井上 平太 先生の過去の回答履歴一覧|152ページ目
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痛点とは神経末端の痛みの感覚受容器の事です。内臓以外ではすべての表皮にございます。ただし、痛点の密度は場所によって異なり、どちらかというと背側に少なく腹側に多いです。また末端や関節の内側に多く、胴体や関節の外側に少ないです。ですので頚部背側についで大腿外側背側も痛点の密度は少なく痛みには鈍感なはずの場所です。
しかし、どの場所でも確率の問題でちょうど痛点に針が当たってしまう事もございますし、外れてしまう事もあるわけです。
また、別の問題で注射部位を変更する事もございます。同じ場所に続けて注射して硬結したりしないように場所を変えたり、その子によって嫌がる場所があるのでその理由で変更する場合がそれにあたります。また、注射反応性の肉腫が発生した場合を考えて手術のしやすい大腿部に注射する事を奨励する獣医師もおります。
当院では犬の場合に、狂犬病は大腿から臀部に・混合ワクチンは頚部に注射...2008/01/29 21:52 -
今月の27日の交配の可能性であれば、明日にでも動物病院へ行ってください。その日の交配で妊娠可能であったかどうかは、膣垢の染色顕微鏡検査である程度なら判ります。ただし、時間が経つと、さかのぼって推測する事は困難になります。早めに受診しましょう。
妊娠診断は、どのような検査を行うかによって、可能な時期がかなり異なります。かかりつけの動物病院にご相談ください。2008/01/29 21:29 -
確かに薬品としての純粋なラウリル硫酸ナトリウムは毒物です。薬局の薬品棚に置ける代物ではございません。鍵のかかった薬庫に厳重に保管しないといけません。
しかし、実際に製品に使われる量は本当に微量です。それ以上の量が通常の生活のなかで体内に入ってきているのが実情です。たとえばハミガキには通常の製品から幼小児用に至るまでほとんどの物に入っております。床に塗るワックスにも入っているようです。
過去に発がん性が疑われた事もございましたが、検証の結果発ガン物質のリストからは、はずされているはずです。
私はたとえ猫の体重でも問題の無い量と考えますが、どうしても心配であったり心理的に許容できないのであればセルロースのカプセルに切り替えたほうが精神衛生上良いでしょう。2008/01/29 01:21 -
- 質問カテゴリ:
- のどの異常
- 対象ペット:
- 犬 / ゴールデンレトリバー / 性別不明 / 年齢不明
ゴールデンレトリーバーは悪性リンパ腫の発症率の高い犬種です。頚部のリンパ節が異常に大きくなっている場合には、常にこの事を疑う必要がございます。この腫瘍は比較的若年で発症致します。
しかし、ネット上ではそれが正常なのか・多少大きめだが個性の範囲内なのか・まったく別のものなのか・・・判断できません。もちろん細菌感染の結果でリンパ節が大きくなっていることもございます。
動物病院で診て頂き、検査の必要性を提案された場合にはお受けになったほうが良いと思います。
お大事にしてください。2008/01/29 00:59 -
パグという犬種から考えますと、いくつか予想できる遺伝的な疾患がございます。
パグは、発作的に繰り返される全身的痙攣や意識障害を起こす脳疾患が他の犬種より有意に多発いたします。まずは、この疑いがございます。
ほかには、水頭症による症状である事も考えられます。短頭種には比較的多く報告がございます。
軟口蓋過長により一時的な気道の閉塞が起こり、パニックを起こした可能性もございます。
ただし、もちろん犬も夢を見ますから、怖い夢を見てびっくりして飛び起きて放心状態だっただけなのかもしれません。
一度動物病院で詳しくその時の状態を説明して相談されると良いでしょう。いざ獣医師の前に立つとうまく説明できないという方は、メモにまとめて渡したり・ケータイの動画に撮っておいて診察中に見せたり・適当な記憶媒体に焼いて渡しても良いかもしれませんね。
お大事にしてください。2008/01/29 00:52 -
病院に行かれ検査を薦められたとの事ですが、それに対するあなたの考え方はいかがなのでしょうか。お断りになられたのでしょうか。最低限必要な検査も承諾いただけなければ全く治療に入れない事もございます。
お書きになった症状からですと多様な病態が考えられます。けして老衰で済まされる状況ではないと思います。医療により改善できる病状である可能性が充分ございます。
