井上 平太 先生の過去の回答履歴一覧|147ページ目
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- 質問カテゴリ:
- 手・足の異常 / 体重の異常 / ケイレンをおこす
- 対象ペット:
- 犬 / スタンダードダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
てんかんに限定する前に、色々と他の原因も考えていかないといけません。
大きく分けて脳の問題・脊髄の問題・骨格の問題の3つが考えられます。
脳の問題の中にもてんかんを含めて本当に色々な疾患がございます。
てんかんの中にも皆様が思われているようなケイレン発作を起こすものの他に、金縛りのように動けなくなるものから、目に見えない霊に反応しているように見えるものや、虫を追っているように見えるものまでございます。
脊髄に関しては椎間板疾患や脊髄での出血や腫瘍も考えなければいけません。
骨格に関しては股関節の形成不全や膝蓋骨の脱臼や関節症(炎)も疑わなければいけません。
我々獣医師でも、これらの鑑別は検査や直接の行動の観察を行わなければ全く不可能です。
診察室で再現できない問題行動は、画像を撮影して動物病院の指定する記録媒体で持っていくか、携帯等に撮ってその場で見てもらうと良いでしょ...2008/10/12 23:45 -
今後の事を大まかに2つの例に分けます。
①乳腺腫瘍がのっぴきならない状態になりあの時手術をしていれば良かったと思う可能性・②乳腺腫瘍に何も変化が訪れることなく天寿を全うする可能性 が、挙げられます。
この二つの事象を天秤にかけ、どちらの可能性が高いのかをよく考えて判断する事になります。
判断材料として最重要なのは乳腺腫瘍の悪性度です。先ずはこれを調べる事です。細胞診という病理検査をする事が一番確実ですが、場合によっては腫瘍マーカーや経時的な大きさの変化や視診触診を重視することもございます。次に重要なことはテンちゃんが手術に耐えられる状態なのかどうか客観的に判断できるよう検査をすることです。術前検査には血液検査のほかにレントゲンや超音波のような画像診断などがございます。そのほか心電図・MRI・CT・・・・挙げていくときりがございません。どのような検査をするのかを決めるのは飼い主の方自身で...2008/06/25 03:15 -
この皮膚病は色々な原因で起こります。原因が異なっても症状としてはあまり変わりがないので、診断にてこずる事が多い病気です。
動物病院で、ふけやかさぶたの顕微鏡検査や培養検査を受けた方が良いでしょう。真菌が原因なのか単純な化膿性皮膚炎なのか外部寄生虫が原因なのか・・・が判断できます。また、病原体が原因ではなく、アレルギーや自己免疫性疾患で発症する事もございます。これらの疾患の場合には、よりいっそう診断に時間が必要になります。
頑張って通院してください。お大事にしてください。2008/06/21 23:08 -
人間に起こるような更年期障害を発症した動物に遭遇した事はございません。しかし、しいて言えばごくまれに年をとってから尿失禁をし易くなる子がおります。残念ながら発症頻度は非常に少ないため数字としては確かなデーターが見つかりませんでした。
その他には、体重のコントロールに気をつけないと肥満に付随して心臓病や糖尿病・脂肪肝などの生活習慣病の発症率が高くなると思われます。良かれと思って行った手術でメタボリックシンドロームを助長しては本末転倒ですよね。
利点としては他に高齢のオス犬でかなり多い前立腺の肥大や腫瘍・会陰ヘルニアの発症を抑制が挙げられます。
利点欠点を天秤にかけますと、麻酔の危険性を考慮しても手術を受けたほうが良いと考えられます。高齢になってから虚勢手術が必要になる例がかなり多くございます。
手術の安全性をよりいっそう高めるために手術前の各種検査を受ける事を提案いたします。...2008/06/19 00:42 -
今は食育という意味で大事な時です。ドッグフードよりかなり甘くやわらかく香りの良いものは、できるだけ与えないほうが良いでしょう。舌が肥えてしまって、総合栄養食を食べずに間食ばかりを要求する子に育ってしまいますよ。
体重が分からないのでなんともいえませんが、バナナのように植物性の食物繊維が多く炭水化物過多の食品を超小型犬が1本食べると急性胃拡張になる危険性がございます。これは豆類の多給でも起こりえます。胃拡張は危険な病気ですので、気をつけてください。
飲水量が多いのは新陳代謝の激しい子犬では普通の事です。しかし、これも具体的な量が書かれておりませんので、正常な範囲内なのかどうかは分かりません。体重の10%を超えるようであれば念のために血液検査を受けたほうが良いかもしれません。病的な多飲多尿だとしたら、診断を受けずに躾だけを厳しくしても解決にはなりません。正常な飲推量かどうか、かかりつけの...2008/04/28 00:10 -
