是松 壮一郎 先生の過去の回答履歴一覧|41ページ目
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こんにちは miuさん。
baron君の膝蓋骨脱臼、そして、水頭症気味と言われた件、ご心配なことと思います。
二つほど質問をいただいていますので、それらについて、まずお答えします。
膝蓋骨脱臼のグレーディングは、グレード1,2に関してはある程度触診などで判定はつきますが、グレード3,4の段階は骨のずれ具合を考慮してのグレード決定になりますので、レントゲンの撮影は不可欠です。
また、1,2に関しても触診だけの判定はあくまで目安であり、本来は脛骨、大腿骨、膝蓋骨の変位具合を見るためにレントゲンを撮ることが勧められます。
また、手術といっても、様々な方法があり、それらは関節の変形具合によってどの手術法にするか決定されますので、その点でもまずはレントゲンの読影をしなくてはいけません。
関節の変形具合に合っていない術式では、脱臼が再発したり、症状の悪化を招きます。
ですので、グレードが進行したということ...2007/10/17 11:05 -
こんにちは、kaeさん
会陰ヘルニアは比較的高齢の雄犬に多い傾向があり、ottoちゃんのように若い時期には珍しい病気です。肛門周囲の複数の筋肉が骨盤隔膜を形成して骨盤腔から直腸などの内蔵が出てこないようになっているのですが、これらの筋肉の力が弱まったり、構造的な障害が起きると、会陰ヘルニアといって、直腸の一部などが外側にふくらみとして出てきてしまいます。
内科的治療はあまり効果がなく、放置するとヘルニアの大きさも大きくなってくることが多いので、基本的には手術によって治療することになりますが、複数の筋肉の緩み、構造的な障害によって起こるため、根本的な原因も複数ありそれらによって手術方法や、手技なども変えていかなくては行けません。
また、場合により、再手術や、段階的な手術が必要となる場合もあり、再発することもある少々厄介な病気でもあります。
単純な筋肉の縫合だと再発率が50%近いという数字も出てお...2007/10/17 09:52 -
- 質問カテゴリ:
- 意識に障害がおこる
- 対象ペット:
- 猫 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
こんにちは、プリンぱぱさん。
自律神経失調症というのは、交感神経と副交感神経という相反する機能をもつ2つの神経のバランスが崩れた際に起きる一連の症候群の名前です。ですので、例えば、胃の不快感がある、食欲がないという症状が見られて、胃などの内臓臓器を精査しても機能的にはっきりした異常が見られない場合、「自律神経失調性の疾患であろう」とあたりをつけて、治療を開始することがあります。
原因は特定のものではなく、強いストレスにさらされた場合などに、交感神経、副交感神経のバランスが崩れ、一連の症状が発現すると言われています。
以上は、人の「自律神経失調症」の解説ですが、猫などにも、これら一連の「自律神経失調症」という症候群は認められることがあります。
プリンちゃんの症状がどのようなものかは不明ですが、強いストレス等が原因で、抑うつ状態になったり、嘔吐が見られたり、排尿障害、虚脱、さらには、除...2007/10/14 10:50 -
- 質問カテゴリ:
- 歯・舌・口の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ゴールデンレトリバー / 性別不明 / 年齢不明
こんにちは、ガウディちゃんの飼主さん。
割れた歯ですが、「このままでは虫歯になるので……」と診断されたということなので、おそらく露髄といって、歯髄部分が露出している状態なのではないかと推測されます。
この露髄という状態にあると、歯髄炎を引き起こし、その後歯の根元に深い歯周ポケットを形成していき、重篤な歯周病となります。
また、それらの歯周病から、雑菌が血液中に入ることにより、心筋症が悪化する可能性も高くなります。
ゴールデンレトリバー種で年齢が14歳、拡張型心筋症という持病を持っているということで、麻酔処置に対して、慎重にならざるを得ませんが、それでも、短時間の麻酔処置による抜歯等で対処することをお勧めします。
充分なモニタリング下で、麻酔を行い、処置が出来ないか、もう一度獣医師と話し合ってみてください。
また、お家で出来るケアのアドバイスですが、残念ながら、露髄が起きている場合の歯...2007/10/14 09:35 -
こんにちは、nana mamaさん。
写真を見せていただきましたが、腫瘤物は左下顎前臼歯の内側あたりにある様ですね。
一般にエプリス(歯肉腫)と呼ばれるもので、この腫瘤に関しては、良性の非腫瘍性病変から、悪性のものを含めた腫瘍性病変まで様々な原因があります。
(もともとは、エプリスは腫瘍性病変を除いた、歯肉に生じる腫瘤病変を指す名前なのですが、獣医科領域では発見が遅れることから、両者が混在するケースがほとんどのため、特に分類されていません)
生後5ヶ月ということで、今後の進行も早い事が想像されますので、早めにきちんと診察、検査をうけて手術等の処置をしてもらった方がいいと思います。
