井上 平太 先生の過去の回答履歴一覧|144ページ目
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- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / ジャックラッセルテリア / 性別不明 / 年齢不明
手術をする場合には必ず手術糸を使って縫合する事になります。これは当たり前ですよね。この糸というものはどのような素材を使っても、生き物にとって異物であることに違いはございません。
今回起こっている反応は糸に対する異物反応と思われます。慢性的に非化膿性の炎症が長期にわたり継続すると縫合性肉芽種が起きたり、縫った糸から皮膚の表面まで管でつながり、滲出液や膿が漏れ続けることもございます。
この異物反応とは、糸に対する免疫が過剰に行われる事を言います。本来体に無害なので反応する必要がないのに、攻撃し続けてしまう一種のアレルギー性疾患です。
不衛生な糸を使う事と、この反応が起こることは、無関係です。ただし、絹糸は比較的この異物反応が出やすいので、最近はあまり使われなくなりました。しかし、絹糸を使う事は獣医学的にも教科書的にも、もちろん法的にも規制はされておりません。
ここ数年の現象ですが...2009/03/18 23:13 -
腹水の原因は特殊な病態を除外いたしますと、フィラリアや心臓弁膜症などの心臓病に代表される循環不全・肝不全・腹膜炎・内蔵の腫瘍・下痢や栄養失調による血中タンパク質の濃度の低下・・・などです。
利尿剤の副作用による腹水は一般的には起こりません。どちらかというと病態が重症すぎて今の利尿剤では力不足なのかもしれません。しかし利尿剤をやめてしまうといっきに症状が悪化する危険性がございます。おそらく続けないといけないでしょう。
お大事にしてください。2009/03/14 23:00 -
かなり急を要する状態なのかもしれません。文章からだけですと腸閉塞が疑われますが、他にも色々なことが考えられます。原因究明も大事ですが、これだけ吐いていると電解質バランスの異常や急激な脱水によるショックも危惧されます。
夜間救急を受け付けている病院へ行くか、主治医の先生にもう一度相談してみてください。2009/03/14 22:48 -
初診時の症状の詳しい記載がございませんのでここに至った経緯はわかりませんが、検査結果から見て慢性腎不全の進行による尿毒症と言えると思います。
今は何しろしっかりと輸液をすることが重要です。まずはこの緊急事態をのりきり、ある程度症状が落ち着いてきたら場合によっては内服薬の処方や食事療法の指示があるかもしれません。しかし、この血液検査結果を拝見しますと、今はこの輸液を中心とした治療を続ける事が得策だと思います。
点滴と輸液の違いに対する答え
輸液は非常に広い意味合いの治療法の範囲を示します。何らかの液体を何らかの方法で体内に注入することはすべて輸液と言えましょう。
そういった中で、猫の腎不全の治療としては電解質を調整したリンゲル液などを静脈から点滴したり、短時間に大量に入れるために胸背部の皮下に補液する場合もございます。今トムちゃんに行われている治療も輸液といえます。
食欲...2009/03/14 22:42 -
おそらく権勢症候群という状態になっているものと思われます。実際にはもう少し質問をさせていただかないと、判定はできませんが、柴犬には比較的多くみられます。
家の中で王子様のような存在になってしまい、自分にとって都合の良い時には良い子でいますが、いやなことを我慢させたり手や口を触られる事を極端に嫌がる傾向にあります。
獣医師や訓練士からの直接の指導が必要です。絶対とは申しませんが、権勢症候群の矯正には去勢が早道だと思います。もちろんそれと同時にしつけ方の指導も受けた方が良いでしょう。
なにしろ、飼い主と犬との上下関係をリセットしなければ成功いたしません。
お大事にしてください。2009/03/10 23:06 -
今晩は。皮膚病であるかどうかとの事ですが、脱毛と炎症という症状があるわけですから、おそらく何らかの皮膚病にかかっているものと思われます。
特殊なものを除きますと年齢から考え、①細菌感染による化膿性の疾患・②外部寄生虫による皮膚炎・③真菌の感染による皮膚糸状菌症などが考えられます。
①一般的に皮膚の表面に居る球菌類が日和見的に感染しておこる表在性化膿性皮膚炎が一番多くみられます。抗生物質の3週間程度の長期投与で治療することが多いです。
