だいじょうぶ?マイペット

術後のケア

質問カテゴリ:
その他

対象ペット:
/ ミニチュアシュナウザー / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
北海道 / ワンコママさん (この方の過去の質問 3件)

 
2012/10/09 23:17

先月にも質問させて頂きましたが改めてアドバイスを頂きたいと思いまして質問させていただきました。
ミニチュアシュナウザー10歳♂、昨年8月クッシング(脳下垂体)と2カ所の病院で診断を受けました。症状はまだ出ておらず月一で血液検査とウルソ・抗生物質・スパカールの投薬を続けて参りましたが、嘔吐と黄疸が出て先月12日に胆嚢の緊急摘出手術を行いました。術後10日間、24時間の点滴を受けていましたが肝生検の結果、肝内胆管が詰まっていること判明し、ご飯も食べずビリルビン値も肝臓の数値も上がり、最後は自宅で・・・と退院しました。ウルソ・抗生物質・スパカールの投薬は退院後も続けるよう指示があり飲ませています。退院後も食欲は戻らずおしっこもオレンジ色になりもうダメかもと思いながらも、ネット等を見て色々出来る事をやってみました。その甲斐あって、ここ5日間は、食欲も戻りおしっこの状態も良くなってきました。黄疸も少しずつ良くなってきているように見えます。そこで質問がございます。

①お薬は今の3つを続けていくのでしょうか?(抗生物質を1年も続けているが、良いのでしょうか?)
②アレルギーがあり、(主なアレルギー:米・鶏・ターキー等)今まで皮膚用療法食でしたが、肝臓用のフード変えた方が良いのでしょうか?肝臓用療法食には、米・鶏が使われているので、アレルギーが心配です。
③これからの生活での注意点。
④クッシングの症状も出る可能性はあるのでしょうか?

犬も頑張っていますので、家族にできることがあったら是非教えて下さい。
よろしくお願い致します。

こんにちは。京都のかく動物病院、山下かくです。
黄疸も落ち着いてきたんですね。よかったですね。一度黄疸がでると下がるのには結構時間がかかりますし、ビリルビン自体が食欲低下や嘔吐の原因にもなります。
今回のご質問ですが、基本的に肝臓の治療は継続したほうがいいでしょう。胆嚢は胆汁を貯めておく臓器であり、胆汁の鬱滞の問題は肝生検の結果にもあるように肝臓で起こっています。そのためウルソ、スパカールは継続したほうがいいでしょう。それ以外にもサプリメントなど肝臓の酸化や線維化を抑えるものがありますので、追加してもいいと思います(シルマリンやビタミンE、ベジタブルサポートなど)。シュナウザーは高トリグリセリド、コレステロール血症が好発しますし、肝硬変のリスクも高い犬種ですから。
抗生剤に関しても胆汁鬱滞など胆道に問題があると腸から胆管や肝臓実質で感染を起こすことがありますから、飲ませておいたほうがいいと思います。
フードについてですが、アレルギーの原因である米や鶏やターキーはIgE抗体検査の結果によるものですか?それであれば必ずしもその物質が原因とは限りません。
今の療法食で皮膚症状が落ち着いているのであれば、それに対して一週間一食材追加して痒みがでるのかチェックします。つまり最初の一週間はフード+米といった方法です。一週間症状なければ原因ではないと判断します。鶏と米が食べれれば肝臓食がたべれますからね。
肝臓食が必要かどうかですが、肝臓食の大きな意味は肝性脳症の治療です。かなり末期の肝臓病、肝硬変の治療食と考えてください。そのためかなりタンパク質が制限されていますので、今の状態であれば肝臓食に肝臓にいいタンパク質を追加する必要があります。芳香族アミノ酸に対して分岐鎖アミノ酸を増やしたタンパク質がよいとされています。主に肉類はダメで、植物性タンパクやカッテージチーズなどがよいとされています。
今後ですが、退院された時とは状況が変わってきていますので、かかりつけの先生とよく相談して、定期的な検査や必要な内服、フードなど決定していくとよいでしょう。
クッシングの症状がでるかどうかですが、超音波とACTH刺激試験の両方で診断されているのであれば、出てくる可能性はあると思います。まずでるのは多尿多飲の症状です。飲水量はチェックしておくとよいと思います。
長くなりましたが、参考になれば幸いです。お大事になさってください。

投稿者 ワンコママ さん からの返答

山下かく先生

2度にわたりご丁寧な回答を頂きありがとうございます。
何度も何度も読ませて頂きました。
主治医の先生も手術をして下さった大学病院の先生も最善の治療をして下さいましたが、入院中もご飯を食べす日毎に痩せ血液検査の結果も悪くなる一方で、良くなる可能性が低いとのことで退院しました。
退院後の一週間は、諦めない気持ちを持ちつつ正直なところ、どんどん衰弱して虹の橋を渡る日も覚悟していました。
しかし、先週金曜日から徐々に食欲を取り戻し、今日は、今までのフードも全部食べ、おもちゃで遊ぼうとおもちゃも持って来ました。
アレルギーは、IgE抗体検査の結果で、医師の指示のもと、皮膚アレルギー療法食を8年くらい続けてきました。(3種類をローテーション)
山下先生のアドバイスの通り、ご飯・鶏を試してみます。食事のたんぱく質も大変参考になりました。
クッシングについては、コルチゾール検査のみでしたが、胆嚢摘出して下さった外科の先生が、手術の際、クッシングの兆候が胆嚢に見られたとおっしゃっていました。これからも、飲水量をチェックして参ります。
主治医の先生は、次回の診察の話しはされていなかったのですが、(多分もう来院することはないと思っていたと思います(^_^;))お薬がなくなったら、行こうと思っていますので、色々とよく相談してみます。

山下先生・・・お忙しい中、大変ご丁寧な回答を本当に、本当に、ありがとうございました。何とお礼を申し上げて良いのかわかりません。
私たち家族にとって、陸は、犬の容姿をした我が子です。先生のアドバイスをしっか頭に入れて頑張って参ります!
先生の益々のご活躍を北海道の空の下、心よりお祈りしています。ありがとうございまいた。

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