たとえば膀胱炎であれば抗生物質の投与により完治いたしますし、糖尿病であれば食事療法やインシュリンの投与によりコントロールできるはずです。前立腺に何らかの問題を抱えている可能性もございますし、尿石症かもしれません。もちろん泌尿器系のどこかに腫瘍がある場合も考えられます。
よく考えて頂き、もう一度動物病院に行って下さい。お大事にしてください。2008/01/28 00:40 -
点眼薬や塗布薬など局所の抗生剤の投与ではあまり全身的な影響は考えなくても良いと思います。今はまだあわてずに抗生剤の点眼で様子を見ても良いと思います。うまく感染がコントロールできて抗生剤が必要なくなる場合も良くあります。しかし、繰り返し細菌感染が起こり、抗生剤の投与が長期化することも考えられます。この場合には確かにいつかは抗生剤の効果が出にくい多剤耐性菌の出現は予想される事と思います。
今すぐに決断する事ではございませんが、左目の機能が完全に失われているのであれば、眼球摘出手術を行う事により先の見えない抗生剤の点眼の継続から開放されます。選択肢の一つとして考えておいてください。手術後は最初からそこに眼が無かったの如くきれいな状態になります。
しかし、これに関しては飼い主の方がその結果を受け入れる事ができるかどうかにかかってきます。たとえ視力がなくても眼瞼が残っている事を希望されるか...2008/01/28 00:24 -
- 質問カテゴリ:
- 鼻の異常
- 対象ペット:
- 犬 / スタンダードダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
数ヶ月にわたるくしゃみと鼻出血が主な症状なのですね。確かにアレルギーや細菌感染でもこのような症状は現れますが、一番気になるのは鼻腔内腫瘍です。この疾患の有無をはっきりさせる事が最重要といえましょう。他には血小板減少症や自己免疫性疾患などの出血が止まりにくい病気でも鼻血が出やすくなります。
鼻血の塗沫染色による細胞診は、なかなか一回では正しい状況を反映いたしません。たまたまその時の血の中に腫瘍細胞が剥がれ落ちていなければ、たとえ腫瘍があっても陰性の結果になります。念のため数度の検査を受ける必要がございます。
また、頭部のレントゲン検査や血液検査もあわせて受けた方が良いと思います。しかし副鼻腔内の腫瘍はMRIやCTスキャンを行わないと判らない場合もございます。はっきりしない場合にはこの検査も希望されると良いでしょう。
お大事にしてください。2008/01/25 22:50 -
ちょっと待ってください。お願いですから充分生きたとか安楽死とかの言葉を使う前に、まず動物病院へ行ってみてください。きっと道が開けると思います。
おそらくどこの動物病院でも、治療により症状が改善され動物が楽になる可能性がある場合には、安楽死の選択肢は提案されないと思います。
治療を見ているのが辛いとの事ですが、癲癇による痙攣・嘔吐・失禁などの苦しい症状をじっと見ているほうが辛いのではないのでしょうか。
癲癇の原因究明まで検査しましょうとは言いませんが、どうかどうか一度モモちゃんに治療の機会を与えてあげてください。
飼い主の方だけで考えずに我々獣医師にもう一度チャンスを与えてください。
お大事にしてください。12年が充分ではない事は12年間一緒におられた飼い主の方が一番分かっている事と思います。だからこそ辛くて辛くて考えが袋小路に入ってしまったものと思います。2008/01/25 02:18 -
今晩は。飼い主の方はすでにお調べ済みだとは思いますが、他の閲覧者のために簡単な用語説明を先に致します。
①アルサルミン
スクルアルファート(スクラルファート)といわれる薬の一種。スクルとは糖・アルとはアルミニウムの事で、糖とアルミニウムの化合物です。胃粘膜の表面に被膜を作り胃粘膜が自身の胃酸などの消化液で溶かされるのを防ぎます。この作用を利用して胃炎や胃潰瘍を治療するために処方されます。
②シメチパール
H2ブロッカーと言われる抗ヒスタミン薬の一種。胃液の分泌を抑えます。絶食中の胃液分泌を抑える事に利用したり、胃酸過多を鎮めたり、①と併用して胃潰瘍の治療に用いられます。結果的に制吐薬としての側面もございます。
さて、本題に入りましょう。
重要な事は「副作用の無い薬は無い」と、言う事です。治療という有益性が副作用の危険性を上回っている事を前提に薬は処方されます。そのため薬は発...2008/01/25 01:59