今道 昭一 先生の過去の回答履歴一覧|7ページ目
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- 質問カテゴリ:
- 皮膚の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
現在では、アカラスの治療は論文で何通りか優れたものが紹介されています。
飲み薬や注射でアカラスを殺虫することができます。その際、アカラスと合併しやすい膿皮症を発症していないかを見てあげることは非常に重要です。
若齢のワンちゃんに見られるアカラスは治りやすいことが多いのですが、少し以前に極めて治療が困難なアカラス症を患った若しワンちゃんを治療する機会がありました。
そのワンちゃんはアカラス症だけではなく、血液検査でも様々な異常が見つかりましたが、この異常を治療するには私の手には負えず、さらに大学病院へ紹介してその原因を治療することにしました。
それほどアカラスの治療は基礎疾患の治療が重要で、どんなに正しい治療をしても重大な基礎疾患があればこれを治療しないとなかなか治療がうまくいきません。
逆にこれといった基礎疾患が見当たらず、状態も良いがただ皮膚症状が見られるというアカラス...2007/12/03 20:16 -
9ヶ月という年齢を考えると、まずは耳ダニや疥癬といった寄生虫がいなかどうかは最低限調べてあげましょう。
特に、疥癬を放置すると人にも害を与えます。
必ず病院で診察を受けて下さい。2007/12/03 20:00 -
- 質問カテゴリ:
- 皮膚の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
舐める、黒色に変化、象皮化(肥厚と苔癬化?)、臭気あるいは発赤など、
この症状からは局所的な強い皮膚炎が思い浮かびますがいかがでしょうか?
このような皮膚炎は必ずマラセチア、膿皮症あるいはアカラスなど微生物や寄生虫感染について評価してあげましょう。
私の想像している症状であれば、上記の原因のいずれかが見つかることが非常に多いです。
しかし、ここで1つ知っていただきたいことは、マラセチア、膿皮症は基礎疾患ではなく二次感染だということです。基礎疾患というのは、今見られるあらゆる皮膚症状を発症させる大元をいいます。
基礎疾患があるから二次感染が起こり、二次感染のために皮膚炎を起こすというのは一般的に見られる皮膚疾患で、来院される動物達の大多数を占めます。
このような皮膚炎の治療は時間はかかります。
しかし、原因を見つけて皮膚の炎症を止めてあげると元に戻ることも十分に期待できます。
ま...2007/12/03 19:33 -
局所麻酔で腫瘍を摘出するには、いくつかの条件があります。
簡単に切除できる部位であるかどうか
簡単に切除できる腫瘍であるかどうか
メープルちゃんが鎮静剤などで手術中も動かずに我慢をしてくれるか
など、術者によってその条件は異なると思いますが、私はこのような条件を満たしてくれるときは局所麻酔で手術することもあります。
しかし、簡単に切除できると思っていても意外と難しいこともあります。
切除に不安を抱えた腫瘍には最初からいつでも全身麻酔に変更できる準備をしてから、局所麻酔を利用しましょう。2007/11/16 20:35 -
先生によって使う言葉に違いはあると思いますが、"くせ"というのは誤解を生むことがあるようです。たとえ、掻くのが癖であったとしても、掻くことで傷をつけたり、発疹ができたりするのは問題です。この場合はこの癖を修正してあげる必要があります。
ちなみに、これを癖とはいいませんが、私が経験したもので、かゆくはない?、けど掻いているというケースをご紹介します。このワンちゃん達は尻尾や肉球間を噛むという"くせ"(この場合は心理的な問題でしたが)がありましたが、この癖は行動療法とお薬で治療しました。しかし、その期間は1週間という短期間ではなく数ヶ月以上かかります。やはり、癖はたとえお薬で治療できたとしても、一時的にしろ、たった1週間の投薬で修正することはできないでしょう。
また、癖と判断するには、その前に様々な検査を実施することが欠かせません。
もちろん、癖という根拠を得るための検査はないので、癖...2007/10/24 01:06 -
- 質問カテゴリ:
- 耳の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
私も外耳炎はよく遭遇します。
一度治った外耳炎が1ヶ月以内に再び発症したときは、再発というよりも完治していない外耳炎が悪化したと考えられます。
また、マラセチアなど見つかった原因があれば、これらをきっちりと治療してあげましょう。
