北森 隆士 先生の過去の回答履歴一覧|92ページ目
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一般論ですが、比較実験動物学の世界では、ヒト、ウサギ以外の多くの哺乳類はコレステロール耐性といわれています。つまり、たくさんのコレステロール(の入った食事)を多くとっても、血中コレステロールはあまり上昇しません。このことが、動脈硬化がヒトとウサギ以外では見られない所以なのです。つまり、常に血中コレステロール高いのであれば、食事が原因よりも、他の原因(甲状腺、副腎、糖尿病、先天性疾患など)を疑ってみる必要があります。もっとも、食後直後に測定したのであれば、正常値を若干逸脱することもありますが・・・・・・。一度、12時間絶食時に測定することをお勧めいたします。
2005/11/29 11:18 -
- 質問カテゴリ:
- 食欲の異常 / 便・肛門の異常 / 吐き気
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
食物アレルギーの原因は蛋白質です。つまり、蛋白質を食べなければ論理的には食物アレルギーは出ませんが、しかしながら蛋白質を食べなければ生物は死亡してしまいます。そこで、フード中の蛋白質を分解し(人工的に小さくして)、アレルギー性を下げる、もしくはアレルギー性を無くするように考え出されたものが低アレルギー食、アレルゲン・フリー食です。この範疇に入るフードは、z/d、z/dウルトラ、低分子プロテイン、アミノプロテクトケアです。
では、市中で出回っている低アレルギーをうたっているフードは何かというと、蛋白質はそのまま入っているが、アレルギー性が他の蛋白質より弱い可能性・・・あくまで可能性です・・・の蛋白質を材料として使用していフードなのです。
なお、食物アレルギーは、花粉症のように、ある日突然起こりえます。ただし1歳ぐらいで発症するケースがもっとも多いです。2005/11/27 10:11 -
リンパ腫もちということですが、まず腫瘍化したリンパ球の分類と高カルシウム状態の是正を行うべきです。リンパ腫は、基本的には制癌剤療法がメインになりますが、ある種の高カルシウム血症を伴うリンパ腫の場合、制癌剤の効果が他のリンパ腫と比し弱い可能性もあります。また制癌剤療法を選択しなくても、リンパ腫の種類よって、予後(寿命)が予測できることもあります。直ちに担当の先生に相談すべきです。
2005/11/26 10:39 -
お悩みのこととは思いますが、ポイントを整理しなくてはいけません。それは①手術に耐えられる体力があるかという点と、②手術によって何が得られるかという点です。①は内臓機能検査、心電図検査、レントゲン検査、その他各種血液検査である程度予測がつきます。②に関しては、去勢手術で前立腺肥大は退縮の可能性があるということと、ステージの2cm以下の低い肛門周囲腺癌であれば2年平均生存率は70%を超えるというデータもあるということです(もちろん個体自身の寿命を超えてまでは生きられません。ステージが進んでいれば確かに平均生存率の中央値は12ヶ月)。もう一度、担当の先生とよく話あってみてはいかがでしょうか?
2005/11/25 10:42