井上 平太 先生の過去の回答履歴一覧|150ページ目
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手術前で色々とご不安になられているのだと思います。術式は動物病院によって異なりますので、十分納得がいくまで主治医の先生に質問されるのが一番でしょう。
吸収糸は通常癒合が起こるまでは充分な張力を保つはずです。しかし、皮膚の縫合や感染部位の縫合を行った場合には癒合前に切れてしまう事もございます。一般的に吸収糸は皮下組織や筋肉や関節包や内臓などの縫合に用いますので、その場合には早期吸収はあまり心配しなくても良いでしょう。
当院では行いませんが、皮膚の縫合に吸収糸を用いる病院もございます。その場合でも感染や自分で過度に舐めてしまわない限りは、あまり問題にならないと思います。
次に術後の薬ですが、本当にケースバイケースです。以前に比べて使う事も多くはなってきましたが、使わなくても大丈夫なケースや使いにくいケースもございます。
抗生物質だけで問題がない子も居れば、あまりにも痛がり何...2008/02/18 14:59 -
すべての薬に副作用はございます。そのような中で抗がん剤は比較的副作用の多い薬といえましょう。たとえば抗生物質は細菌と動物細胞の代謝の違いを標的に効果を発揮いたしますが、細菌と体細胞はかなり異なりますので比較的案全域が広いです。しかし、抗がん剤は同じ体細胞の中でのがん細胞と正常細胞のほんの少しの違いに効果を出さなければいけないので、非常に安全域が狭いと言えます。
そこで、経験と研究で我々はその抗がん剤を安全に使うために日夜努力をしているわけです。また、副作用を未然に防ぐために投与とともに、色々な検査をして行きます。しかし、それでも副作用はゼロにはできません。
抗がん剤による治療は極論いたしますと、副作用の危険性と投薬を行わない事による腫瘍による危険性を天秤にかけて、たえずどちらが良いのか慎重に考えながらの施療と考えられます。
ですので、抗がん剤を使うからには、使う必然性がなけれ...2008/02/16 23:58 -
参考までに当院での治療をお話いたします。
当院でも初診時にBUNが150を超えている状態であれば、あまりコバルジンなどはお勧めしておりません。また、腎不全用の食事もあまり積極的には勧めません。
なぜならばこの時期は食事療法や内用薬よりも、皮下の大量補液(体重の5から10%)を尿量をお聞きしながら、ほぼ連日BUNが100をきるまで続けた方が効果的だからです。
この時期にあわてて腎不全用の食事に切り替えようとして食欲が廃絶しますと、異化促進と言いまして体を切り崩して栄養にしてしまい、ケトーシスや肝リピドーシスなど命にかかわる状態に陥る事があるからです。
また、コバルジンやネフガードは尿毒症の悪化防止はできても改善の作用は皮下補液にはかないません。ある程度落ち着いてきたら、これらの薬によりコントロールして行き、点滴の回数を減らし、飼い主の方のご負担をできるだけ減らす方向にもって行きます。
...2008/02/15 02:58 -
- 質問カテゴリ:
- 体重の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ラブラドールレトリバー / 性別不明 / 年齢不明
人間でも犬でも中高年の内は欲するままに食べれば肥満になる事が多いですが、ある年齢になってくると逆に食べても太れなくなってくる事が多いようです。ラブラドールで13歳ですと人間で言えば70代ですので、そろそろ経年変化として年相応に痩せきても不思議ではございません。
しかし、中には理由があってやせてしまっている場合もございます。せっかく体が病気のサインを出しているのに見逃してはいけません。ぜひ動物病院へ行って健康診断を受けてみてください。治療によって改善できる病態なのかもしれません。あるいは、飼い主の方は正しい食生活だと思っていても、実はバランスが悪く体調に合っていないのかもしれません。いわゆる未病と言う状態とも考えられます。
お大事にしてください。2008/02/15 02:37 -
すでにお願いし終わっているのであれば、その先生にお尋ねいただくのが一番早いでしょう。我々は推測しかできません。
何が分かるのかは、逆に何の抗体を測ったのかが分からないとなんともいえません。費用のことを考えなければ、考えられる伝染病のほとんどの抗体を測定する事ができます。
