北森 隆士 先生の過去の回答履歴一覧|90ページ目
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現在のところ、明らかに証明されているネコエイズの感染様式は咬傷によるものです。交尾感染は否定されていますし、ネコ白血病のようにグルーミング程度ではエイズはうつらないと言われています。つまり、平和に同居しているだけで(喧嘩をしないという意味です)エイズ感染のリスクは上がるのか?かという質問には、リスクは高まるというデータは、現・在・の・と・こ・ろ・無いという方が体制ではないかと思います。
無論、細心の注意という意味ではケージ飼育という考えがベストであることには変わりありませんが、自宅スペースに余裕があれば、部屋を分けて生活させるという方法もあります。
エイズの猫を室内飼育をする際の心構え、伝染経路、注意点がかかれた、高名な獣医師が書いた、一般の方むけの学術書もあります。参考にしてみてください。
●『猫のエイズ』・集英社新書・石田卓夫著、700円程度2006/01/05 19:36 -
- 質問カテゴリ:
- 便・肛門の異常
- 対象ペット:
- 犬 / シェットランドシープドッグ / 性別不明 / 年齢不明
肛門嚢の自壊、肛門周囲腺腫、肛門周囲腺がんなどが考えられます。
麻酔のリスクは、聴診、内臓機能検査、心電図検査、血液性状検査、出血時間の検査などの結果から、総合的に考えるべきで、高齢であるというのは直接のリスク要因にはなりません。後悔のないように、そのあたりを、もういちど、担当の先生とお話した方が良いと思います。
また、コレステロールのお話ですが、ヒトとウサギ以外はコレステロール耐性なのです。つまり一般的な食事で管理している限り、イヌで持続的な高コレステロール血漿は、肥満よりも、甲状腺機能低下症、副腎機能亢進症などのホルモン性疾患をまず疑はなくてはいけません。2005/12/30 14:14 -
もしかしたら、担当の先生は考慮済みかもしれませんが・・・・・、甲状腺は大丈夫でしょうか?
当院で最も良くみられる持続的な低体温症の原因疾患は、甲状腺機能低下症です。この疾患では、多くの子で、元気食欲低下、低体温、心拍数低下、コレステロール上昇、半数の子で脱毛がみられます。確定診断は、甲状腺ホルモンの測定ですが・・・・。
考慮済みならば、ごめんなさい。2005/12/29 23:45 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / ゴールデンレトリーバー / 性別不明 / 年齢不明
イヌの慢性リンパ球性白血病(CLL)に関しては、積極的に治療すべきか、症状がでてから治療を開始すべきか、いまだ議論のあるところだと思います。ちなみに制癌剤治療による生存期間の中央値は18ヶ月と言われています。担当の先生と相談されて、
大学病院レベルのセカンドオピニオンを求めてもよいのではないでしょうか?もしセカンドで積極治療を進められても、治療に関しては、かかりつけの病院にもどってを開始することも可能だと
思います。2005/12/26 20:25 -
- 質問カテゴリ:
- 歯・舌・口の異常 / のどの異常
- 対象ペット:
- 犬 / スタンダードダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
毎日そのような症状がでるのであれば、本当にしゃっくりか、診断しなくてはいけません。一般の方が(表現を)間違いやすいものに、『逆くしゃみ』という吸気性呼吸困難があります。
担当の先生に、正確に症状を伝えて、診察してもらってください。
<他にはどのような診断をしなければいけないのでしょうか?
