大村 知之 先生の過去の回答履歴一覧|6ページ目
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下痢と貧血のことを心配されていますが,一般的には別々に考えた方が良いと思います.
まず子犬特に2ヵ月齢の頃の下痢は注意が必要です.原因は,感染症(ウィルス,細菌,寄生虫),食べたもの(食事,食事以外のもの…拾い食いも多いです)などいろいろです.ただし同じ原因でも成犬とはまるで違いますので,急に状態が悪化する事もありますので,まずかかり付けの動物病院で相談してみてください(便検査をするかもしれませんので,できれば新鮮な便を持って).そこで「大丈夫です」といわれれば安心ですから….
貧血は,一般的に歯ぐきや舌の色が正常のピンク色ではなく白っぽくなることによって気が付きます.これは下痢による出血以外にいろいろな原因が考えられますが,貧血が疑えるかどうかもかかり付けの獣医さんに見てもらえば解ります.小さい子ですし,食が細い場合には低血糖を興したりもしますので,なんでも相談できる獣医さんを見つけるこ...2006/10/14 16:23 -
コーイケルホンディエはとても珍しいワンちゃんで,当院でも1人いるだけですので,犬種特有の病気については解りません.しかしおっしゃるように多飲多尿は,病気の症状の可能性もあるので注意が必要です.
ではいったい多飲多尿は,どれくらいのことを言うのでしょうか?一般的には,普通の環境,食事の中では必要カロリー(kcal)=必要水分量(cc)といわれていますので,4.2kgの体重でしたら,まさに500-600ccです.ただしこの中には,食事の中の水分も含みますので,ドライフードでしたらそのうち10%,缶フードでしたら50-70%は水分ですので,飲水量は必要水分から食事の水分を引いた値になります.ただ,食事の中に塩分などの味付けがあれば飲水量が増えますし,激しい運動のためはいた息の中(呼気)の水蒸気が多ければ飲水量は増えます.また下痢をしたりして体の水分を失っても必要水分は増えます.それをある程度簡単に判断するために尿検査をして...2006/10/14 16:08 -
疥癬症は,病気の動物から移る病気で,
アレルギー様の反応を起こしかなり痒い病気です.
集団で生活しているワンちゃんに多く見られ,
しっかり治してあげる事が必要です.
「体が弱い子犬なのか?」と言うことを心配されていますが,
疥癬がうつったからと言って一概に体が弱いとは言えません.
しかし同じダニの仲間で「ニキビダニ」は,
すべてのワンちゃんに少数ですがいる(寄生している)虫で,
正常のワンちゃんでは増えませんが,
子犬だったり,病気をもっていたりして抵抗力が落ちている子に
発症します.
心配でしたら
良くブリーダーさんと相談されると良いと思います.
また,
新しいワンちゃんが家に来たら
早いうちにかかり付けの動物病院を決め,
身体検査を受け,飼い方,食事,予防,しつけの仕方など
相談してみる事をおすすめいたします.
2006/10/14 12:53 -
目の変化は,急に悪化するものも少なくありません.文章だけでは十分に判断する事は難しいですが,視力障害や「血を含んだふくらみ」など,角膜やその奥の前眼房の病気を考える必要があるかもしれません.また,「目を開けない」と言うのが痛みによるものの可能性もあります,このような変化を起こす病気には,角膜潰瘍やぶどう膜炎,緑内障などやっかいで早急の治療を必要なものも少なくありません.早めに主治医の先生にみてもらい,ご指示を仰いでください.
2006/10/05 22:38 -
- 質問カテゴリ:
- 尿の異常 / しつけ
- 対象ペット:
- 犬 / スタンダードダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
ちょんちゃんの症状をこのご質問だけで考えるのは難しいことですが,原因として病気の場合と病気ではない場合があります.その評価のために尿検査や診察が必要になると思います.病気の場合には,膀胱炎などによる“頻尿”(頻繁にオシッコをしたくなるためにもらしてしまう)と複数の原因が考えられる“多尿”(病気のために尿量が増えおもらししてしまう)があります.尿検査によってこれらの病気が疑えるかが判断できます.病気以外ではどんな原因が考えられるでしょうか?ちょんちゃんの場合にはトイレをしっかり覚えていないという事は除外できそうですが,その他にもいくつか考えられます.(1)マーキング行動によるもの.(2)成長に伴いサークルを安心できる寝床と認識し,汚したくないと考えるようになったため.この場合には,まずサークル内とサークルの外にトイレを用意してみてください.(3)ケージ内で,食糞やシーツを噛んだ事をしかられた経験を「排尿...
