だいじょうぶ?マイペット

腎不全猫ステージ3

質問カテゴリ:
意識に障害がおこる / 吐き気 / その他

対象ペット:
/ 白グレーミックス / 性別不明 / 13歳 5ヵ月

質問者:
大阪府 / koyukiさん (この方の過去の質問 1件)

 
2020/12/24 01:47

3ヶ月前に飼い猫が口を気にしだした為、
口内炎が酷くなっているのかと思い病院へ
原因は腎不全から来る物だとわかりました。

9/11日の血液検査
クレアチニン3.8
BUN98.2
赤血球620

自宅点滴開始
その結果か?
9/21
クレアチニン2.77
BUN50.4
赤血球436

10/1ミルセラ注射

10/5
クレアチニン4.05
BUN66.1
赤血球339回復せず



11/29日から4日間静脈からの点滴を開始
朝10時に連れて行き夜19時にお迎えに行く。

29日の血液検査
クレアチニン4.13
BUN84.1
赤血球317
ミルセラ注射


次の一週間はお休み

12/14-18日迄再度静脈点滴をお願いしました。

14日の血液検査
クレアチニン4.47
BUN96.8
赤血球345

18日に病院へ連れて行った際
前日冷たい所に居たがる事、呼吸が荒い時が有る事を伝える。

朝食欲はまだあり、ホタテやカリカリは食べてくれる。
夜お迎えに行った際、口に嘔吐したものをつけたままで帰りに先生が拭いて下さってましたが、家に連れて帰ると、首をぐるぐる回し、全く立つことすら出来なくなってました。

1)こうなった際はもう手立ては無いのか?
  利尿剤を打てばよかったのではないのか?(素人意見)

2)いつ嘔吐していたのか?気がついて頂いてた段階で点滴を止めていたら、この様な状態にならなかったのでは無いか?
私が迎えに行くまで、この状態になっても連絡が入らなかった事から見て
ほったらかしでずつと置かれていたのでは?とも思っています。

3)貧血が進んでいるのに、静脈点滴を続けた結果、余計血が薄まり、高血圧が進み愛猫が苦しんだのではないか?

朝元気で病院へ連れて行ったのに、帰った際身体に力が全く入らなくなり、次の日の朝亡くなりました。

5匹を腎不全で看取ってますが、皆クレアチニン10以上になっても頑張ってくれ、最期の1週間はご飯だ食べれなくなり亡くなる。これがいつものパターンだっただけに、突然の別れに驚き、病院へ連れていかなければ今もまだ生きてたのではないか?と後悔の念が襲って来ます。



病院を恨んでも猫は戻って来ませんが、家には、まだステージ2~3の間で頑張ってくれている腎不全の猫がいる為、腎不全の事を勉強し、この事を教訓にしなければ、死んだ猫が浮かばれないと思い、質問させて頂きました。

長文になり申し訳ありませんが先生の見解をお聞かせ頂きたいです。

宜しくお願いします。

獣医師の栗尾と申します。

順に回答してまいります。

1)こうなった際はもう手立ては無いのか?+利尿剤を打てばよかったのではないのか?
→ 手立てがないというのはよくわかりません。腎臓病に対する静脈点滴というのは一般的な治療になります。静脈点滴以外に何かないかということであれば飲み薬や食事管理ですが、そのあたりも、もう対策されていたのではないでしょうか。利尿剤については点滴量に対して尿の出具合が悪ければ投与をすることがあります。しかし、尿がしっかり出ていれば、必須のものではありません。

2)いつ嘔吐していたのか?気がついて頂いてた段階で点滴を止めていたら、この様な状態にならなかったのでは無いか?
→ いつ嘔吐していたのかはもちろん私には分かりませんが、点滴をしている間であることは間違いないでしょう。嘔吐をしていた時に点滴を止めていればということですが、それは真逆かと思います。通常、嘔吐があれば脱水やミネラル異常、低血圧となるため、点滴をもっとするべきという話になります。嘔吐があったので点滴を止めるということは通常行いません。ただ、呼吸が荒かったというのが少し気にはなります。息苦しくて嘔吐するケースもあるので、それであればその原因を考える必要があります。

3)貧血が進んでいるのに、静脈点滴を続けた結果、余計血が薄まり、高血圧が進み愛猫が苦しんだのではないか?
→ 赤血球が345ということで貧血の程度としては静脈点滴を行っても問題ないレベルかと思います。血は多少薄まりますが、ほとんどは尿として排泄されます。腎臓病による貧血を理由に静脈点滴を躊躇すると、それこそ手立てがないという話になります。腎臓病に貧血はつきものです。しかし、貧血が悪化しすぎて命にかかわることはあまりありません。他の5匹の猫ちゃんたちも今回と同じくらいの貧血はあったのではないでしょうか。それでも静脈点滴などされていたのではないでしょうか。

いつものパターンでなかったことに納得されていないように思えますが、治らない腎臓病であるということ、初回の静脈点滴ではなかったこと、治療開始から3カ月は頑張ってくれたことなどを考えると、そこまで違和感のある話ではありません。
私自身も同じような経験がありますが、正直、どうしようもありません。獣医師でも危険性を予測しづらいことというのはあります。みなクレアチニンが10まで生きてくれる訳では決してありません。もしかしたら腎臓病以外にも病気があったのかもしれませんが、腎臓病に対して静脈点滴をおこなうことは間違いではありません。

最後に、病院を恨まれる飼い主様によくあるケースなのですが、「朝元気だったのに」という考え方はよくありません。あくまで健康体ではなく、病気を患っているから通院するわけです。腎臓病であるということが3カ月前にわかっていたのであれば、命にかかわる病気を持病としてもっていて、体調が悪くなっていくのは確実な話であったと思います。体調が急変したので何かおかしいと思われるかもしれませんが、そういうことも現実的にはあるというのが答えとなります。どうしようもありません。もちろん、腎臓など何も悪くなかった状態であれば話は別ですが、残念ながらそうではなかったのです。

なかなか理解ができない話かもしれませんが、あと100頭程度、腎臓病の猫ちゃんを飼育されてみるとわかっていただけるかと思います。命には本当にいろんなパターンがあります。

どうぞよろしくお願いいたします。

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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

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どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 koyuki さん からの返答

丁寧に回答して下さりありがとうございました。
気持ちが少し救われた様に思います。
ありがとうございました。

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