だいじょうぶ?マイペット

1歳で腎不全の猫の今後

質問カテゴリ:
尿の異常 / 食事、栄養について

対象ペット:
/ マルチーズ / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
福井県 / LOVEカッツさん (この方の過去の質問 7件)

 
2008/01/06 11:47

 いつも大変参考にさせてもらっております。私の1才で腎不全と診断された猫についての話を聞いて下さい。

 11月に愛猫を健康診断に連れて行ったところ、血液検査でBUNが26(参考範囲内は8~20)クレアチニンが1.6(参考範囲内は0.7~1.6)で、他の項目には異常ありませんでした。先生は、これぐらい問題ないと言ったのですが、私は心配で1ヶ月後、再検査に行ったとろ、BUNが22、クレアチニンが2.0で、完全に腎不全と言われました。尿検査では蛋白が+2ほど出ており、比重は重いそうです。すぐにご飯をヒルズのK/Dに変え、1日2回のクレメジン投与が始まりました。

尿に蛋白が出るのが腎臓に悪いということなので、私はACE阻害剤のフォルテコールを飲ませたいと言ったのですが、先生はそんな薬知らないと言いました。先生は食事療法と、クレメジン、1ヵ月に1回の血液検査で様子を見、吐き気があったら点滴するだけ、と、それ以外の治療はしていただけないみたいです。エコーのことも言ってみたのですが「エコー撮ってどうするの?」と言われ私はこれ以上何も出来ないのかと悲しくなりました。

尿には常に蛋白が出ており毎日心配です。食事についても、うちの愛猫はまだ1歳でこんな時期からK/Dとクレメジンを食べ続けていて本当に体は大丈夫なのかと不安でいっぱいです。愛猫のこの先についての食事や治療方法(私はACE阻害剤を使ってみたい)について、愛猫が少しでも楽に生活出来るようになど、アドバイスをして頂けないでしょうか。

 

こんにちは、LOVEカッツさん

チッタ君の様子、ご心配なことと思います。
一歳ほどで、腎障害を起こしているということですので、何らかの先天的な異常か、腎臓に影響をおよぼすような侵襲があったのではないかと思われます。
それらの異常を発見するためにもエコー検査は定期的に行なうべきだと思うのですが、あまりエコー検査のスキルの無い先生なのかもしれません。
先天的な腎臓の解剖学的異常であれば、エコー検査ですぐに判断もつくはずですし、慣れていれば腎臓の状態もある程度はエコーで判別がつきます。

今後も定期的なクレアチニン値、BUNの測定は必要だと思いますが、まだまだ若いチッタ君の今後を考えると、処方食と吸着剤(クレメジン)の投与だけではなく、おっしゃるようにフォルテコールの処方も必要だろうと思われます。
フォルテコールの利点は、腎臓の血管も広げるため腎臓内の血圧も下がり腎臓の機能維持に役立つことです。(腎不全そのものを治すわけではありません)
比較的代謝も早い薬ですので、腎不全の初期にスポット的に用いたり、慢性の腎不全の子などには長期に使うこともあります。
担当の先生が知らないのであれば、それはその先生の不勉強という事になるのですが、困りましたね。

もう一つ付け加えると、処方食のk/dは成長期の動物にはあまり向いていないのです。
というのも、単純に摂取する蛋白質の制限をすると、血中のBUNやリンの濃度は下がりますが、体が必要とする蛋白質を下回ってしまうと蛋白質の不足から、腎臓の血行動態の悪化(フォルテコールで対処可能)、貧血やアシドーシスなどが発生する可能性が高くなるため、成猫に比べても処方食の使用は慎重にしなくてはいけません。
(この場合、蛋白量の決定にとって重要な指標はBUNになります)
そのあたりの説明をきちんとし、さらにフォルテコールによる腎機能維持もしてくれる先生がそばにいられるといいと思うのですが。

どうも、いい回答が出来ないのが心苦しいのですが、飼主さんであるLOVEカッツさんの考えておられる、エコー検査やフォルテコールの処方は正しい要求だと思われますので、もう一度獣医師と相談なさるか、転院を考えられてもいいと思います。
また、何かありましたらご相談下さい。

参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください

投稿者 LOVEカッツ さん からの返答

是松先生、チッタの為に親身に相談に乗って頂き感謝の心で胸がいっぱいです。

昨日、病院を変え検査に行って来ました。血液検査をしたところ、BUNが24.7、クレアチニンが1.3(範囲内は0.7~1.8)という結果でした。全て正常範囲内で、異常無しとの事でした。尿検査でも蛋白の流出は無く、私の1番の目的でもあったエコーも無事に撮ってもらえ、結果、腎臓は2つきちんと有り、形も綺麗で萎縮も無く、肝臓、膀胱にも異常は見られませんでした。
異常が無いのでクレメジンも必要ないと言われ、1ヶ月前に他の病院で腎不全と診断されたばかりなので、今回の結果を信じるのに時間がかかりました。信じられない嬉しい結果に舞い上がってしまってACE阻害剤の事も、高血圧の事も聞くのを忘れてしまいました。
ご飯のk/dについては、チッタにはこのご飯がとても体質に合うようなので暫く続けてみては、という事でした。
私は是松先生と同じ意見で、やっぱりk/dを1歳のうちから与え続けるのは心配ですので、今後はご飯を少しずつ変えて様子を見ようと思います。血液検査も定期的にしていきますね。
是松先生の回答はとても分かりやすくとても丁寧で先生が側に居てくださる方々は幸せですね。今回私も是松先生に出会うことが出来て幸せでした。有り難うございました。

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