今道 昭一 先生の過去の回答履歴一覧|4ページ目
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「お散歩に行くと、すぐに立ち止まって座ってしまいます。」
「相変わらず元気はありません」
「体重がやや減少しています」
「お腹が大きくなった気もするのですが」
など、たくさんの症状が見られています。
何らかの病気を疑って、検査を進めたほうが良いかもしれませんね。
特にフィラリア感染があるということですから、これらの症状が全てフィラリア症によるものである可能性を評価してあげたいです。
「3日前、左前足に違和感を感じるのか、
足をつかないようになり、歩こうとしなくなりました。」
この点についてはこの足をしっかり身体検査し痛みがどこから来ているのか特定し、レントゲン検査を実施してあげましょう。
「口まわりの色が白からベージュに変わってきています」
色の変化の仕方や場所から考えても唾で汚れているのでは?と考えます。
唾で毛が染まるとタオルで拭いただけではなかなか取れません。
唾が増...2008/06/13 13:47 -
- 質問カテゴリ:
- 皮膚の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
比較的よく見られる真菌症にはマラセチアと皮膚糸状菌の2つあります。これから受診した際は確認しておくとよいでしょう。
ちなみに、マラセチアはより多く見られ、痒みや皮膚の発赤あるいは赤い発疹を見ることが多いです。
また、慢性化すると苔癬化(皮膚が厚く、硬くなります)や色素沈着を起こしやすい病気です。
この真菌の治療は2-3週間の治療で随分とよくなりますが、他にマラセチアに感染する原因となる病気(基礎疾患といいます)があることが多く、こちらを治療しないと再発することがよく見られます。
また、皮膚糸状菌は脱毛やフケが見られ、痒みを伴うこともあります。先のマラセチアに比較し、非常に完治しにくい病気で完治するまでに1ヶ月以上かかることが常です。
というのも、完治をしたと判断する基準があるのですが、この基準を満たそうとしても1ヶ月はかかります。
また、糸状菌の診断は別の病気と間違われることも多...2008/06/13 13:16 -
耳が痒くなったり、耳垢が多くなったりするのは外耳炎のためかもしれません。
外耳炎は再発することも多いのですが、再発ではなく完治していない外耳炎が悪化したというケースも多く見られます。
まだまだ先のこととなりますが、かゆみだけではなく、冬にも耳垢が溜まっていないか、耳が赤くなっていないかなど注意してみてあげましょう。
さて、それでは今の外耳炎をどのように治療するか?
ここが一番気になるところでしょう。耳ダニも大変重要ですが、さらに耳垢に細菌、真菌がいないかを確認してもらいましょう。
細菌がいるときは抗生剤が、真菌がいるときは抗真菌剤が有効です。
しかし、最も大切で絶対に欠かしてはいけないこと、それは耳垢を全部取り去るという治療です。
耳垢が残っている間は受診して、獣医師に耳洗浄をしてもらいましょう。
私は5-7日かけて毎日洗浄しますが、9割以上のわんちゃんで耳垢がほとんどなく...2008/06/13 12:58 -
- 質問カテゴリ:
- 眠れない
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
"グルグルまわりはじめました"
これから診断するとなると、いろんなことを考えてしまいます。
病気を診断するときは、1つの症状から鑑別診断が絞れることもあります。
だけど、今回の症状から絞り込むことはかなり難しいですね。
"食事は少なめ、食べています"、とありますが、
食欲がなくなっているのでしょうか?
あるいは、少なくしているのでしょうか?
さらに、他のことが気になって食べないだけではないでしょうか?
普段の食生活は?