②カビが原因の皮膚炎です。培養などの検査をしないとなかなか診断しにくい病気です。抗真菌薬の内服・外用・シャンプーなどで治療していきますが根気のいる治療になります。
③外部寄生虫と申しますとノミやマダニを思い浮かべることと思いますが、ここで問題となるのはカイセンやデモデックス(アカラス)と言われる顕微鏡でしか見えない小さな寄生虫です。市販の駆除薬では絶...2009/03/10 22:52 -
- 質問カテゴリ:
- 食欲の異常 / 便・肛門の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
今晩は。今回の場合には、薬の副作用というよりも別の事を考えた方が良さそうです。
まず考えられることは、
①まだ十分にジアルジアの駆除が出来ていない。
②ジアルジアによる腸の粘膜の炎症や障害が修復できていない。③二次的に腸内細菌のバランスが乱れているために、善玉菌の補充が必要
などです。
次に考えられることは全く別の病気が隠されていた可能性です。
①ジステンパー感染症によるカタル性腸炎。
②パルボウィルスによる出血性腸炎。
③他の原虫性疾患。
他には感染症とは全く別の話になりますが、
①何らかのストレス性の消化不良。
②食事が合わないあるいは今の食事に体が慣れていない。
③何らかの先天的な疾患を持っている場合。
上記のようにいろいろなことが考えられます。下痢は一つの症状であって、その症状を起こす病態は数限りなくございます。下痢を治療することは、飼い主の方が想像する以上に困難で...2009/03/08 00:09 -
動物の性格によってはドッグランはかなりストレスになると思います。
まして、今回のように度重なる怪我が起きれば、かなりトラウマになっているでしょう。
人間でも皆でワイワイ草野球やサッカーをする事が好きな人もいれば、のんびり読書をしたり少数の気の合う仲間と自宅でのパーティーをする程度が好きな人もいるわけです。
無理にドッグランを続ける必要はないのではと思います。この子が他の犬に対して恐怖感や敵対心を持っていると、さらに他の犬にかまれる事故が起きやすくなります。チワワは小柄ですから、取り返しのつかないことになっては大変だと思います。
飼い主の方の気持ちもわかります。犬仲間と楽しく集いたい事と思います。でも、それが負担になっているタクちゃんの事を考えて慎重に考えてみてください。2009/03/07 23:52 -
犬はけっこう吐きやすい動物です。ほとんどの場合は問題ございません。
しかし、毒草や毒物をのみこんだ場合・異物を飲み込んだ場合は様子を見ていると手遅れになることがございます。立て続けに吐いたり元気や食欲が無さそうな場合にはすぐに動物病院へ行ってください。
今回はその後の様子から大丈夫なような気がいたしますが、なにぶんにも診ているわけではございませんので太鼓判は押せません。
このような事が頻繁に起こるようであれば検査を受けてください。
散歩中に変なものを食べないように食後にすぐ散歩に行く飼い主がおりますが、胃捻転の原因になりますので止めましょう。
万が一変なものを口に入れて口から出してくれない時のために、大好物のおやつを一粒ポケットに持っておくとよいでしょう。口にくわえてしまった時にそれを与えると咥えた物を吐き出してくれる事が多いですよ。
お大事にしてください。2009/02/28 00:45 -
こんばんは。
まず気がかりなことは、ジジちゃんと保護者の方は信頼関係はできているかどうかです。これが十分でないと動物病院で血液検査などを受けた後、お宅の納屋が嫌いになってしまい行方をくらませてしまう可能性がございます。
もしある程度飼い主として認められているのであれば、便をもって受診するとよいでしょう。しかし、暴れるようなら無理は禁物です。
獣医師とよく話し合って受けるウィルス検査と検便をを予算とリスクなどから絞っていってください。白血病とエイズウィルスの検査は最低限受けた方が良いと思われます。昔は予防できませんでしたが、今はどちらもワクチンで予防可能です。
しかし、妊娠中のワクチンは流産や死産や奇形の可能性が出てしまうので勧められません。
母子感染に関してはウィルスにより危険性が異なります。主治医の先生に詳しく説明を受けるとよいでしょう。
お大事にしてください。2009/02/28 00:35