からの返答

栗尾先生、ありがとうございます。
FIPは垂直感染がないと聞いて安心しました。


仔猫は2匹同時に発症したようなのですが、発症前に他の保護仔猫多数と暮らしていたことや、新しい里親さんのところへ行ったり環境の変化などのストレスが原因なのかもしれません。

FIPはどのタイプでも治癒が見込めない病気なので、仔猫はかわいそうですが、里親さんがキチンと面倒見てくださるそうなので、お任せすることにしています。

母猫は念のためPCRを受けて、陰性だと確認できれば安心できるので、検査してみようと思います。

ありがとうございました。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

ご連絡ありがとうございました。
少しでも参考になりましたでしょうか。
お手数ですが、以下より評価をいただけますとうれしく思います。

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