井上 平太 先生の過去の回答履歴一覧|149ページ目
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聴診などの診察を交えずにレントゲンだけでものを言うのは、少々軽率ともいえます。しかし、飼い主の方のご希望ですのであえてお答えいたします。診察した先生のご意見から比べればはなはだ信憑性にかけるものとご理解ください。
写真1では左心室の肥大はありますが、心房は問題は無いように見えます。右心室のあたりは正常に見えます。全体として拡張よりは肥大のような気がいたします。肺は比較的きれいなようで、循環不全による肺水腫などはまだ起きていないでしょう。
写真2では通常中型雑種犬ですと肺野の上1/3程度のところを走る気管が上のほうに押し上げられております。確かに心臓は肥大しております。長期間肥満状態が続いていたか、遺伝的問題があるのかが、考えられます。しかし、状態が進んでくるとさらに右心室(写真では左側)が胸骨に接触してくるのですが、まだ接触している面積はかなり狭いでしょう。
定期的にNTproBNPを測定...2008/03/02 23:04 -
受精から30日後であれば器官発生期を過ぎておりますので、ワクチンによる奇形の発生率の増加はほとんど無視してよい程度だと思います。
しかし、ワクチンの接種の有無にかかわらず、純血種だとすると雑種と比べて奇形の発生率は多少高めになります。生まれたら念のために診察を受けたほうが良いでしょう。
ほかにはワクチンを受けた場合に流産の確立の増加が見受けられます。現時点で問題なかったわけですから、これに関しては無視しても良いかもしれません。
お大事にしてください。2008/03/02 18:52 -
少なくとも胃拡張のような急激に症状が進行し数時間で状態が悪化する病気ではないと思います。しかし12歳の雌の犬が腹部の張りを訴えている場合、動物病院では通常、子宮蓄膿症を先ず疑います。避妊手術はお済なのでしょうか。その外、腹腔内の腫瘍や腹水も疑われます。クッシングと言う内分泌疾患でもお腹が張ってきます。
もちろん単純に肥満なだけかも知れませんが、腫瘍や循環器の問題があるといけませんので、動物病院へ行ってみてください。
お大事にしてください。2008/03/02 18:28 -
人間はトキソプラズマの終宿主ではございません。この原虫が成熟してオーシストという感染源(卵のようなもの)を人の便中に排泄する事が無いので、人から人への感染は不可能です。(人の肉を人が生でで食べれば別ですが。)
通常の生活でも、かなりの人がすでにトキソプラズマに感染しております。しかし、ほとんどの場合は無症状で感染は終了いたします。ひょっとするとすでにあなたも義妹様も、すでに感染経験があるのかもしれません。妊娠中に初感染さえしなければ、ほとんど問題は無いはずです。できれば一度血液検査を受けて、もし陰性の場合であれば、しばらくは生肉を乗せたまな板や包丁の消毒を良くする・手を良く洗う・よく火の通った食物を食べる・・・などの注意が必要です。
なお、初感染を妊娠中に受けても、それにより水頭症や網膜症になるのは極めてまれな事と言う報告もございます。心配しすぎる精神的な影響も妊婦には良くないか...2008/02/24 17:22 -
おそらく状況としては心不全から起きた肺水腫により呼吸をしても体に充分な酸素が入ってこないために寝る事もできずにたったまま一生懸命呼吸をしている状態だと思います。今必要な事は酸素濃度の高い空気を吸わせてあげることが一番です。
心臓の治療は一般的に初期にはエースワーカーのようなACE阻害薬のみを用いて、症状の進行によりさらにジゴキシンやカルシウムチャンネルに作用する薬やニトログリセリンやアミノフィリンなどをを追加していきます。それでも効果が出にくい場合には利尿剤やステロイドを投与し始めます。
これらの薬剤によりコントロールができなくなった場合には入院により酸素質で維持し静脈注射でのみ維持できる薬剤もございますので、こういったものを投与して院内でお預かりする治療を考えなければいけません。
しかし、今回のように心不全の進行により肺水腫が起こった場合、入院をしても退院のめどが立つかという...2008/02/22 00:12 -
