是松 壮一郎 先生の過去の回答履歴一覧|39ページ目
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こんにちは、momo333さん
脂肪腫は、ほとんどが良性腫瘍のため、特に大きくなく、周辺組織への炎症もなく、神経や血管などに対する圧迫や悪い影響がなければ切除せず様子を見ることがよくあります。
体質により、出来やすい子、出来にくい子があり、同じ環境で同じ食餌を取っていても脂肪腫が出来る子出来ないこの差は激しくあります。
脂肪種に関しては、内服薬などでの治療法はなく、外科的切除が適応となりますが、先ほども言った通り体質がありますので、ももちゃんの様に再発を繰り返すケースも多くあります。
当院でも、上記のような体質による再発傾向の強い良性腫瘍でもありますので、脂肪腫に関しては、切除するしないは飼主さんの意向を第一にし、それでも、周囲の組織に悪影響を与えるようなケースになった場合には手術を積極的に考えてもらうようにしています。
手術以外の具体的な治療法を提示出来ないのが申し訳ないのですが、参考...2007/10/31 10:31 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / スタンダードダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
こんにちは、かず&るびーさん
カズくんの肛門周囲の腫瘍ですが、おそらく肛門周囲腺腫だと思われます。もともとは、皮脂腺に属する肛門周囲の分泌腺が精巣から分泌される男性ホルモン(テストステロン)に反応して、活性化や腫瘍化するものと考えられています。
特に未去勢の雄に多い病気です。
治療としては、悪性の疑いがあるような単体のものであれば手術をすることが奨められますが、多発性や除去手術が難しい場合は去勢手術をすることにより、良好な結果が得られることの多い病気です。
(分泌腺を活性化する男性ホルモンの分泌が去勢手術によりおさえられるためです)
肛門周囲腺腫は良性、悪性ともにあるため、悪性の場合は経過が悪いのですが、これらはなかなか細胞診検査でも判定が難しい部類とされています。(悪性良性の判定は、腫瘍の種類によっては判定が難しい部所があるのです)
今回のようなケースでは、まず去勢を行い、経過...2007/10/28 10:19 -
こんにちは、leomonさん
早速ですが、当院ではエコー検査の際、長毛種などでは、毛をバリカンなどで刈ることはありますが、剃るまではあまりすることはありません。検査用ゼリーで、充分な密着が見られるので、それほどは厳密にはしなくても充分な検査は出来ると思います。
PKD(多発性嚢胞腎症)の場合は、腹部の目立たない部分からのアプローチで充分診断が出来ますし、PKDだけであれば、毛刈りをしなくても検査は可能だと思います。
ただしHCM(肥大型心筋症)では、場合により、長毛種の場合は毛を刈らないと無理でしょうね。可能ではありますがどうしても精度は落ちてしまいますので、心臓肥大等の異常が「無い」ことを証明するためには、精度の高い検査をしてもらうことが必要だと思います。
また、蛇足ながらメインクーンの場合は股関節形成不全などの後肢の異常を遺伝的に持っている場合も多いので、繁殖される場合にはこちらも検査をすること...2007/10/28 10:04 -
こんにちは、ヒナコロさん
生理後のはなちゃんの変化ですが、いくつかの病気が考えられます。
その中でも、膀胱炎、子宮蓄膿症、糖尿病の可能性が高いので、まずは病院で、超音波エコーで子宮の状態を見て、異常がないかの検査、続いて、膀胱炎を疑っての、尿検査や、膀胱の状態のエコー検査などを行い、それらでも異常がない場合に血液検査をして、糖尿病や、腎臓の異常が無いかを調べてもらうといいと思います。
飲水量が増えているというのは、他に異常がなくとも、何らかの危険信号であることがありますので、どうぞ早めにそれらの原因をしっかりと突き止めて、治療にあたってください。
参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください2007/10/27 10:43 -
こんにちは、kkさん。
早速ですが、ヨッシーくんの引きつけは、心不全の発作なのではないかと推測されます。心不全の原因は様々で、ストレスに起因するものもありますが、まずは心臓の機能的な異常が無いか超音波エコー検査等で調べることが必要でしょう。
また、心電図も取って評価すると、異常も発見出来るかもしれません。(ただし、今回の様なケースではホルター型の監視器をつけての継続的な心電図検査が必要ではないかと思われます)
以上の検査を行なっても、発作が起きた現場でないと原因が究明出来ない場合もありますので、今度発作が起きた際にビデオ等で撮影したものがあれば、診断の助けになるのではないかと思います。
また、発作の予防のためにも散歩は控えめにして、落ち着いた生活を送らせてあげ、早めに心臓を中心とした検査を受けてあげてくださいね。