乳腺炎は内科的治療でもある程度おさまります。しかし、繰り返す事が多いですし、これに罹る動物は他の生殖器疾患にもかかる率が高いですので、卵巣子宮の全的術が薦められます。
通常10歳と言う年齢が高リスクとは言えませんし、心臓病もきちんとコントロールできていれば手術ができない理由にはなりません。
しかし、心臓の状態が今どの程度なのか・他の臓器に問題は無いのか・体力や免疫力はどうか・見た目の覇気(気力)も大事です・・・・これらの事を総合的に判断しないと手術が適応かどうかは分かりません。このことにアドバイス出来るのは診察している獣医師のみです。しかし、これらのデーターを提示頂いた後に最終判断するのは飼い主の方です。
しっかりと検査をして主治医の先生とよく相談され、手術をしない危険性と手術をする危険性を天秤にかけてよく考えてご決断ください。
お大事にしてください。2008/03/22 01:35 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / ウェルシュコーギーペンブローク / 性別不明 / 年齢不明
体温計の水銀は1本分全部飲み込んでも全く問題ございません。胃腸から吸収されることは無く、全て排泄されますので心配ございません。
魚介類に蓄積する有機水銀は吸収され易く排泄されにくいのですが、体温計に使われる無機水銀は消化管からの吸収量は無視できる程度です。
ただし、気化した無機水銀は肺から吸収され易いので、体温計を割ったときには窓を開けてよく換気することが重要です。
また、掃除機で吸い込むと水銀は一瞬のうちに気化して空気中に飛散します。これを肺に吸い込むのは健康上良くないので、今後は掃除機で吸わないようにしてください。締め切った狭い部屋でなければ一回ぐらい間違って掃除機を使っても中毒する事はまず無いでしょう。一滴ずつスポイトなどで吸い取ってふたの閉まる容器に入れて自治体の指示に従った廃棄をしてください。
心配はご無用です。水銀に関しては特に処置の必要はございません。
水銀...2008/03/21 23:49 -
- 質問カテゴリ:
- 性器の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
子宮蓄膿症の原因菌の98%は大腸菌です。大腸菌にはO157など、色々な型がございます。その型により毒性が異なり、症状や白血球数などの検査データの違いに影響を及ぼします。ですので、感染した菌により症状や検査データーに差異が見られるわけです。中には検査場に異常値が認められない子宮蓄膿症もございます。あるいは、型によっては初期の頃から菌の産出する毒素により致命的な腎不全に陥る場合もございます。
また、動物側の免疫学的要因により白血球数の増多が起こらない場合もございますし、病気の進行具合によりたまたまデーターに異常が認められない時期だった場合も考えられます。
次に開腹しないとはっきり分からないかどうかですが、通常はほぼレントゲンやエコーにより確定できます。しかし、いざ手術を行った場合に子宮水腫や子宮筋腫など、あるいは腺癌だったことが過去にございました。ですので、慎重にお話すれば開けるまで判ら...2008/03/19 01:54 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
混合ワクチンには生ワクチンが含まれておりますので、こちらを先に接種した場合には狂犬病ワクチンは1ヵ月後に延期してください。
狂犬病ワクチンは不活化ワクチンと言われる物ですので、こちらを先に接種した場合には1週間以上間隔を空ければ混合ワクチンを受けても大丈夫です。
上記の事はワクチンの添付説明書に記されている事です。これに準拠して接種する事が一般的となっております。同じ月にできるかどうかは接種の順番によって異なってくるわけです。
なお、これに関しては狂犬病予防法などで統制されているものではございません。病院によっては同日に接種している所もあるようです。2008/03/19 01:39 -
ブルドックのような短頭種の犬の麻酔の場合にはほぼ間違いなく気管チューブを気管に挿管して吸入麻酔を行っていると思います。麻酔事故と言うよりも予想できる範囲内の状況のような気がいたします。拝見しておりませんのであくまでも参考までですが、原因を推察していきましょう。
先ず第一に考えるられるのはこの気管挿管による物理的刺激や吸入麻酔薬に対する化学的刺激により咽頭から声帯にかけてが、反応を起こして炎症が起きた場合が考えられます。これは一定の確率で起こりますし時間が経てばほとんどの場合におさまります。積極的に炎症を抑える薬で治療する方法もございます。
二番目に考えられるのは内視鏡を挿入するときにその刺激で炎症が起きた場合が考えられます。あるいは積極的に気管内も内視鏡で念のために観察した結果かもしれません。これは手技の失敗と言うよりも、検査を受ける以上多少起こる事です。
三番目に...2008/03/11 22:16