だいじょうぶ?マイペット

消化管リンパ腫か大腸腺癌の疑い

質問カテゴリ:
便・肛門の異常

対象ペット:
/ ポメラニアン / 女の子 / 14歳 7ヵ月

質問者:
大阪府 / のりっぺさん (この方の過去の質問 7件)

 
2020/12/14 16:07

始めまして。宜しくお願い致します。
ポメラニアン ♀ 14歳です。既往歴は脊髄炎(3年前)と気管狭窄(軽い)です。
一ヶ月くらい前から、食欲不振、たまに下痢(砂状)嘔吐などがあり、
ステロイドを処方されて数日はよくなるもののどんどんステロイドも効かなくなり、ステロイドを飲んでも3日近くご飯を食べなくなりました。強制給仕でブドウ糖や流動食を与えるも、すぐに水下痢をしてしまいます。
エコーでは腸管のあたりのリンパが腫れているとのことでリンパ腫を疑われて試験開腹にて組織を取りました。その際に「腫瘍部分を切除し、腸を繋げます」と言われていたのですが術後「腫瘍?が腸全体に広がっており、大腸がすべて狭くなっていて腫瘍をとれませんでした。腹腔内のリンパがほとんど腫れていて、腸の一部がヘルニアになり壊死していたのでそこは切りました」と言われました。
また、生研の結果次第ですがリンパ腫か、腸腺癌かは肉眼ではわかりません。との事でした。
先生は「リンパ腫のほうが抗がん剤がよく効くのでできればリンパ腫であってほしい」と言われましたが、消化管リンパ腫は抗がん剤の効きが悪いと何かで見たことがあります。また、仮に消化管リンパ腫として腸全体に腫瘍があり取り切れずにインオペにした場合抗がん剤を用いても積極的には治療できないと感じております。また1日4~5回の下痢も腸管がこれだけふさがっていたら下痢はもう治りません。と言われました。
上記状態でリンパ腫でも腺癌でも抗がん剤治療をした場合どのくらい生きられるのでしょうか・・・主治医の先生は抗がん剤が効いてくれば寛解も・・・と希望的観測でしたが、どうもそうは思えません。しかし治療をしなければ数週間で亡くなってしまうことも承知です。
このような場合でも抗がん剤治療をすべきでしょうか。。少しでも楽になり延命ができるのであれば、抗がん剤を前向きに考えようと思ってますが・・・・・
また、腺癌の場合はほぼ治療法はないのでしょうか・・・
お忙しい中恐れ入りますが、アドバイスをお願いいたします。

獣医師の栗尾と申します。

消化管型のリンパ腫において抗癌剤治療を行った場合、どれだけうまくコントロールできたとしても半年は持たないと想定されます。数か月が限界というのが現実的です。それでも抗癌剤治療の成果というのは日々、更新されており、長生きができるようになる可能性は高くあります。リンパ腫であるということが分かれば、獣医師としては抗癌剤治療をおすすめしたいところです。ただ、よく「延命でしょうか?」と聞かれます。それには「そうです。」とお答えするようにしています。寛解する可能性はありますが、完全に治癒するということはまずありません。

一方で、腺癌であれば、手術によって切除ができなければ、抗癌剤治療による反応も見込めにくいです。相当厳しい状況かなと思えます。基本的には下痢止めなどの対症療法で見守ることしかできないかもしれません。

どうぞよろしくお願いいたします。

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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

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どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 のりっぺ さん からの返答

栗尾先生

お返事ありがとうございます。やはりかなり厳しい状態なんですね。今朝低体温・低血糖になり再度入院しました。家族も覚悟を決めております。
なるべく穏やかに看取りたいと思います。
1つ追加で質問させてください。
半年ほど前から月に1度程度の下痢・食欲不振がありステロイドを処方されてその時は回復したというのを半年くらい繰り返してました。そのころから癌があったということでしょうか・・・
血液検査・エコーくらいでは見つけられないことは承知で、詳しい検査は麻酔をかけてのCTか内視鏡と言われ高齢の為、家族も躊躇しておりました。あの時詳しい検査をしておればもう少し早く治療ができたのではないかと後悔しております。
やはり消化管リンパ腫や腺癌は内視鏡やCTでないと発見しにくい病気なのでしょうか・・・
お忙しい中恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

半年前からということであれば、おそらくその時から発症していたとみてよいかと思います。1年前からということはあまりありません。というのも腸のガンであれば1年以上生きることがほとんどないからです。犬のガンの多くは半年程度で限界がきます。今がその時期ではないかと思います。低血糖を引き起こしている状態であれば、もう見込みはほぼないといってよいかと思います。そう簡単に低血糖は起こるものではありません。
腸の病気であれば、エコー検査が最も発見しやすいかと思います。CTでは分解能が低く、発見が難しいと思われます。一方で内視鏡検査は腸の内側しか確認できないことと、十二指腸や直腸までしか確認ができません。いわゆる小腸の検査ができないので、内視鏡検査による発見も確実性に乏しいかと思います。エコー検査であれば、リンパ節の確認もでき、腸全域の動きや構造をみることができます。(エコーの精度にもよりますが。機器の精度は病院ごとで異なります。)血液検査では、疑いをもつことは可能かもしれませんが、これも確実性には乏しいと思います。ただ、血液検査で低血糖など引き起こしているようなことがあれば、只事ではなく、重大なトラブルが発生していると判断できます。
よって消化管リンパ腫や腺癌はエコー検査が最も優れています。エコーでわからない腸の病気は、CTでも不明と思われます。
どうぞよろしくお願いいたします。

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どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 のりっぺ さん からの返答

栗尾先生

お忙しい中お返事いただきまして恐縮です。ありがとうございます。
やはりそのころから病変があったんですね。主治医ではエコーでは発見してもらえなかったです。エコーは医師の技量による事は承知でしたのでセカンドオピニオンを受診すべきでした。家族でセカンドオピニオンに反対する者がいて今になって後悔です。年齢も考えれば静かに見送りたいと思います。本当にありがとうございました。まだ我が家にはわんこがほかにおりますので先生のこのアドバイスをずっと参考にさせていただきます。急に寒くなってまいりました。ご自愛ください。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

技量というよりは機器の精度が年々、良くなっています。エコーは10年前、20年前と比べると画質がかなり違います。こればかりは新しいものを取り入れている病院が強いですね。
CTなどのレントゲン技術はこの何十年の間、進化があまりありません。
セカンドオピニオンは一般的には推奨されることですが、時にトラブルを招きくこともあります。なので、難しいところですね。今は情報化社会なので、飼い主様自身で調べることも重要かもしれません。今回、こうして案内できたことはよかったかなと思います。
ただ、認識として必要なのは早期発見ができていたとしても、助かる病気ではなかった可能性が高いということです。手術しても切除ができないガンというのは悪性度が強いものである気がします。
どうぞよろしくお願いします。

投稿者 のりっぺ さん からの返答

栗尾先生

詳しくエコーのご説明ありがとうございました。大阪の中でもかなり大きな病院でしたし、最新の機器を取り揃えてるという謳い文句でしたのですが、末期になり何度もエコーしてもらってやっと腫瘍を確認しましたので残念です。本当にもう少し調べてリンパ腫の様な病気があってその可能性を含めて検査してほしいと飼い主が知識をつけて申し出るべきだったと思ってます。消化管リンパ腫や腸腺癌は犬にとって珍しい病気というのであれば、愛犬の寿命だったとも思います。本当にありがとうございました。

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