だいじょうぶ?マイペット

猫のT細胞消化器型リンパ腫

質問カテゴリ:
食欲の異常 / 吐き気 / その他

対象ペット:
/ 雑種 / 男の子 / 6歳 0ヵ月

質問者:
静岡県 / かえでさん

 
2021/05/12 20:05

4月頭に診断が出ました。腸に腫瘍があります。
最初はロイナーゼを投与し、半分くらいに小さくなったのですが、その後シクロフォスファミド、オンコビンを2クール繰り返しましたが、それ以上小さくなることはありせんでした。
2クール目のオンコビンの投与して3日後から、水もフードも嘔吐してしまい、全く食べなくなりました。レスキューで、ニドランを投与しましたが効果はなく、腫瘍が最初の大きさに戻り、腸閉塞、重積を起こしかかっているとのことで、手術か対症療法かの選択となりました。手術をしても、その後効果のありそうな抗がん剤がないと言われました。ただ、手術をしないと後は死ぬのを待つだけとも…

どちらが、この子にとって幸せなのか決められず、対症療法をしています。対症療法でいこうかと7割は思っているのですが、それが最善なのかわかりません。

自分で色々調べてみると、リンパ腫によく効くというドキソルビシンという抗がん剤がある事を知りましたが、これを使われていない理由がわかりません。

あと、インターキャットが、効く可能性があるということも出てきたのですが、情報が少なく素人ではこれ以上調べようがありません。

上記の2点について教えて頂けたらと思います。
よろしくお願い致します。

獣医師の栗尾と申します。

ドキソルビシンを使用していない理由は3つほど考えられます。
①猫の場合、腎臓への負荷が懸念されるものであるため、泌尿器系のトラブルをかかえている場合は敬遠することがあります。
②オンコビン(ビンクリスチン)で効果がなければ、ドキソルビシンでも効果がないことが多いということが一般的に多いため、期待値が低いということ。(抗癌剤に対する耐性ができてしまうためです)
③血管内に確実に投与しないといけない薬剤であるため、体のどこかで出血などがあるとためらうかもしれません。

以上になりますが、、、おそらくは②ではないかなと思います。投与しても良いが、効かない可能性が高いだろうという判断かと思います。

インターキャット(インターフェロン)についてはまず効かないと考えた方がよさそうです。免疫力を高めるということで、理論的には効果が期待できなくもないのですが、、、その免疫機能から逃げたり、隠れたりしようとするのが悪性腫瘍というものです。ちなみに人間ではその免疫からの逃避メカニズムを研究されて、次世代の抗癌剤を生み出した方がノーベル賞を受賞されています。ただ、残念ながら猫ではまだその医療レベルに達していません。

腫瘍が1か所であれば手術によって摘出を試みるのもありかと思います。リンパ節などへの転移があれば正直、厳しいですが。

あとは、ロイナーゼ(L-アスパラキナーゼ)を複数回投与するのもありかと思います。1回だけで終了とする抗癌剤ではありません。
他には、ニドランと似ているかもしれませんが、T細胞性のリンパ腫にはロムスチンの投与もよく効きます。海外製品なので手に入りにくいというのが難点ですが。あとは飲み薬なので、体重によっては投薬しにくいですね。

最後に、若齢でのリンパ腫の発症はかなり進行が早く、残念な結果となることがほとんどです。あと数日の命かもしれない中で、どのような余生を過ごさせるのか考えてあげるのもありかもしれません。

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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

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どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 かえで さん からの返答

ご丁寧な回答、感謝致します。
ありがとうございます。


もう、飲まず食わずで2週間が経とうとしているのにまだ自力で歩いています。こんなに頑張ってくれるなんて…

ロイナーゼを14日に打ちましたが、効果がでているのかわかりません…輸液だけで命を繋いでいる現状が正解なのかもわかりません。

実は1年前に14歳の犬もリンパ腫で亡くしています。
そして、この子の病気が発覚したときと同じくして、12歳の避妊済み猫がいたのですが、NRIMAという猫では珍しいといわれた病気で亡くしています。

飼っている動物が立て続けにみんな血液系の厄介な病気にかかるなんてことが偶然に起こるのでしょうか?
こちらの先生には家から何か有害物質が出ていたり磁場がおかしいのかもしれないと言われたのですがどうなのでしょうか?猫はどちらも白血病エイズともに陰性です。家は5年前くらいに建て売り新築を購入しました。

また、偶然に起こり得るとしたらどのくらいの確率なのでしょうか?

こんな事になる前は、この先も保護猫をお迎えしていこうと思っていましたが、みんなこんなことになることを考えるともう動物は飼えません。

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