今道 昭一 先生の過去の回答履歴一覧|26ページ目
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- 質問カテゴリ:
- 皮膚の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
抗生物質を飲むと改善するけど、やめると再び悪くなる。
私はいつもこのようなケースを診察し治療していますが、おろそかにされがちなのが、細菌性皮膚炎が再発したものか悪化したものかを区別することです。
この2つではその後の診断と治療が全く異なります。
再発しているケースでは次なる診断ステップに進む必要があります。
このことはマイペットのコラムでお話させてもらっていますので、一度ご覧になって下さい。
再発ケースでは次のように診断を進めていく必要があります。第1にノミの評価が重要です。
次にアカラスのチェックも必要です。そして、怪しいと思える場合は疥癬もチェックしてもらいましょう。
また、細菌感染と同時にマラセチア感染が併発していないかチェックする必要があります。
皮膚糸状菌の検査は手軽にできるので、一度は絶対にしておくべきです。
細菌性皮膚炎の存在を確実に診断する手段は皮疹を見て判断...2006/08/29 21:27 -
- 質問カテゴリ:
- 手・足の異常 / 皮膚の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
指の皮膚炎を治療するのは簡単ではありません。
手順を追って診断を進めなければいけません。
まず、これまでの病歴を整理すること、耳や全身の皮膚に問題がないかを見てもらいましょう。
微生物の感染症は必ずチェックしましょう。
アカラス感染などもありえますが、この検査は必要に応じて実施して下さい。
ここまで問題がなければ、精神的な要因がないかを検討して下さい。特に舐める時間やタイミングが決まっているときは精神的な要因が関与している可能性が強まります。
このときの治療は行動学的な治療が必要になります。
また、アレルギー性疾患が疑われるなら、アレルギー検査を実施すると良いでしょうね。
食物アレルギーは除外食試験と負荷試験によって確認することができます。
肉球間に起こる皮膚炎の診断は慎重に進める必要があります。
皮膚科に精通した獣医師に相談するとよいでしょうね。2006/08/29 21:12 -
よく見かける真菌にはマラセチアと皮膚糸状菌があります。
症状がお腹にあるなら、2ヶ月齢でこの部位にマラセチア性皮膚炎はあまり見かけません。
皮膚糸状菌のことを言っていると思いますが、これは2週間で治るものではありません。また、人へ感染することもあります。
また、局所的なものであれば完治したように見えるかもしれませんが、その後も念のためにシャンプーなど治療は必要です。
2週間くらいで治るものであれば、別の皮膚疾患かもしれません。2006/08/29 21:03 -
もし、アレルゲンが確認されたら、ほんとにそれが原因になっているかどうかをしっかりと評価して下さい。
当院でもアレルギー検査は実施しますが、絶対にアレルゲンになり得ないものがアレルゲンと診断されることは全く珍しいことではありません。
アレルギーを考える際は、この結果の解釈が最も重要で、以後の生活や治療方針を大きく変えてしまいます。
この過程を経て、正確なアレルゲンが確認された場合はアトピー性皮膚炎の治療を実施していくことになります。
アトピー性皮膚炎の治療は多種多様です。
しかし、基本となる治療はシャンプー、外耳炎の管理、肉球間の皮膚炎の管理、適切な投薬、食事療法だと思っています。
これでもうまくいかないとき、より専門的な治療を検討します。2006/08/28 01:00 -
緑膿菌は慢性化した外耳炎でよく見られます。
また、元々緑膿菌は自然界や健康な動物の皮膚、腸管などに存在します。緑膿菌感染は日和見感染を起こす細菌で、極端に抵抗力の落ちた人や動物にとって有害になる可能性はあります。
しかし、そんなに簡単に感染することはないと考えています。
当院でも緑膿菌は比較的よく見られますが、安楽死の必要性はないと思っています。
