栗尾雄三 先生からの回答
獣医師の栗尾と申します。
脳内麻薬というものは動物ではよくわかっていませんが、おそらくは人間とあまり変わらないものかと思います。
苦しんだかどうか、ですが、見た目で判断していただくしかありません。
横たわったままであれば、それほど苦しんだわけではないように思えます。
苦しむというのは、もがいたり、痙攣を起こしたり、大声で鳴いたりしている状態でしょうか。そういうものがなければ、苦しむことはなかったととらえればよいかと思います。
注射と点滴は正確には全然違うものですが、多めの注射を点滴と呼ぶ人もいるので、なんとも言えないところです。
当該記事は獣医師としては全くうれしくない記事です。
自然に亡くなることが良いということですが、どう考えても個人的意見すぎます。個人がそう思うのは自由ですが、過剰な医療が誤りということを発信されると、我々の日々の苦悩を踏みにじられるような感覚になります。
記事の最後の方に猫飼育歴??年の大ベテランとあります。こういう人ほどあやしいものです。たくさん猫を飼ってきたということですが、反対にいえば、一頭あたりにそそぐ愛情や金銭的なことなどは希薄なものとなっているはずです。また獣医師からすればたくさん飼っている人であっても素人のような知識しかないことがほとんどです。
また、人間医療では平均寿命が伸びたり、がんの10年生存率がよくなることは基本的によいこととされます。その中には延命治療の努力というものも含まれます。ご年配の方に向けて「長生きしてね」といったことのない人はいないと思います。長生きしてもらうために医療従事者は頑張っているのです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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どうぞよろしくお願いいたします。
2021/11/14 21:29 参考になった! 0
投稿者 Ken さん からの返答
栗尾先生、返信誠にありがとうございます。
日々前線で診察しておられる先生方に対して、非常に失礼な質問であったと反省しております。
先生にご返答いただき、少し気持ちが楽になりました。
あの子は、やはり苦しまなかったのではないかと思います。
貴重なお時間を割いて頂き、本当にありがとうございました。
2021/11/14 23:50
愛猫の死について
つい先月、15歳で亡くなった愛猫についてです
9月初頭より腎不全が発覚し、亡くなる当日まで点滴を受けておりました
当日は病院で痙攣を起こし、先生に鎮静剤?も打って頂きました
先生からは、苦しまずに徐々に衰弱して行く為の点滴と聞かされ、愛猫の安らかな旅立ちを祈り点滴を続けました
鎮静剤を打った3時間後には意識があるようなアクションを見せましたが、そのまま横たわったまま、9時間後に息を引き取りました
死の瞬間には種を問わず、多くの脳内麻薬が分泌され、死のストレスを和らげてくれるといいます
そして死の1ヶ月後、このような記事が目に入りました
https://yuruttomirai.com/do-i-need-infusion-or-water-at-the-end-of-a-cat/
さらに、人間も同様に、延命治療により脳内麻薬が分泌されないケースを聞きました
全てネットで得た情報であるので、半信半疑です
私の愛猫は、死の瞬間、脳内麻薬は分泌され、苦しまなかったのでしょうか?
先生方の正直な意見、お聞かせ願いたいです
Kenさん からの補足説明
正しくは点滴では無く、ビタミン剤や吐き気止めのような注射でした
だいたい3週間ほど毎日打って頂きました
注射と点滴には違いはありますか?
2021/11/14 15:20