北森 隆士 先生の過去の回答履歴一覧|91ページ目
全914件中 901 ~ 910 件目を表示
-
アレルギーは、ノミアレルギー、食物性アレルギー、それ以外のアトピーに大別されます。
アレルギー検査は、検査会社も公表しているように、上記のうち食物性アレルギーに関しては信頼性はありません。またアトピー性の場合も絶対的な確定診断とはならず20%程度の擬陽性が発生します(また検査会社によって感度も測定法も若干異なる為、臨床現場の混乱も少なからずあります)。
そういう状況にあって、アレルギー性皮膚炎の検査のゴールデンスタンダードとしては、下記の①、②の手順を踏むことだと思います。
①まず厳密なる食事療法を行い食物性アレルギーがどうか判断する。
②食事療法に反応しなければ、食物性以外のアレルギーを考え、アレルギー検査を行う
無論、アレルギー性以外の検査が必要なことは、言うまでもありませんが・・・。
2005/12/20 10:19 -
まず、点滴治療に反応するかどうか、つまり腎臓の数値が少しでも改善するかどうか、それからの話だと思います。更に言えば、ネコの慢性腎不全は、明確に進行ステージがありますから、数値からいったい今どのステージにいるか、はっきりさせることが必要です。
安楽死の話ですが、私は安楽死を行う獣医師ですが(先生によっては絶対にしないという方もいます)、その際の基準(あくまで当院のローカルルールです)を記すと以下になります。これを全て満たさなくてはなりません。
①回復不可能(できれば数値化できるものを指標にする)
②激しい痛みを伴う
③中学生以上の全ての家族の同意
④永続的な治療が人間の生活を経済的、精神的に乱す
このうち、①、②は日本の法律(愛護法)に基づいた基準です。
さて、ご質問の苦しみに関してですが、ざったくにいえば、食欲もまったく無く、その他の症状(嘔吐、下痢、激しい泣き声など)が顕著に出れば...2005/12/15 11:09 -
- 質問カテゴリ:
- しつけ
- 対象ペット:
- 犬 / ゴールデンレトリバー / 性別不明 / 年齢不明
まず、場所ではなくて、トイレをしてもよいもの(トイレシーツ、ペットシーツ)を覚えさせる。例えばペットシーツを部屋中に敷き、そのシーツにすることを覚えたら、徐々にシーツの数を減らす。最後に1つ残ったシーツの場所が、人間の希望する場所となる・・・・・。なお、既にシーツなどについた臭いは、ちゃんと塩素系洗剤などで消すべきですね。
ヒトのほうがイヌよりも圧倒的に知能は高いのです。知能が低い動物を、手を変え品を変えこちら側の考えに誘導するという感覚で、遊び心をもって行ってください。
便は、食事回数や消化能力に依存します。子犬の場合、食事は数回に分けて与えていたり、消化能力もまだまだ成犬なみでないので、下痢ではなければ気にしなくも良いとは思います。2005/12/13 18:36 -
- 質問カテゴリ:
- 手・足の異常 / 便・肛門の異常 / ケイレンをおこす
- 対象ペット:
- 犬 / スタンダードダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
通常、犬のヘルニアが一過性で自宅放置で治癒することはありません。犬のヘルニアは、ヒトのヘルニアとまったく病状が異なります。誤解を恐れず言えば、ヒトの交通事故の脊髄損傷なみの重篤さです。なぜならば、ヒトのそれは脊髄神経が末端の細くなったところで起きやすいのですが、犬のそれはかなり脊髄が太いところでおこるので、発生時の痛みはひどく、また放置すると下半身不随まで進行します(ヒトのヘルニアの初回発症で下半身不随になることは稀でしょ?)。
アレルギー検査に関することですが、検査会社も公表してるように、万能検査ではありません。例えば食事性アレルギーは、メカニズムは不明なのですが、このアレルギー検査には引っかからないことが多々あります(食事性以外に関しては、まあまあ精度は
上がっていますが・・・)。
