北森 隆士 先生の過去の回答履歴一覧|5ページ目
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- 質問カテゴリ:
- 皮膚の異常
- 対象ペット:
- 犬 / アメリカンコッカースパニエル / 性別不明 / 年齢不明
簡便に書くと、
TSHは甲状腺ホルモン量をコントロールしています。
体内の甲状腺ホルモン量が下がれば、TSHは沢山出て、
甲状腺ホルモンをもっと出そうとします。甲状腺ホルモン
量が上がれば、TSHの量は下がって、体内の甲状腺ホルモン
を少なくします。
・・・・・・・・・・
つまり、チラジン(甲状腺ホルモンと考えてください)投薬開始した後に、正常、あるいは高値だったTSHが、正常範囲を超えて低値になった場合は、チラジンが効きすぎている(甲状腺ホルモンが多くなった)可能性もあります。
もともと投薬の開始前のTSHの値が低かったのか、投薬後低くなったのかが、診断のひとつのポイントだと思います。
また、TSHの値がいったいどの程度低いのかも重要です。案外誤差範囲のこともありますよ。
>気になっているのが心拍数でして、
>投薬を始める前は60とかなり少なく、
>1ヵ月後の診察のと...2008/03/01 12:37 -
- 質問カテゴリ:
- 便・肛門の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ウェルシュコーギーペンブローク / 性別不明 / 年齢不明
腰のヘルニアの影響と、
コーギーさんでは、
直腸憩室という便がなかなかでなくなる独特の疾患があります。また、会陰(エイン)ヘルニアを併発していることもあります。
腰のヘルニアの場合は、神経的な問題で便が出づらくなり、
憩室や会陰ヘルニアの場合は、物理的の便の通過に異常が出て
(消化管の通り道が圧迫されたり蛇行したりしてスムーズに便が
動かないイメージです)症状がでます。
まずちゃんと触診して、レントゲンをとること。可能であればCTをとって腰のヘルニアとエインヘルニアについてさらに精査することです。
コーギーで便が出にくいという症状からは、私は真っ先に直腸憩室をイメージします。それであれば、外科的手術になりますが、高齢であることから、手術に関して踏み切れない場合もあると思います。直腸憩室ならば、フードでなんとか管理できる場合もあります(毎日だった人工的なかき出し術が、週に1回に...2008/03/01 11:07 -
注射、手術にかかわらず、体重測定、聴診、検温は基本だと思います。ワンちゃんが暴れたり、威嚇したり、あとは単に忘れることもあるでしょうが、基本だと思いますよ。
2008/02/26 16:46 -
>8種混合の中にはパルボワクチンも
>入っていると思うのですが、
その通りです。
>も追加でさらにパルボワクチンを半
>年に1回接種する必要はあるのでしょうか
現在の国内流通メーカーのワクチンは、1歳齢以下をのぞき、
パルボの部分の効果は1年以上としているはずです。つまり、
年1回接種が基本です。
何かその子に免疫の持続が短いという所見がない限りは、基本は、年1回だと思います。
>室内犬だったら8種混合じゃなく
>てもいいんじゃないかという声も聞かれました
良くある質問だと思います。レプトスピラの予防を考えるか
どうかということです。レプトは、県単位の感染数がある程度
出ていると思うので、絶対値ではありませんが、その数値と、
生活環境、飼育状況を考慮して、先生とあなたが話し合って決めるのがベストです。
当院では、毎年100頭近く、ワクチンの効果(抗体価といいます)を計っていますが...2008/02/10 18:30 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアピンシャー / 性別不明 / 年齢不明
体重は書いてありますが、それだけでは、このこの正常値がどこにあるのかわかりません(やせすぎの栄養障害ではないですよね?)
