栗尾雄三 先生からの回答
獣医師の栗尾と申します。
クッシング症候群と甲状腺機能低下症を併発することはしばしばあります。
もちろん、おっしゃられるようにクッシングが原因で甲状腺ホルモンの分泌が抑えられている可能性もあります。
私であれば、どのように治療を優先するべきかは症状によって検討いたします。
例えば
元気がない → 甲状腺の治療を優先するべき
風邪のような症状がある → クッシングの治療を優先するべき
全身的に脱毛がひどい → 両方の治療をするべき
などです。
ホルモンの治療というのは内服をしながら、症状や体重に合わせて投薬量を調整する必要があります。
なので、途中で投薬をやめたりすることもあります。
二つの薬剤を併用しても問題はありません。まず二種類でスタートしてみて、調子をみながら、どちらかをやめたりという判断も良いかと思います。
もちろん、クッシングの治療を先に行ってみるというのも一つの選択肢ではあります。ただ、グレーという診断であれば、どちらかというと甲状腺の治療をするべきなのかもしれませんが。
※なお、クッシング症候群の犬がすべて甲状腺機能低下になるかというと全然そういうことはありません。
どうぞよろしくお願いします。
************************************
konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
アドバイス・意見はすべて無償で行っています。
可能であれば以下より評価や感想・応援メッセージなどをお願いいたします。
■評価をお願いいたします
https://search.google.com/local/writereview?placeid=ChIJA1BzT_-fWjUR3MNwV2hR9S0
https://pet.caloo.jp/hospitals/detail/340232
https://loco.yahoo.co.jp/place/g-zda9kPeBFwA/review/
■公式動画のご視聴・評価をお願いいたします。
https://www.youtube.com/channel/UCymyK5FjUmS6F3QPW-krhEw/featured
■そのほか応援メッセージなどあればお願いいたします。
MAIL:info@kurioaimec.com
どうぞよろしくお願いいたします。
2020/11/15 14:31 参考になった! 1
アドレスタンとチラージンは併用できますか?
愛犬がクッシング 症候群、グレーという診断を受け、甲状腺ホルモンも低かったため、今後の治療選択肢としてアドレスタンとチラージンを使うことを提示いただきました。
ただ、ネットで見てみるとクッシング が原因で甲状腺ホルモンが下がることもよくあるようで、まずはクッシング の治療をして改善されるか見るのも一つなのでは、と思ったのですがどうなのでしょうか?
二つの薬剤を併用可能かどうかも、先生はクッシング の経験があまりないらしく「恐らく問題ない」というあいまいな回答をいただき、少々不安です。
ホルモン関係にお詳しい先生いらっしゃいましたら、ご意見お聞かせ願えると大変助かります!!