しかし、ほんとの問題は「なぜ、マラセチアが増えたか?」というところにあります。このほんとの問題としてアレルギーなどを先生はお話されたと思います。
一旦完治した後に何度も再発するようであれば、この点を調べていくとよいでしょう。だけど、今からでもほんとの問題として耳ダニだけは調べておきましょうね。
外耳炎が治ったかどうかという判断は簡単ではありません。
私は皮膚科診療の際に、必ず外耳炎の経歴を確認します。その際、オーナー様は完治しているとお話されても、中には私が見ると残念ながら完治していないこともあります。
外耳炎が完治しているかどうかを判断する際、かゆ...2007/10/17 13:22 -
生後4ヶ月のワンちゃんでは、かゆみの診断に苦慮することはしばしばあります。
しかし、まず考えて欲しいのは何らかの感染を起こしていないかどうかです。
ノミアレルギー、耳ダニ、疥癬やアカラス、糸状菌などは最低限の評価をしてあげましょう。
もし、いずれも除外できたら、膿皮症やマラセチアなどの自己の表皮に存在する微生物による感染症について調べておく必要があります。
また、食事や血液検査ということが出てきているので、おそらくアレルギーなども考慮されているのでしょう。
たしかに4ヶ月の子犬であれば、アレルギー検査を実施する価値はほとんどないというのは私も同じ意見です。。これは診断がつかないという理由もありますが、おそらく治療法の決定には有意義なものとならないと思われます。
そして、精神的な問題と考えるのであれば、その前に他の病気がないことを確認した上で診断しましょう。
たとえば、耳ダニが...2007/10/17 12:54 -
インターフェロンはアトピー性皮膚炎に効果的なことがあります。ただ、その効果判定は熟練と綿密な症状のチェックが欠かせません。治療費を考えると、インターフェロンの効果判定を正しく行わないともったいないです。
たとえば、文面からは、ステロイドを週に1回程度与えているとありますね。インターフェロンを開始する前はいかがでしたか?もし、投薬回数が減っているなら、インターフェロンの効果はあると思ってもよいでしょう。この場合はもちろん、継続するべきです。ちなみに、1回の投与量にもよりますが、週に1-2回の投薬回数は非常に少なく、これで効果が得られるなら症状はかなり治まっていると判断しますね。
まだ、開始して2ヶ月です、もし、ステロイドの投薬回数や投与量が減ったなら継続する価値は十分ありそうです。もし、効果に物足りなさを感じたら、抗ヒスタミン剤などを併用することで、さらにステロイドの投与回数や投与量が減る...2007/10/13 22:45 -
まず、甲状腺機能低下症についてお話しましょう。
この病気は原発性と続発性の2つに分類できます。
原発性とは甲状腺の問題によって、甲状腺ホルモンが分泌できない状態、続発性とは他の病気によって一時的に甲状腺ホルモンがはたらかない状態をいいます。
この2つの区別は他の病気がないかどうかを徹底的に調べることにかかっています。それに加えて、中には甲状腺ホルモン値に影響するお薬もありますので、現在までの投薬歴もきっちりと調べておきましょう。
もし、原発性の甲状腺機能低下症なら大半はレボチロキシンに反応します。中には甲状腺成分に対する抗サイログロブリン抗体を作る病態があり、T3製剤を必要とするケースもあるようですが、やはり私も今までに経験したことはありません。
私の基準では、血中甲状腺ホルモン濃度の低下が見られ他に基礎疾患がないときは、レボチロキシンを投与して、その効果から診断を下すことが...2007/10/12 22:10 -
- 質問カテゴリ:
- 皮膚の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアピンシャー / 性別不明 / 年齢不明
アカラスの治療は昔と比べるとずいぶんと変わっています。
私が卒業したころ、私は薬浴やイベルメクチンの注射という方法で治療していました。
当時は今と比較すると、治癒率もいいものではありませんでした。
現在では、アカラスの治療は論文で何通りか優れたものが紹介されています。
ミルベマイシンも効果的な治療と思いますが、もう1度投薬量に問題がないか確認してみましょう。また、アカラスの量や生きているかどうかという判定も大切ですが、実際の症状も効果判定に取り入れてあげましょう。その際、アカラスと合併しやすい膿皮症を発症していないかを見てあげることは非常に重要です。
相談にあった注射というのはおそらくドラメクチンでしょう。このお薬は私も非常に好んで使っています。複雑な病気を抱えたアカラス症では完治しないことがありますが、難治な合併症のないアカラス症では多くのワンちゃんが治癒しています。
治癒と...2007/09/30 21:53