井上 平太 先生の過去の回答履歴一覧|119ページ目
全2438件中 1181 ~ 1190 件目を表示
-
- 質問カテゴリ:
- のどの異常 / その他
- 対象ペット:
- 犬 / ウェルシュ・コーギー・ペンブローク / 男の子 / 4歳 11ヵ月
犬の唾液の中には人間と異なり消化酵素がほとんどございません。ですので人間の唾液腺のの崩壊による漏出と異なり炎症や疼痛を起こすことは稀です。ただ、皮下組織にとっては本来存在すべきものではないので、内科的に縮小できなければ根本的な療法を考えないといけません。
被毛の事ですが、動物には良く効く毛生え薬がございます。R&Uと言う酵母金製剤は怪しいサプリメントではなく、かなりの症例で発毛いたします。ただ、本当にアレルギーによる脱毛なのかは、クッシングや甲状腺機能減退症などの内分泌疾患と類症鑑別しないといけません。
また、アレルギーと思われる中で、真菌症や表在性膿皮症が含まれており、誤診されている場合も多々ございます。
お大事にしてください。2016/11/26 01:22 -
心臓病の維持管理に必要な療養食コンセプトは塩分控えめだけではございません。心筋の保護のためにはタウリンやカルニチンの強化も必要です。
ですのでシニアフードよりもより特化した心臓用療養食の方がメリットがございます。ただし、問題点はあまり美味しくないことです。
不味いものを我慢して長生きする事と生活の質を重視する事とをよく天秤にかけて考えないといけません。愛犬の口に合えば療養食が断然良いですが、いやいや食べているのであればこだわる必要はないでしょう。その場合はシニア食でもある程度のメリットはございます。
塩分は完全に断ってはいけません。塩分は母なる海の素。すべての生物は海水とともに生まれ、育ちます。塩分は生物にとって一番重要なミネラルです。過ぎたるは及ばざるがごとしですが、塩がなければ生存できません。
手作り食は危険です。はっきり申し上げれば、当院の患者でも満足のいく栄養素バ...2016/11/26 01:07 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / チワワとパピオンのミックス / 男の子 / 8歳 7ヵ月
今日は。
暖かい部屋から急に外に出て急激な温度変化で血圧が大きく上昇して失神したのかもしれません。
しかし、根底に循環器系の疾患が隠されており、ひそかに進行しているのかもしれません。
念のためにレントゲン・心電図・血液検査などを受けておいた方が良いでしょう。
思い過ごしであれば健康診断をしたと思ってください。
僧房弁閉鎖不全や心臓のうっ血などが早期発見できれば、まだ8歳ですから十分コントロールできるはずです。
寒い時期は犬も、玄関で少し寒さに慣れてから1枚服を着せて外出する、帰宅時も玄関で一呼吸おいて服を脱いで室内に入る事を心がけて下さい。
犬に洋服を着せることを反対する方もいらっしゃいますが、急激な温度変化を避けるメリットがございます。
お大事にしてください。2016/11/25 15:01 -
- 質問カテゴリ:
- のどの異常 / その他
- 対象ペット:
- 犬 / ウェルシュ・コーギー・ペンブローク / 男の子 / 4歳 11ヵ月
症状を繰り返してしまうと心配になってしまう事と思います。しかし、内科的治療を数度行ううちに完治する事も経験しておりますので安心してください。ただし、根本的な治療は当該唾液腺の摘出です。左右を見誤らずに摘出すれば完治します。唾液腺旗にもたくさんありますので、生活の質は変わりません。
針を刺すには、あまりにも重要な血管や神経やリンパ管が多く走行するところなので、お勧めできません。そもそも軟部組織に浸潤するように液体が貯留しているので抜去は困難でしょう。
アレルギーには交叉性がございます。トマトアレルギーがあるとスギ花粉アレルギーも併発しやすいと言われております。また、同じ科の物にはアレルギーマーチを起こして行くのでトマト・ナス・ジャガイモ・ペチュニア・ホオズキ・・・などとナス科に次々と広がっていくこともございます。数万円かかりますが血液検査で詳しくアレルゲンを検索する事も出来ますの...2016/11/23 00:25 -
- 質問カテゴリ:
- 目の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド(ロング) / 男の子 / 12歳 5ヵ月
緑内障の内科的治療は大きく分けて2つございます。
前眼房水の産生を抑える薬・前眼房液の流出を増やす薬 です。