通常、体温低下といえば、甲状腺機能低下症を疑いますが検査されているでしょうか?この疾患ならば、ホルモン剤を与えると劇的に改善します。
血液検査の話が出ていないのですが、血糖値が低いのですか?低血糖性の発作ならば、膵臓疾患の可能性もあります。またその他の臓器に障害があっても当然ことながら、衰弱してきます。
検査をすべきだと思います。
2008/02/05 20:52 -
- 質問カテゴリ:
- ケイレンをおこす
- 対象ペット:
- 犬 / ラブラドールレトリバー / 性別不明 / 年齢不明
最近の癲癇治療の方向性などのアドバイスをお願いします。
あくまで、癲癇と確定診断されているとの前提ですが、
一般的な治療の第一選択医薬として、フェノバールは未だ重要な位置を占めています。4~6週間以内に1回以上の発作がある場合や、24時間で非常に長い発作が2回以上ある場合などが、薬物療法開始のひとつの基準ではないかと思います。
>癲癇の治療薬は肝臓への影響や、意識が朦朧としたり、
てんかんは状況によっては死亡する疾患ですから、確かに上記のようなことは想定されますが、先生とあなたがしっかりコミュニケーションをとって薬物の濃度は決定すべきでしょう。
もうひとつのやり方としては、しっかりとCT、MRIなどで確定診断するという方法も「あります。
2008/02/05 17:36 -
>ACE阻害剤や活性炭を与えた場合と与えなかった場合、
>延命はどの程度違うのでしょうか
とても難しい問題です。ACE阻害剤のQRLの改善効果は数値的に明らかですが(食欲など)、腎生存率に関しては、改善する傾向はありますが科学的な統計的有意差に関しては未だクエスチョンというデータもあります。
ただし、当然、ケースによっては使用したほうが良いとは思います。
おそらく明らかな延命(生存期間の延長)効果が証明されている治療は、食餌療法、透析(点滴)です。
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下に有名な論文引きますから、先生に教えてもらって
ください
Tolerability and efficacy of benazepril in cats with chronic kidney disease.
King JN, Gunn-Moore DA, Tasker S, Gleadhill A, Strehlau G; Benazepril in Renal Insufficiency in Cats Study Group.
Novartis Animal Health Inc, Postfach, Basel, Swi...2008/02/05 16:35 -
私はサプリメントの処方は一切しない獣医師ですが、効果はともかく、副作用には注意したほうが良いと思いますよ。
アガリクスに関しては、人でも肝炎の報告が無視できない程度ありますし、食性上自然界では出会わない食物を与える場合は、飼い主が十分注意するとともに、例えば定期的な血液検査をすべきだと思います。2008/02/05 16:10 -
>肝臓は治らないと言われていますが、
>もう良くなる可能性はないのでしょうか?
肝臓という臓器は、腎臓や心臓と比べて、再生性が非常に強く
治るという表現が適切がどうかは別にして、「数値が回復する
ことはよくあります。しかし、当然ながら、肝臓癌、肝硬変のように治らないものもあります。
一般的に犬の肝臓疾患にはヒトのようなウイルス性肝炎はないので(伝染性肝炎というのがありますが、あれは少々違います)、
肝臓の数値が悪い場合は、可能であれば、レントゲン、エコー、CTなどで確定診断することが重要です。薬剤での反応を見たり、重篤でない場合は(今回の質問者の状況とは違うと思いますが)、食餌療法で、数値は回復することもよくあります。2008/02/05 16:06 -
まずはレントゲンをとることだと思います。
>リンパ腫や甲状腺腫の可能性があると言われました
リンパ腫は制癌剤治療ですし、甲状腺がんは一般的には外科手術ですが、非常に特殊な外科手術器具がないと出血量が多くてリスクが高くなります。経験的にいれば、CTをとって状況を確認してからの手術になります。しかしCTも麻酔下になります。
いずれにせよ、この2つの腫瘍は対象法がことなります。正確に判断できない場合もありますが、針生検などしてみては如何でしょうか?
2008/02/05 09:30