だいじょうぶ?マイペット

甲状腺機能低下症と貧血について

質問カテゴリ:
その他 / 食事、栄養について

対象ペット:
/ ゴールデンレトリバー / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
東京都 / popoさん (この方の過去の質問 9件)

 
2007/05/09 11:23

こんにちは。以前にも2度ほど質問させて頂いたことがありますが、
現在12歳のゴールデンのオスです。去年の9月に呼吸困難の発作を
起こし、近くの大学病院で診察していただいた結果、甲状腺機能低下症
からくる咽喉頭麻痺の疑いと診断されました。但しこれは、麻酔をかけて
実際に喉の状態を確認できたわけでなく(そのときの本人の状態から
麻酔をかけて検査するのは非常に危険と判断されたため)、あくまでも
その可能性ありということで、とりあえずチラージンS100の服用を
始め、現在に至っております。当初は一日13錠でしたが、現在は12錠服用しています。(ちなみに体重は30キロくらい)

しかしながら、服用から7ヶ月程たった今も、去年の9月に起きた程の
発作は一度もなかったにしろ、何度か発作を起こし最近では少しずつ
悪化しているような状態です。(今朝も酷い発作を起こし、非常に危なかった)そのような具合なので、チラーヂンSの服用そのものが多少疑問なのですが、これまでのかかりつけのお医者さんと最近新たにお世話になり始めたお医者さんには「これを飲んでいるからとりあえずここまでの状態でなんとかキープできているのでは?」と言われ、その可能性も否定できないので薬は服用し続けている状態です。

それと平行して、ここ1週間くらいの間で急に元気がなくなり、ぐったりして歩行するのはおろか立ち上がるのがやっとという状態になってしまって時がありました。ただ最初にそれが起こった時、翌日の午後には回復して一旦いつものように元気になったので安心してたのですが(呼吸困難をたびたび起こすのにも関わらず、それ以外のときは食欲もあって非常に元気だった)、また3、4日して同じような状態に陥ったこともあり、急遽血液検査をしてもらったところヘマトクリット値が21と非常に深刻な貧血状態であると言われてしまいました。ただ、高齢でなんらかの原因で赤血球の生成がきちんとなされていないか、もしくは血液検査では発見できないような部位に腫瘍等ができていてそこから出血しているかというような可能性があるといわれたのですが(血液検査の他の項目は特に異常がみられなかった)、何分、呼吸困難の問題を抱えているため、病院へ連れて行くと興奮の余り呼吸困難に陥る可能性が非常に高いため、病院での更なる精密検査は受けれない状態です。

とりあえず、家庭で今できることといったら、レバーなど鉄分の多い食品を与えるなどしかないといわれ、そのようにするつもりなのですが、
そこでいくつか質問なのですが、貧血を起こしている原因として、
例えば甲状腺機能低下症の薬の副作用とか逆に服用量が足りないとか
(甲状腺の血液検査も去年の12月以降できない状態。その時はちょうど
よい数値だった)いう可能性はありますか?またほかにどのような可能性が
考えられますか?(甲状腺の血液検査については例え受けれなくても、
それ程大幅に数値が変わることはあまりないと言われ、とりあえず今回は
通常の血液検査のみしかおこなわなかった。)

あと、これは人間の場合ですが、チラーヂンSは鉄分と一緒に服用すると
鉄分と結合して薬剤の吸収を阻害するのでチラーヂンと鉄は一緒に服用しないと書いてあったのですが、やはりレバーなどの食事や鉄分のサプリメント等を与えるときは薬と一緒でないほうがいいのでしょうか?それから鉄が薬剤の吸収を阻害するとしたら、鉄自体の吸収はどうなのでしょう?(それも問題になるとしたらそこから貧血がおきているのでは?と考える理由です)