目の構造はたえず湯船にお湯を入れながら底の栓を抜き、一定の水位に保っているようなものです。入る量が多すぎても排出する量が少なくても水位が上がってしまいます。この水位が上がってしまう状態が眼圧亢進です。
トルソプトは炭酸脱水素酵素阻害薬と申しまして前眼房水の産生を抑える薬です。これだけで効かない場合にはラタノプロスト・キサラタン等のプロスタグランジン製剤で前眼房水の流出を増やさないと眼圧がさらに上がり牛眼化して、角膜に潰瘍や穿孔が起こる危険性がございます。
D・E・X点眼はステロイドですので緑内障を悪化させる危険性がございますが、それ以上に点眼する必要性があるかどうかは拝見しておりませんので回答できません。
お大事にしてください。2016/11/20 15:36 -
猫の口内炎の治療はかなり長期的に継続して取り組んでいかないといけません。
全顎抜歯を行って完治させられるケースもございますが、全てに効果的なわけではございませんので第一選択としてはお勧めしておりません。
炎症が酷く二次感染も起きている場合にはステロイドや抗生物質を投与いたしますが、ある程度落ち着いているのであればインターフェロンωやラクトフェリンで維持していきます。
プロバイオティクス療法と言いまして口の中に善玉の常在菌を植えつけて起因菌を徐々に追い出していき、医薬品の投与から脱却できる場合もございます。
真菌などのカビが症状悪化の原因である場合にはイトラコナゾールを3週間ほど内用してから上記療法を行う事が効果的な場合もございます。
痛みが強く食欲が無いのであれば、鎮痛剤が必要なのかもしれません。
いずれにせよ入院治療して治って退院して終了ではなく、その後の維持療法が重要...2016/11/20 15:14 -
狂犬病のワクチンから1週間たったら早めに混合ワクチンの追加接種を受けましょう。
安心して公園デビューをして感染症を心配せずに社会性を身に着けさせられますね。
これからの素晴らしいペットライフを祈念いたします。
御機嫌ようお過ごしください。2016/11/16 00:00 -
- 質問カテゴリ:
- 目の異常
- 対象ペット:
- 犬 / シベリアンハスキー×ラブラドールmix / 女の子 / 8歳 0ヵ月
白内障は眼球の中のレンズの白濁です。もしも角膜と言う目の表面が不透過になっているのであれば、それは角膜炎・角膜ジストロフィー・ドライアイなどを疑わないといけません。ただ、これは拝見していない私には何とも申し上げられません。
2016/11/15 23:49 -
狂犬病ワクチンの効能書には混合生ワクチン接種から1か月あけて接種するように書かれております。しかし、狂犬病ワクチンは不活化ワクチンですので、狂犬病ワクチンの後は1週間ほどあければ混合生ワクチンを接種できます。
2回目のワクチンが90日齢前ですと、まだ母子免疫が十分に残っており、そのために抗体価が上がらず感染が阻止できない可能性がございます。抗体価検査を行うのも一法ですが数種類の抗体価を測定するとワクチンの数倍の費用が掛かりますので、一般的ではございません。
以前に3か月未満の子犬に2回目ワクチンを注射し、その一ヶ月後に抗体価を測定するという実験を飼い主の承諾のもとに数十例行いました。結果として数例の抗体価の上がらない子犬が発見されております。
また通常よりも遅れても3回目を注射してもブースター効果と言って抗体価はさらに増強されます。
鴻巣保健所管内狂犬病予防委員長 井上平太2016/11/15 00:03 -
- 質問カテゴリ:
- 目の異常
- 対象ペット:
- 犬 / シベリアンハスキー×ラブラドールmix / 女の子 / 8歳 0ヵ月
今晩は。ラタノプロストは白内障には無効です。しかし、処方された理由を推察する事はできます。眼圧は測定したのでしょうか?
緑内障を併発している・正常眼圧緑内障と推定している・白内障に手術の準備のための点眼・本当に処方間違え・・・などが考えられます。そのあたりはむしろ率直に担当獣医師に聞き直した方が良いのではと思います。
先ずラタノプロストの副作用ですが、特にほかの点眼薬と比べて副作用頻度が多いわけでも副作用が強いわけでもございません。
人間のように数年にわたり使っていると、まつ毛が長くなったりアイリッジの色が濃くなり化粧したようになります。この副作用はひそかに喜んでいる人もいます。まれに虹彩にシミができるので日本人は目立ちませんが白人やシベリアンハスキーは目立つかもしれません。
網膜の視神経が高眼圧により悪影響を受けて視力低下するのが一般的な緑内障ですが、正常眼圧緑内障では正常...2016/11/14 23:44