実際に診察していないので、程度もよくわからないので、なかなか申し上げづらいのですが、担当の先生に、今一度できるかぎり正確に病状(状態)と、心配な心情を伝えて、例えばレントゲンを撮ってもらうとかしてみるのは如何でしょうか?2005/12/26 11:14 -
- 質問カテゴリ:
- しつけ
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
対処法は、それぞれののワンちゃんの性格にもよりますので、担当の先生に相談してみてください。
ただ、犬ですから唸りますし噛みもしますよ。もしそのような人間にとって問題と思われる行動を犬がとった場合、我々ヒトは、なぜ彼らがそれをするのかを考え、かつどのようにしたらそのような行動を封じ込めれるかを考えれば良いのです。我々の方が知的に優位なのですから、恐れてはいけませんし、悩んでもいけませんし、かれらの失敗をせめてもいけません(今回のことは、興奮したか、おもちゃを取り上げられるのが嫌だったか、どちらかでしょう)。
よく躾(問題行動)に悩まれる飼い主にいうのですが、躾ほど面白い作業はないのです。知的に優位である我々ヒトが、いかに彼らを導くか・・・・それがペット飼育の醍醐味です。
2005/12/25 12:16 -
問題行動は、飼い主が問題だと思わなければ問題ではありません。逆に言えば問題だと思えば問題になります。まずは飼い主がどのような子に成長してほしいか、しっかりと目標をもつことです。他人の犬なんて関係ありません。
ようやく慣れてきて、お座りはするとのことなので、文面から見て、問題らしい問題は、噛み癖ですよね?(お手やおかわりの不自由さはそんなにたいそうなことでないと思います)。
確かに噛み癖は、年齢的にも少々のことでは治らないかもしれません。しかし、いったい、犬を迎えるにあたって、躾の部分ほど面白い作業はないのですよ。知的に優位である我々ヒトが、いかに彼らを導くか・・・・それがペット飼育の醍醐味です。だって飼育完了後は、言ってしまえば単純な刺激ー反射の繰り返しですから、醍醐味はありません。また、お兄様が怒るとのことですが、その怒り方はもしかしたら問題かもしれませんよ。そうなると犬ではなく...2005/12/24 18:44 -
逆くしゃみは、発作性の、激しい努力性吸気状態を指します。おそらく横隔膜と肋間筋収縮の繰り返しが症状の発生機序と考えられています。原因としては、鼻咽頭疾患、異物、鼻洞疾患が考えられています。まずは、症状を出来る限り細かく担当の先生に知らせることが重要です。
2005/12/24 01:00 -
肛門周囲腺腫ではなくて、周囲腺ガンなのですね?
肛門周囲腺腫とは異なり、肛門周囲腺ガンの余命は、摘出状況(周囲のマージン)と進行ステージにかなり依存します。報告では、2cm以下の進行ステージの低い肛門周囲腺癌であれば2年平均生存率は70%を超えると報告されています。5cm以上にステージが進んでいれば、平均生存率の中央値は12ヶ月といわれています。3cmぐらいというのは、非常に微妙な大きさです。再発に関しては、一般論を言えば初回発生部位でしょうが、多発性の場合はやはり肛門の周囲全体を観察する必要があるでしょう。この疾患は、現在のところ手術以外の特殊な治療法はないので、担当の先生とよくコミュニケートをとって、看護してあげましょう。
なおこの疾患は、肛門周囲腺腫とはことなり、♂♀同程度発生します。つまり男性ホルモン依存性ではないので、去勢自体がリスクを下げるかは明確なデータはありません。ただ、現...2005/12/22 19:37 -
動物はいかに炭水化物などの栄養素を摂取するかで進化の過程が分かれています。肉食獣は丸ごと動物を食べ、草食獣は胃内発酵することによってそれを摂取するわけですが、ここで雑食獣である人、犬などはそれらとは異なった戦略をそれぞれ選択しました。人は火を使い炭水化物などを分解させてより効率よく吸収する方法を、犬は他の動物の糞を食すことにより少しこなれたた状態で摂取する方法を・・・・。
これは炭水化物が、他の栄養素である蛋白質や脂肪と違って、単純な経口摂取では分解吸収できないがゆえにおこる違いなのです。
つまり犬の食糞は習性的なものがあるのです。現代では食糞は異常行動のように考えられていますが、その昔(平安時代ぐらい)まだトイレがなかった時代、日本では人糞を野犬に食べさせて処理していたのです。イヌが動物の便を食べるという行為は、餌が少なく、栄養状態の悪い場合は意外と普通のことなのです。
...2005/12/21 15:03