なども知りたいところです。
"ヨタヨタ歩いている"
これが病的なものであれば、確かに椎間板ヘルニアも含めて考えるでしょう。
ただ、ヘルニアで痛いときに、わざわざ一晩中ぐるぐると回るでしょうか?という疑問もでます。
普通は痛くて動きが鈍るような...気がしますね。
グルグル回るという行動だけをとると、尾追い行動も考えます。これは身体的な病気ではなく、情緒的な...2008/05/28 12:35 -
ノミの駆除剤を2種類使っているようですね。
これは私の考え方ですので、1つの参考にして下さい。
アドバンテージハートではありませんが、私もノミとフィラリア予防の合剤を使用することがあります。
でも、合剤の製品を使ったときは他のノミ駆除剤を追加したことはありません。
ただ、商品によってもノミ駆除効果は変わるようですので、もし合剤になったものだと効果が弱いようであれば、
フィラリア予防薬はフィラリアだけを予防するお薬を選び、ノミ予防薬はフロントラインなど別のものにするという方法でも良いかもしれません。
併用することに問題がないかどうかは存じてませんが、
費用を考えても、2つのノミ予防薬を併用するというのは少しもったいないようにも思えますね。
参考までに。2008/05/28 12:21 -
私は肉球に塗ったお薬は、全身に吸収されるとしても、その量はかなり少ないと思います。
しかし、たとえ少なくても全身に与える影響が大きいものは気をつけておきましょう。
ただ、ひび割れしていて出血しているときはお薬の吸収は高まるかもしれません。
ここではヒルドイドローションについて最も知りたいと思いましたので、このお薬について少しだけ触れておきます。
ヘパリン類似物質が主成分です。これは血液が固まりにくくなるので、出血しやすい、血が止まりにくいというワンちゃんには慎重に使ったほうがよいでしょう。
皮膚科では保湿剤として使われることも増えてきたようです。
あるいは、耳先のしもやけにも効果があるようです。
次に肉球が硬くなるという症状について考えてみます。
病気の数は少ないですが、この症状を示す病気はいくつかありますので、まずは鑑別をしてもらいましょう。
ゆきちゃんは、その他の皮膚症...2008/05/11 21:00 -
もし、私が大吉ちゃんを診察したときはこんなふうに診察を進めるかもしれませんね。
まずはかゆみがないかどうかをもう少し詳しく聞くでしょう。
今はかゆみがなくても、1歳半の頃はかゆみがあったとありますので、
過去にかゆみがあったかどうかが知りたいです。
たとえば、夏だけかゆくなるなども非常に大切な情報でこれだけでもかなり病気は絞られてきます。ちなみに、かゆみがないアレルギーは非常に稀です。
また、過去の治療効果も知りたいです。
抗生剤が効いた、プレドニンが効いたなどから予測できる病気もかなり絞られます。
そして、この発疹は何かな?となります。
ご相談内容からは膿疱や毛包炎が思い浮かぶのですが、いかがでしょうか?
これを獣医師に判断してもらえると治療が進むはずです。
そして、膿疱が感染によるものか、感染以外の要因かまでは突き止めておきたいです。
どんな病気でもそうですが...2008/05/06 20:44 -
>天疱瘡の確定のため、組織検査をしたほうがいいですか?
天疱瘡は細胞診も有効です。
ただ、診断がつかないとき、症状や細胞診などから天疱瘡が疑われるときは組織検査をするとよいでしょう。
・天疱瘡は進行していく病気なのでしょうか?進行の頻度はどのぐらいのペースですか?
天疱瘡の予後は様々ですが、一般的に完治はなく生涯の治療が求められます。そして、治療で使うお薬はどれも免疫を抑制するので、それに伴う副作用を定期的に評価しなければいけません。
・寿命はどうでしょう。
この点は私も知識がありませんでした。
ただ、天疱瘡といってもいくつか種類があり、その重症度は異なります。
天疱瘡の中でも多い傾向にある落葉状天疱瘡はワンちゃんでいうと、病気で亡くなるというよりはお薬の副作用、あるいは治療が継続できなくなることが多いようです。
私自身の経験から言っても副作用との戦いです。
・転...2008/04/20 00:35 -
食物アレルギーとすると、
その原因となる食物があるはずです。
もし、おやつを含めた食生活にほとんど変わりがない、というときは常に下痢や腹鳴(おなかがゴロゴロいうこと)など何らかの症状が出ているはずです。
この点はいかがですか?
食物アレルギーの検査は除去食試験という方法が1番確実です。
方法はかかりつけの獣医師に聞いて下さいね。
血液検査だけで全ての病気が見つかるわけではありません。
特に胃腸の病気は見つからないことが多いです。
これほど慢性化しているのであれば、レントゲンは内視鏡検査も必要かもしれません。
また、全ての検査をしても慢性下痢の原因がわからないことがあります。
このようなときは、心理的な要因なども考えていく必要が出てきます。
こんなときは、食物繊維をたくさんあげると改善した例もあります。
気軽にはじめるには食物繊維は私はいいと思っています。2008/04/15 21:25 -
この仕事をしている以上、このような悩みを聞くことはあります。
一般的にはまず体に問題がないかどうか調べると思います。
体調に問題はないか、痛いところはないかなど。。。
単に血液検査で異常がないから、という判断では見逃す可能性はありますので注意して下さい。
ここまでに問題があれば、それに対処するでしょう。
では問題がなければ?
私はこう考えるでしょう。
いつごろ始まったか?
どこで鳴くのか?
鳴くタイミングは?
どんな行動を取るのか?
をもっと詳しく聞くと思います。
屋外でいる時間が長い、姫ちゃん1人でいることが多い、引越しをしたなど環境の変化や強いストレスを感じる環境にいなかどうかをよく調べると思います。
お薬の効果があるなら、その間に原因をとにかく見つけましょう。
お薬がなくなっても鳴かないように何らかの治療が必要です。
ちなにみ、このような問題は行動学に...2008/04/15 21:16