以上、ご回答宜しくお願い致します。

こんにちは、popoさん

さて、甲状腺ホルモン剤の作用についてですが、確かにチラージンを始めとする甲状腺ホルモン剤は腸管の中で鉄剤と結合し、難溶性の複合体を形成するため、同時の投与は避けなければなりません。当然、甲状腺ホルモン剤だけではなく、鉄剤の吸収も同じように阻害されたまま排泄されるため、薬剤の投与量に見合った作用は期待出来なくなってしまいます。そのため鉄剤と、甲状腺ホルモン剤の両方の投与が必要な場合は時間を4~6時間以上空けての投与が望ましいとされます。

甲状腺機能低下による喉頭麻痺は成犬ではまれな病気ですし、同時に原因不明の貧血を起こしているということでご心配だと思いますが、またなにか疑問があれば、こちらの質問コーナーも活用して病気と闘ってくださいね。
Abelくんの発作が一日も早く落ち着いてくれるようにお祈りしております。

どうぞお大事になさってください

投稿者 popo さん からの返答

早速のご回答及び励ましのお言葉有難うございました。精密検査ができないので、貧血のはっきりした原因はわからず不安ですが、とりあえず薬と鉄の件はモヤモヤしていたものが少し解消されましたので、再度お医者さんと話をしてみます。

甲状腺機能機能低下症による貧血は、成書にあるように、犬では珍しいことではありませんよ。よくあります。

一般的には、甲状腺ホルモンが低下することによって、
ある種の造血ホルモン産生が低下し、貧血になると
理解されています。

ちなみに犬の甲状腺機能低下症は、
脱毛、貧血、除脈、低体温、高コレステロール血症を
しばしば併発します。


>呼吸困難の発作を
とのことですが、発作の原因は、別に考えられないか、
精査が必要ですね。

一般の方がみて痙攣・発作という表現になる疾患は、心臓関係、脳内疾患、肝臓疾患などの内臓の問題に大別されます。

このうち心臓は、犬にはヒトのような狭心症はないので、フィラリア予防をちゃんとされているのであれば、不整脈やいわゆる慢性心不全状態によるものが発作の一般的な原因になるでしょう。
不整脈は、発作発生時にしか出ない場合もあるので、正確な診断には24時間ホルター心電図検査が必要になります。慢性心不全の場合は、聴診、エコー、レントゲン検査が重要になります。

脳内疾患は、てんかん、脳腫瘍、などですが、CTやMRI検査
・・・あとは、お薬の反応をみて仮診断する場合もあります。

肝臓疾患などの内臓の問題は、血液検査にてある程度
調べる事ができます。

投稿者 popo さん からの返答

早速のご回答有難うございました。
まず甲状腺機能低下症による貧血の件ですが、そうであるとしたら服用している薬の量が足りていないということなのでしょうか?もしくは薬を飲んでもその問題は解決されないということなのでしょうか?
呼吸困難の原因については、確かに心臓等他の原因も考えられますが、当初の検査では特に異常はみられないとされました。ただ脳内疾患に関しては、CTなどの検査は麻酔を用いなくてはならないため、うちの子の症状からは特にリスクが大きすぎると判断されたため、できませんでした。(本来はまず喉の方を調べてもらいたかったんですが)なので、とりあえず、甲状腺機能低下症からくる咽喉頭麻痺という仮定で治療を開始し、現在に至っています。しかしながら、相変わらず呼吸困難の発作は程度の差はあれ起こってますので、正直これでいいのかな?という疑問があります。ただもし甲状腺の薬をストップしてしまったら、呼吸困難ばかりか貧血も悪化してしまっても恐ろしいのでとりあえずこれを続けるほかないのかなという次第です。甲状腺ホルモンの数値は症状が現れ始めた時の検査ではそれ程低い数値ではなかったのですが、とりあえず色んな可能性から考えて、うちの子の身体にできるだけ負担の少ない方法で治療を試してみようということでまず甲状腺の薬が投与されることになったわけです。いずれにしても、さらに進んだ検査はとうていできない状態ですので(動物病院に連れて行くことすら難しいので)
残念ながら今できる唯一のことは足りない鉄分をベストな形で補給するという貧血対策のみなのです。とりあえず、かかりつけの獣医師に再度相談してみる予定です。

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