このような外耳炎を治すためには、
耳の洗浄をしっかりとして、まず耳の膿を洗い流して下さい。
きれいにした後で効果のある抗生物質を点耳します。
しかし、膿があるところに消毒液や抗生物質などの点耳薬を使用してもほとんど効果はありません。
通院してしっかりと治療してあげましょう。
また、耳の穴の皮膚内でも感染が起こっていますので、これに対して抗生物質の飲み薬で内から治療します。
ちなみに緑膿菌に効く消毒薬はごく限られたものだけになります。
...2006/08/28 00:42 -
2ヶ月のワンちゃんで脱毛を見た場合、まず細菌感染、アカラス、糸状菌の3つはチェックしてあげましょう。
アカラスや真菌は見つからなかったとありますが、検査をした部位が顔にある脱毛部でないなら、もう一度この部位で検査をしてもらいましょう。2006/08/28 00:24 -
お風呂に入った後に限ってこのような症状が出るなら、まずはお風呂に何か問題があると考えます。
もしお風呂が嫌いなワンちゃんなら、りんちゃんがとっている行動が見られるかもしれません。
お風呂に入ると体温は上がるでしょう。また、息が荒くなったり、ワンちゃんが興奮しているなら体がほてって熱く感じるかもしれません。特に耳やお腹は毛がないので、触ると熱く感じられます。
心配なら体温計で熱があるかどうか測定してもらうとよいでしょう。
全身を掻くという問題に対して、痒くて掻いていることもありますが、シャンプーが嫌いで掻いている、濡れているのでリンちゃんが気になって掻いている、抜毛による不快感、あるいはシャンプー臭いが気になるなどの病気以外の原因も考えてみましょう。
しかし、お風呂後に皮膚炎、皮膚の発赤やフケなどの症状が見られれば、シャンプーが合わない、ドライヤーが長すぎるなどの要因を考えなけ...2006/08/26 14:01 -
アレルギー検査でアレルゲンが見つかっているときは、アトピー性皮膚炎が疑われます。
これまでの症状などを加味して評価していくとアトピー性皮膚炎による痒みなのか、あるいは細菌やマラセチアなどの微生物感染、ノミなどの寄生虫感染などによるものか検討して下さい。
そして、その中で現在の痒みの原因になっているものを見つけて、それに応じた治療をしてあげましょう。
細菌感染があるなら抗生物質、マラセチア感染ならシャンプーや飲み薬、ノミは予防薬、寄生虫がいるなら駆除剤と原因によって治療法は代わります。
また、アトピー性皮膚炎による痒みであれば、アトピー性皮膚炎の治療が必要になります。
食べ物だけを変えて改善することは少なく、その他の治療と併用すると効果が期待できます。
2006/08/22 19:50 -
- 質問カテゴリ:
- 耳の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ゴールデンレトリーバー / 性別不明 / 年齢不明
耳の中に感染があるときは、やはり徹底した治療が必要です。
ただ、多くの場合、通院治療や自宅ケアを止めることはできません。
私はこのようなケースでは動物と家族の方の生活の質を第1に考えます。
外耳炎を放置して困っているときは、一度徹底的に外耳炎を改善させて、その後は低用量のステロイドと自宅ケアで外耳炎の再発や悪化を最小限に抑えることができます。
このような治療法を選択しても通院は必要ですが、通院回数は随分と減らせるはずです。
もちろん、低用量のステロイドでも副作用の問題はあるかもしれませんが、臭いが激しくて誰にも相手にされないという動物の生活も深刻な問題だと考えています。
エリーちゃんとの生活が良いものになることを期待しています。2006/08/21 16:24 -
皮膚炎を繰り返すときは診察と治療を実施することが大切です。
特にフレンチブルドッグの皮膚疾患は治りにくい上に、症状も激しいことがあります。
皮膚炎は年齢とともに進行していくこともありますし、完治するものもあります。
完治するものであれば、早く痒みの苦痛をとってあげましょうね。
もし、進行していくものであれば早期治療と自宅ケアで悪化を防いであげましょう。
ぶーだちゃんのためにも早めに診断をしてもらって対処してあげて下さい。2006/08/21 16:15