抗体ではなくウィルス抗原を調べている可能性はございませんか?もう一度良く聞いて見てください。
病院内のキットを用いた場合にはその場で分かります。検査センターを利用した場合にはその検査センターにより異なります。もちろん検査法によっても異なります。2008/02/15 00:57 -
室内の気温が14℃くらいであれば、問題は無いでしょう。特に病気ではなく高齢でもなければ、人が居ない時に暖房器具の点け放しは故障や火災の危険もあるので必要ないと思います。
もちろん異常に寒がったり体温が低下してしまう病気もございますので、主治医の指示やこのような傾向にある子の場合には、この限りではございません。2008/02/14 00:53 -
- 質問カテゴリ:
- 尿の異常
- 対象ペット:
- 猫 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
ネフガードは、一般的にサプリメントと言われる健康補助食品とは若干異なります。これは獣医師の診断により適切な量と適切な投与方法の指導がされて用いられるべき薬です。主治医の先生に処方して頂き、その時に使用法の指導を受けてください。
有用な物を吸着してしまう事がご心配とのお話ですが、時間をずらせば通常は心配ございません。
尚、それでも心配な場合には、より選択的に尿毒症成分に分子量的に近い物質を除去できるものとして、コバルジン(クレメジン)という薬もございます。しかし、こちらは薬の構造が精密な分だけ多少薬価が高くなります。どちらにするのかは、効果と経済的負担も考えて獣医師と相談しながら決めてください。
どうぞしっかり治療を続けてください。腎不全による尿毒症がコントロールできて長生きされる事をお祈り申し上げます。お大事にしてください。2008/02/12 01:24 -
ケチフェン=ケトブロフェン(NSAIDS系の鎮痛剤の一種)は効能書・農水省の認可・諸外国の使用例において、猫に使える鎮痛剤とされております。
しかし、歴史的にNSAIDSに分類される鎮痛剤は猫では副作用が出やすく、猫に使うべきではないと言う状況がつい最近まで続いておりました。今でも慎重に考えている獣医師もおります。もちろん今でもケトフェン以外のほとんどのこのタイプの鎮痛剤は猫での使用が推奨されてはおりません。
今回の主治医の先生が反対されている理由としては2つ考えられます。
一つ目は上記の慎重派である場合。2つ目としては年齢や病態的に向いていないと考えられる場合です。
ケトフェンだけではございませんがNSAIDSは消化管潰瘍・腎不全・肝不全に注意すべき鎮痛剤とされております。
胃腸の弱い患者や肝臓や腎臓の機能が低下している患者・あるいは年齢的に内蔵機能の低下が予想される患者の...2008/02/12 01:08 -
病状を把握するためにはやはり検査が必要だと思います。また、これ以上食べなければたとえ病名が分かっても体力的に持ちませんので補液(点滴など)が必要です。
洗濯ネットに入れてお連れになれば、よっぽどでなければ大体の事はできます。
場合によっては吸入麻酔をかけてでも治療(皮下補液など)をしなければならないかもしれません。しかし、これに関しては実際に拝見していない者が麻酔の危険性と治療の必要性を天秤にかける事はできません。主治医の先生と良く相談されてください。
お大事にしてください。2008/02/11 00:08 -
埼玉県上尾市内だけのデーターで恐縮ですが、1年間に複数の動物病院で、8種混合ワクチンを数年間毎年受けている動物が、最終接種1年以内にパルボにかかっております。
症状だけでなく、免疫学的検査においても証明され、ワクチンメーカーも調査の上で認めております。
そのうちの1頭は当院で毎年ワクチンを受けているシーズーの成犬です。インターフェロン療法や対症療法を徹底的に行いましたが残念ながら助ける事ができませんでした。
製薬会社・飼い主・当院の間で和解しております事柄で、個人情報でもありますので、これ以上の具体的なことは控えさせて頂きます。
これはワクチンに責任があるわけでも無いですし、もちろん誰かに責任があるわけではございません。ただ、ワクチンは絶対ではないと言う事と、1年に一回でよいと言うのはあくまでも一般論であり、少数ながら感染を阻止可能な抗体価が1年間維持できない動物もいると言う事...2008/02/10 22:52