井上 平太 先生の過去の回答履歴一覧|118ページ目
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誠にお気の毒な事でした。ちぃーちゃんのご冥福をお祈り申し上げますとともに、他の猫たちの少しでも早いご回復を祈念いたします。
インターフェロンは当院でも新生子から20歳近い高齢猫まで、発売当初からたくさんの猫たちに注射しております。系列動物病院を含めて黄疸の副作用は経験しておりません。安全性の高い薬剤と認識しております。
ただし、薬剤の注射ですので、アレルギーやアナフィラキシー・一時的な元気消失・肝酵素値の一過性の上昇は稀には起こり得ると報告されています。
普通に起こる事としては免疫力を上げるのでわずかな発熱が起こります。人間の場合に自殺率の上昇が問題になったことがございます。猫は自殺しませんが、沈鬱気味になる事がございます。
風邪による食欲低下で肝リピドーシスを急激に起こして肝不全に陥ったか、何かの中毒が起こったのかもしれません。猫の肝臓はグルクロン酸抱合による代謝解...2016/12/13 00:22 -
かえってお返事いただき恐縮です。
私は腎臓の機能で大学院で学位を取得しましたので、少々長くお付き合いさせていただきました。
日々の診療の中ではなかなか飼い主の方の疑問に答えきれておりません。
釈明の機会をいただけて感謝しております。
どうぞお大事にしてください。2016/12/07 22:41 -
1 従来の薬用炭には分子量による選択性がない物が多く、必須な栄養素も吸着してしまい、食事と一定間隔を置かなければなりませんでした。しかし、上記2種は分子量1000前後の尿毒症成分に特化して吸着しますので安心して投与できます。
2 おそらく腎不全による尿毒症と思われますが、甲状腺機能に関する検査を行うと類症鑑別が出来ます。
貧血の進行にもご注意ください。腎臓はエリスロポエチンを分泌して赤血球数を維持管理しているので、貧血も進みがちです。
3 腎臓のネフロン単位は大きく分けて原尿を機械的に大量に作る糸球体と必要なものを再吸収する尿細管に分かれます。猫の腎不全ではまず尿細管が機能低下しますので、大量の尿を出すようになるわけです。ですので電解質の補正をしながら脱水を防いでいかないと極度の脱水のために尿が作れなくなり、急激に尿毒症が進んでしまいます。
欲を言えば毎日皮膚をつまんだり体重を測った...2016/12/07 19:48 -
ラベンダーの精油が残留した飼い主の顔をべろべろと舐めない限り大丈夫です。匂いだけで中毒したりラベンダーの植木鉢が置いてあるだけであれば大丈夫です。しかし、精油に関してはラベンダーもティーツリーオイルも口にすると肝不全で死亡する事がございます。
ただ、気化器などで精油の香りを部屋に充満させると、肺から吸収されて健康被害が出るリスクがありえます。
ラベンダーの毒性の理由
猫の肝臓は大多数の哺乳類が行えるグルクロン酸抱合による代謝解毒による排泄ができません。ですので精油などが体内に入ると肝臓の細胞が壊死を起こしてしまいます。
しかし、まだこの事は発見されたばかりですので、具体的な量や品種による差があるかどうかは解明できておりません。2016/12/06 23:46 -
食欲が改善されて粉粒の薬も与えられそうであれば、コバルジンやマイメジンなどの尿毒症成分の吸着薬も合わせて与えられるとさらにQOLの改善が期待できます。
2016/12/06 23:32 -
フォルテコール等のACE阻害薬は確かに腎臓を助ける薬ですが、腎臓にとって良くない作用も起こり得るのは事実です。
腎不全になり腎臓の血流量が減ってくると少ない血液から原尿を作るために腎臓の血管が細くなり血液の流速や圧を維持しようとします。それでも維持できなくなるとさらに機械的に血管が細くなりついには血管が閉じてしまい血流が途絶えその部分の腎臓の細胞(ネフロン)が死んでしまいます。この悪循環が続いて腎臓が小さく萎縮していきます。ACE阻害薬はこの一連の流れを抑えてネフロンを構成する腎臓の細胞が自滅することを防いでいきます。この機序を専門的にACEによるAT1抑制と言います。しかし、腎臓にとって好ましい10%ほどのAT2も抑制してしまうので、腎臓に良くないことも起こり得ることになります。そのAT2の抑制を防いだセミントラという薬も今は開発されておりますが少々薬価が高くなるかもしれません。
現...2016/12/06 18:44 -
詳しいデーターがないので、適正な薬かどうかは回答できません。
しかし、小型犬に多い僧房弁閉鎖不全による心拡張だとすると、症状の進行具合に合わせて薬の種類を増やしていきます。
①ACE阻害薬②ピモベンダン③利尿剤④キサンチン誘導体④ジゴキシン⑤ニトロール⑥副腎皮質ホルモンなどを組み合わせていきます。
今回は①③④⑤なわけですね。肺がうっ血して肺水腫の初期になっていたのであれば一般的な治療の範囲内として評価できます。ただ、処方に至った時の聴診音や心電図やレントゲン画像がございませんと適正であったかどうかが推測できないという事になります。心臓病に関してはこれらの薬が必要に至った場合には処方を止めると肺水腫で急変する可能性がございますので、どの薬も副作用の危険性よりも主作用の期待が優先されます。
ただ、利尿剤に関しては効きすぎている場合には慎重に様子を拝見しながら量を減らしていくことはできるかもし...2016/12/06 01:24 -
一般的には体重1キログラム当たり5ミリグラムで1日1回で処方いたします。
ただ、体調や病態により増減しますし副作用が出るかどうかもしっかりとモニターしなければいけません。
効果が出なければ量依存性なので増量するか、別の薬に変更が必要になります。
聞き漏らしたのであればもう一度処方した獣医師に相談してください。
おそらく数日後に効果の判定をするために再度来院するように指導されているはずだと思いますが、投与法が判らないのであればすぐ説明を求めましょう。2016/12/03 15:13 -
心臓病用の療養食にも色々ございます。ステージにより分かれているものもございます。無理のない範囲で必ず診察を受けている先生と相談しながら使ってください。
病気によっては混ぜてはいけないものもございます。(たとえば尿路結石用など)しかし、心臓に関しては半分混ぜれば半分なりの効果が期待できると思います。2016/12/03 01:13 -
メニニャンEYEはウィルス性結膜炎には効果が期待できます。主成分のリジンと言うアミノ酸は、ウィルスがアルギニンと間違えて取り込んでしまい、自己複製に失敗して増殖できなくなる事を目標にしているます。また、ラクトフェリーにも抗ウィルス効果がございます。一般的にはヘルペスウィルス性の結膜炎の治療の補助として処方されるものです。
当院の感触としては半月以内にある程度の効果が出ることが多いのですが、多少の改善はございませんでしょうか。全く効いていないのであれば、ウィルス性結膜炎以外の目の病気も考えないといけないのかもしれません。
細菌感染・クラミジア感染・食物アレルギー・・・その他眼科疾患にも色々ございますので、別の方向からアプローチすることを考慮した方が良いかもしれません。
あくまでも拝見していない上での一般論ですので、かかりつけの先生とよくご相談ください。
お大事にしてください。2016/12/03 01:03