ワクチンの後1週間ほどは免疫担当細胞は注入されたウィルスへの対処に追われ、逆に一般的な免疫力は下がってしまいます。また、数日間はワクチンの副反応で食欲不振や微熱や体力低下が起こりやすいようです。ですので最低限1週間は動かさない方が良いでしょう。
ここから先は欲を言えばですが、ある程度ワクチンによる免疫力が獲得されるのを待つのであれば、さらに1~2週間は手元に置いておいた方が良いと思われます。しかし今の日本の慣習ですと4ヶ月近くまで親元に置けというのは酷かもしれませんが。・・・
3回目のワクチンは、里親側で慣れてから接種すると言う事で良いと思います。2008/02/21 02:14 -
避妊手術は各病院の考え方により色々な方法がございます。また、同じ病院の中でも飼い主のご要望や猫の状況によりかなり流動的に対応ができることと思います。しかし、病院によっては猫の飼育状況にかかわらず一定の方針に例外を認めないところもあるようではございます。
たとえば地域猫の避妊に関しては皮内縫合をして持続型の抗生剤を注射して皮下補液を行い即日退院させて放して良し。と、している病院も存在しております。当院はこの方法は手がけておりませんが、要望によっては今後考えなければいけません。逆にこのような猫の場合には病院でしっかりと術後の看護を行い、抜糸まで終わって元気に食欲があることを確認して、それから退院させる事を励行している病院もございます。
手術をしない方法として、ホルモン剤を皮下に注入して一定期間避妊をする方法もございます。しかし、この方法は賛否両論ございますし、今回の件にはそぐわないか...2008/02/20 21:58 -
全ての薬に副作用がございます。そういった中で、副腎皮質ホルモンは比較的副作用の少ない穏やかな薬と考えられます。ただし、リウマチ・膠原病・自己免疫性貧血・血小板減少症など、使用される病気の性格上、治療が長期にわたる事が多いものです。このため、使用期間や量を慎重に計算しませんと、重大な副作用が出る事もございます。
多飲多尿や食欲増進による肥満などは必ず出る薬の作用と言えますので、今回の使用目的を考えると付き合って行かざるを得ない症状だと思います。
今後もう少し重い副作用が出る事ももちろん否定はできません。使用期間に合わせて血液検査なども提案される事と思います。
しかし貧血の症状がかなり重篤です。今後も薬により得られる利益と副作用を天秤にかけながら治療が続く事と思われます。ステロイドは使うべきときにはしっかりと使い、充分に効果が出てから徐々に減薬していく事となると思います。自己判断は...2008/02/20 21:27 -
軟口蓋過長・気管虚脱などの喉頭・咽頭・気管などの生まれつきの問題や炎症などがある可能性がございます。心配のない範囲内かもしれませんが、これは直接診て判断して頂くのが一番でしょう。
文章からですと可能性は低いと思われますが、パグですので中枢神経の問題も考えておかなければ生けません。癲癇なのか・パグ脳炎なのか・ただ夢を見ているだけなのかは、軽率には判断できません。
できればその状態の画像を録画して診察中に見てもらったらいかがでしょうか。DVD・USBに焼いて持っていくのも良いかもしれませんが、かかりつけの動物病院がすぐそれを再生できる環境にあるとは限りません。ノートパソコンや小型DVDプレーヤーにセットしてを持っていくかケータイに録画して見せるのも良いと思います。
お大事にしてください。2008/02/20 03:11 -
飼い主の方もチャンプちゃんも本当に大変な辛さと戦っている事と思います。少しでも体調がよくなる事を祈念いたします。
腫瘍は悪性度が高くなりますと幼若化と言いまして、色々な細胞に分かれる前の受精して間もない頃の細胞に近くなります。このため細胞の特徴が消えて、細胞診では判別がつき難くなります。
今回の場合にはそのような病態になっている可能性がございます。人間の医療でも実はオリジナル不明の癌・肉腫と言うものがかなりございます。
断脚に抵抗がある場合には手術以外の治療法を模索していく事を考えてはいかがでしょうか。拝見していませんので可能性の有無は何ともいえませんが、チャンプちゃんの病態を一番良く把握していらっしゃる主治医の先生に相談されてはどうでしょうか。肥満細胞腫ではなくても、抗がん剤・放射線療法などの選択肢はあると思います。
お大事にしてください。
2008/02/19 00:44