また、ジャンルとして、外科か、歯科かというご質問ですが、歯科専門の獣医師がいるところでしたら、こういう症例は数多く扱っていると思いますので、獣医歯科のある病院で相談なさるといいと思います。
参考になれば幸いです
...2007/10/12 17:06 -
こんにちは、CATTOさん
キャトちゃんの変わった歩き方ですが、肛門周囲の分泌腺がたまっていたり、寄生虫(主に条虫)がいる場合にそのような前足だけでお尻をこするように歩く歩き方をする子がいます。
どちらにせよ、お家での処置は難しいと思いますので、一度病院で診察してもらった方がいいでしょうね。
また、寄生虫の可能性があるからといって、市販の虫下しをのませることはやめてください。きちんと、寄生虫の種類にあった薬を動物病院で処方してもらうようにしてくださいね。(余談ですが、それら市販薬での事故も多いのが実情です)
参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください2007/10/12 16:52 -
- 質問カテゴリ:
- 歯・舌・口の異常
- 対象ペット:
- 犬 / スタンダードダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
こんにちは、チョコ娘ママさん
犬歯の過剰歯の抜歯の術後についてのご質問ですが、抜歯窩(抜歯後の穴の空いた部分)に詰めてあるのは、シリコンなのでしょうか?
もし、本当にシリコンであれば、身体に吸収されることはまず無いでしょう。
シリコンではなく抜歯窩挿入用の抗生剤(例えばオキシテトラコーン)等ではないかと思われるので、そのあたり、もう一度獣医師に尋ねていただくといいでしょうね。
抜歯窩挿入用の抗生剤であれば、間も無く吸収もされると思いますので、安心してください。
また、術後の注意点として、大きな抜歯窩がある場合は、縫合部分が炎症を起こしたり、抜歯窩が開いて食べ物のカスなどが詰まり、瘻管化しやすいので、時々優しく口を開けて、中をそっと確認する習慣を付けてくださいね。心配であれば、3,4日毎の診察を受けるといいでしょう。
ドッグフードもあまり粒の大きなものは与えず、少し小さく砕くなどの工夫を...2007/10/12 16:38 -
こんにちは、晶子さん
ちょめくんの目元の出来物ですが、よく観察してみてください。まぶたとの付け根の部分に細い足みたいなものは無いでしょうか?もし足みたいなものがあるなら、マダニではないかと思われます。
また、足はなく、まぶたとの境も平坦であれば、腫瘍等の可能性もあります。
マダニだとしても無理に引きちぎるとその後の肉芽形成を引き起こしたり、腫瘍などであれば、その腫瘍の良性悪性の判定等もしなくてはいけませんので、緊急では無いものの、診察を受けていただいた方がいいと思います。
参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください
2007/10/10 16:20 -
- 質問カテゴリ:
- 食事、栄養について
- 対象ペット:
- 犬 / ウェルシュ・コーギー・ペンブローク / 性別不明 / 年齢不明
こんにちは、うらりんさん。
たいていのカビは消化液によって無効化され、腸内細菌にもあまり影響を与えることはないと言われています。
今回も、特に心配は無いと思いますが、場合によって、嘔吐や下痢などの症状が出てくるかもしれません。それらの症状が出てからでも、診察治療を受けていただければ大丈夫だと思いますので、ひとまずは様子を見てあげてください。
ただ、連休になり、お出かけなど犬にとって疲れる様な事は、この連休の間だけは我慢してあげてくださいね。
また、食餌なども、普段食べているものを上げるようにして、変わったものなどを上げないように気をつけてあげてください
参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください。
2007/10/07 11:51 -
こんにちは、ピーク君の飼主さん。
犬(特に雄犬)のマーキングは、本能的なもので、特に発情期中の雌犬がそばにいるとマーキングをしたいという気持ちが増強されると言われています。
これらは去勢手術により軽くはなりますが、一度マーキングが習慣になってしまっている場合には去勢手術をしてもマーキングの習慣が残ってしまう子はいるようです。
ですので、ピーク君を去勢するとマーキングしないようにするしつけはやりやすくなると思いますが、去勢をしたからといってそれだけですべてのマーキングが止まるといった事は過分に期待しない方がいいでしょう。
雄犬の去勢手術は、術後の皮膚病なども少ないので特にデメリットは無いのですが、雌犬の場合、時折卵巣子宮を取り去ることによりホルモンのバランスが崩れて、皮膚病や、ホルモン反応性尿失禁等の原因になる事もあります。ただ、それ以上に乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などの病気の予防というメ...2007/10/07 11:45