2006/10/05 22:22 -
しこりの場所は,皮下(皮膚の下で,つまんだ皮膚の下に触れる)でしょうか?皮膚(皮膚の中で,つまむと皮膚ごといっしょに触れる)でしょうか?皮膚や皮膚のしこり(腫瘤)は,炎症性のもの,過形成によるもの,腫瘍性のものがあり,見た目では判断がつきませんので,必ず診察が必要です.細菌感染による炎症性のものや膿皮症と呼ばれるブドウ球菌による湿疹(丘疹)は,抗生物質で改善します.また皮膚のしこりの中には,類表皮嚢胞と呼ばれる脂の分泌腺の出口がないもので,脂がたまりすぎると一度破れた後また皮膚がふさがり,またたまり始めるものもあります.この場合には,袋ごと取り出さない(摘出しない)と治らないものもあります.しかし一番注意が必要なものは皮膚の腫瘍ですし,これは加齢によって発生率が増加します.あまり心配のないものから注意が必要なものまでありますし,複数存在する場合にはすべて同一のものとわ限りませんので,主治医の先...
2006/10/05 21:41 -
ぺこちゃんの左目の白濁は,目の表面でしょうかそれとも目の中でしょうか?眼球は表面に角膜と呼ばれる透明な膜があり,その奥に前眼房と言う領域に液体がたまり,その奥に虹彩と言う“絞り”があり,その真ん中に開いている穴(瞳孔)の奥に水晶体(レンズ)があります(図鑑などをごらんください).白内障は,水晶体が白くなる病気で,手前の角膜が白くなるのは角膜潰瘍など,前眼房が白くなるのはぶどう膜炎などです.どこが白くなっているかをかかり付けの動物病院で見てもらいしっかり診断をして治療法を検討してみてください.
また,うさぎさんはびっくりしやすいので,病院に連れて行くときには,比較的狭いケージなどに入れ落ち着くようにしてげてください.待合室でも脅かさないように注意し,診察台の上で暴れてしまう場合には,台の上にタオルを引き足元が滑らないようにすると落ち着く事もあります.かかり付けの病院がない場合には,病院によっ...2006/10/05 16:35 -
- 質問カテゴリ:
- 手・足の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ゴールデンレトリバー / 性別不明 / 年齢不明
ALFちゃんは,ゴールデンレトリバーの8歳齢と言うことですので,少しずつ老年の仲間入りですし,腫瘍の発生確率も高くなってきます.まずしこりが何でありかによって重要性は変わってきますが,外観,発生場所,犬種,そして,針生検などの検査によって,炎症,過形成,腫瘍のどのグループの可能性が高いかを考えます.また,腫瘍によっては良性か悪性化が解る事もあります.
針生検の良い所は,簡単で時間がかからず,比較的費用も安い(病理組織検査と比べて)事ですが,検査の限界があります.上記の三つのグループ分けすらできない事もありますし,腫瘍の回りの炎症にしか針が入らずに,腫瘍を炎症を誤診してしまう可能性もわずかにあります.そのため,診断には十分な注意と臨床医(動物病院の獣医師)と病理医(顕微鏡検査を行ってくれる獣医師)のディスカッションが必要な場合もあります.針生検は,細胞診と呼ばれ,1つ1つバラバラの細胞を見て病気...2006/10/04 20:06 -
ベルちゃんのような大型犬は,小型犬よりは大人になるのがゆっくりで1歳ぐらいですとおそらく人での高校生ぐらいだと思います.周りから見る大人のようですが,大人の気持ちと子供の気持ちが同居している時期です.だから物音に驚いたり,急に飛びついてくるのも当たり前の行動です.ただし体が大きいので飼い主さんにとっては困った行動です.これは,病気などによる異常行動でなく,問題行動(人間との生活にとって困る行動)です.また,ワンちゃんと人との大きな違いは,人は平等と言う考え方が理解できますが,ワンちゃんは理解できません,もともと「リーダーになろうとする本能」「リーダーに従う本能」があり,大人になるに従い相手のと関係が出来上がりどちらかがなくなっていきます.家庭でのワンちゃんは,飼い主さんがよきリーダーになっていただくことによって安心して楽しい生活がおくれます.
では実際にどうしたら良いか?(1)まず,飼い...2006/10/04 18:50 -
- 質問カテゴリ:
- 体重の異常 / 食事、栄養について
- 対象ペット:
- 猫 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
rubikoさんへ
子猫,子犬は,運動も活発ですし,成長のためのカロリーも必要なため体の割りに食事の量が多く,いわゆる「幼児体形」でおなかが出ていますが,それも7ヶ月ぐらいになると大人のねこちゃんに近くなってスマートになってきます.この時期に腹部膨満を感じられるのでしたら,ribikoさんが言われるように肥満も考えられますが,その他に腹水や腹部臓器の腫大が考えられます.腹水では,おなかの両側に手を当て片方の手でおなかを軽くたたくともう片方の手で“プルルン”と水風船をたたいた時のような感じがします(波動感).また,腹部臓器の拡大は,胃や腸内に液体やガスの貯留,肝臓,脾臓などの腹部臓器の拡大の他,同居にオスがいて発情がきていれば妊娠の可能性もあります.ネコちゃんの発情は早い子では6ヶ月ぐらいから見られることもありますが,基本的には季節性があり通常12月か1月ごろから始まりますので,現時点では考えづらいです.しか...2006/10/04 14:50