他の先生も指摘なさっているように、まずは糞便検査など通常の検査を行うべきです。
2005/12/13 11:35 -
膀胱炎を併発したストラバイト尿石症であると仮定してお話します。
抗生剤、消炎剤を投薬して、だいたい1~2週間で症状が安定するのが普通です。ただし、慢性炎症性膀胱炎の場合は、1~2ヶ月もの長期治療になることも多々あります。
病理学的には、膀胱の粘膜(移行上皮)まで薄利するような膀胱炎の場合(これは長期間治療せず放置したようなときにおこる)は、残念ながら一生血尿、頻尿になります。
2005/12/10 17:47 -
聴覚は、そもそも動物にとって①捕食、②危険の察知、③コミュニケーションの為に存在する感覚器ですが、飼い猫の場合、①は関係ないですし、③に関しては意味論的には意義は小さいと思います。また②については、完全室内飼いをすることで、充分安全に生活可能かともおもいます。
もし難聴があったとして、それが内耳炎などのように頭部の炎症から波及したものでなければ、(もしそうならば、炎症が他部位へも移行することがあるので危険)、ある程度諦める必要があると思います。
加えていれば、ヒトのように周波数によって対応する聴力を検査することは不可能ですので、難聴か、本当にまったく聞こえないのかを精査する意味もあまりないと思います。2005/12/09 23:23 -
ご心配のことと思います。
<麻酔をすることの危険性は前回より増すのでしょうか?
麻酔のリスクは、内蔵機能検査(勿論糖尿病のことも含め)、心機能、血液性状(血の固まりやすさ、貧血の程度など)から、総合的に判断されるべきで、
その事こそ、担当の先生と充分話す必要がある最も重要な点ですよ。
2005/12/07 23:20 -
犬は、発情を繰り返すごとに乳腺腫発症のリスクが高まることが明確に報告されています。つまり、将来の乳腺腫発症のリスクを最も下げようとすれば、初回発情前に避妊手術を実施するのが望ましいということになります。ちなみに、古いデータですが、避妊手術による乳腺腫発症予防効果は、2.5歳、発情4回未満までと報告されています(もっとも、子宮蓄膿症などの予防面では、何歳になっても避妊手術は意味があります・・・・・・)。
発情2回目の前後の手術の比較に関しては、数値上は、上述のリスクが上がりますが、まあ、臨床経験的に言って、気にするほどの数値の上昇率ではないと思います。なので、特に気をつけることも無いと思います。2005/12/04 10:33 -
若い犬で、全身症状がなく、血液検査上も特に問題なければ、間欠性の水溶~粘性便ということから、鞭虫症、痙攣性(神経性、ストレス性)大腸炎、細菌性大腸炎を疑います。その場合、糞便検査陰性で、抗生物質に反応がなければ、痙攣性(神経性、ストレス性)大腸炎が考えられます。その子は、もしかしてピリピリした、少々、神経質・繊細なチワワさんではありませんか?もしそうならば、よく見られる症例です。一般的にアレルギー性であれば、私は、自然治癒(発症したり、治ったり)はしないと思います。
血液検査、今一度の糞便検査をお勧めします。2005/12/03 12:27 -
パルボは下痢(血便、脂肪便など)、嘔吐など劇的に症状が出ますが、一般的に言えば、そのピーク(数日)をすぎれば(嘔吐、下痢がとまれば)改善に向かいます。
パルボ検査キットは、実は、あまり精度は高くありません(陰性を拾ってしまうことがあります)。
ワクチン接種後、数日間はワクチン抗原が便中にでるワクチンも
存在しますが、1ヵ月後に現れることはないでしょう。
ジステンパーワクチンは、接種しても1割程度の子は免疫がつかない、あるいはつきずらいのですが、狂犬病、パルボに関しては、先進国のものでは3回接種して免疫がつかないということは、あまり考えられません。ただ、通常は、2ヶ月齢、3ヶ月齢、5ヶ月齢でワクチンは接種します。
下痢、嘔吐が止まったのであれば、ポカリスウェットのような糖質・電解質溶液を少しずつ与えてみては、如何でしょうか?
2005/11/29 20:29