参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください2007/10/27 10:14 -
こんにちは、将来の悟空君の飼主さん。
初代、二代目悟空君と、随分寂しい思いが続いてしまったのですね。
先代悟空君達のご冥福をお祈りします。
さて、今回の三代目の悟空君候補ですが、皮膚の状態がどういった病気なのか、お話だけでは不明ですので正確なことは言えませんが、出来れば幼犬の時期から広範囲の皮膚病を持っていることがわかっている犬の場合は、犬を飼い慣れている人に飼ってもらった方がいいのではないかと思います。
犬を飼うということは、多くの責任を背負うということです。
自分のパートナーである犬にいい生活を送らせてあげるためには、飼主さんも沢山の勉強をしなくてはいけません。その際に、皮膚病も持っているようだと、それらの皮膚病についても学ばなくてはいけません。
また、皮膚病の中には治りにくいもの、再発する傾向の強いものがあります。
それらを考えると、今回の候補のチワワくんは少しハードルが高い...2007/10/24 17:53 -
こんにちは、コロハナさん。
14歳というと、犬でも高齢の部類に入ります。目に見えての老化の他にも、腎臓や肝臓をはじめとする実質臓器にも老化現象が始まり、様々な障害が出てきます。
今現在、嘔吐や食欲不振といった異常があるのですから、すぐにも診察を受けてあげるべきだと思います。
そして、血液検査や、それに続く精密検査なども受けて、治せる病気はきちんと治してあげることが大切ではないでしょうか。
病気というのは、早く治療に取りかかれば治る可能性のあるものも、取りかかりが遅いと治るのに時間がかかったり、手遅れにもなるものです。
どうか早く診察を受けに病院に連れていってあげてください。
飼主さんが仕方ないとあきらめてしまえば、動物の苦しみは何も解決しないままなのです。
どうぞ、きちんと検査を受けて、コロちゃんの苦しみの原因を突き止めてくださる事をあらためてお願いいたします。
どうぞお大事になさ...2007/10/20 17:44 -
こんにちは、ロビオさん。
写真を見せていただきましたが、やはり手術した部位に瘻管が出来てしまっているようですね。
まれに縫合糸に対する拒絶反応がでて、縫合部分が炎症を起こしたり、膿を持ったり瘻管などを形成する場合があります。
術後4年以上経ってから今回のような瘻管が出来るのは珍しいのですが、長い間舐め続けたことも一つの要因となったのでしょう。
治療としては、まずは古い縫合糸を除去し、傷のまわりを少し傷つけて新鮮創を作り、そこを再縫合するなどの処置をする必要もあるのではないかと思いますが、場所が比較的皮膚に余裕のない場所でもあるので、化膿しないようにしながら肉芽が上がってくるのを待っているのかもしれません。
ただ、古い縫合糸の除去は手術を行なった獣医師がどういった糸を使い、何層または何箇所縫ったかを把握していないととても困難なものです。そのため新規に診察を受けた病院でも「対処出来ない...2007/10/20 10:46 -
こんにちは、ぽうママさん。
動物看護士が注射、診察などを行なうことは、たとえ獣医師の監督下にあったとしても、違法になります。
動物看護士の仕事自体が明確に規定されているものではないので、仕事の線引きもグレーゾーンだと主張される獣医師もいます。
しかし獣医師法第17条で「獣医師でなければ、飼育動物の診療を業務としてはならない」とされています。
動物診療の補助的業務に関して規定はまだ整備されていないため現場での混乱もあるのだとは思いますが、注射、診療に関しては明らかに違反であると言えますので、この件に関しては、獣医師の監督省庁である農水省の安全局衛生管理課などに報告していただけるといいと思います。
その後、地方獣医師会などを通じて適正な業務を行なうように指導がなされることと思います。
事故が起きてからでは遅いので、出来ればそのような事例は上記の省庁に連絡をお願いいたします。
参考に...2007/10/20 09:57 -
こんにちは、ムシャ丸くんの飼主さん。
本来寄生虫に対する虫下しというのは、数種類あり、それぞれの寄生虫に最適な駆虫薬があります。市販の虫下しでは、それらの薬を複合させて、総合的に虫下しをかけるという、少々粗っぽいやり方をとっています。また、その作用も、強い薬は使えないため単体の薬用量的に問題のあるケースもあります。
つまり、まんべんなく効くかもしれないけど、逆に効かないかもしれないといった危険性があります。
市販薬に関しては、体質に合わず、思わぬ中毒症状を起こしたり調子を崩すことがあるため、我々獣医師もお勧めしません。
また、事故が起きた際も、中に含まれる薬剤や基剤の内容が不明な場合には対処が遅れることもあります。
きちんと、今回の「寄生虫のようなもの?」などを持参し、それぞれの寄生虫に合った薬を動物病院で処方してもらうことが、事故を防ぐことになりますので、どうぞかかりつけの獣医師に...2007/10/19 09:56