井上 平太 先生の過去の回答履歴一覧|136ページ目
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シュウ酸カルシウム結石の原因はカルシウムの過剰摂取ではございません。原因はシュウ酸の過剰摂取・ビタミンC・体質です。
昔の本ですとカルシウムの制限が書かれている物がございますが、最近は見直されてきております。
食事中から血中に吸収されたシュウ酸は体に害がありますので腎臓で尿中に排泄されます。尿中のカルシウムとシュウ酸が結合して非常に溶けにくい安定したシュウ酸カルシウム結晶が腎臓内や膀胱内などの尿路に形成されてしまうのです。
ですので重要なことは腸からシュウ酸が吸収される前に腸管内でカルシウムと結合させてしまう事です。適度なカルシウムを摂取することはとても望ましいことです。
シュウ酸はだんとつでバナナなどの果物に多いです。また、十字花植物と言われるキャベツやブロッコリーや大根などの葉物やホウレン草やチンゲン菜にも多く含まれます。手作り食を与えている時にはご注意ください。
犬は体...2009/12/03 00:01 -
今晩は。いつも深夜の回答になってしまいすみません。
この症状から考えられる病気は角膜潰瘍です。場合によっては角膜が穿孔し、虹彩が突出してぶどう膜炎になっている可能性も御座います。血豆のように見えるのは血管の新生だと思います。
もしこの病気だとすると、早いうちに治療をしませんと前眼房炎になり眼球の中に膿が貯まってしまう場合もございます。
治療は抗生剤の投与がメインになりますが、併用する治療法は血清点眼液を使用したりパピテインを使用したり外科的療法を用いたり・・・病状によって異なってきます。
もちろん飼い主の方の希望の範囲内で我々は治療法を模索していきます。心配しないでお早目に病院へ行きましょう。
お大事にしてください。2009/11/26 01:43 -
今晩は。
腎障害が原因とのことですが、血液検査をした結果と考えて良いのですよね。検査の結果尿毒症が判明し、この症状が出ているとすると一刻も早い尿毒症の改善が必要になります。
尿毒症による食欲不振は人間でいえば酷いつわりに例えられます。食べたいと思っても固形物を口にするとオエっとなって飲み込められなくなります。喉に何かが詰まっていると表現されて来院する方もいらっしゃいます。
点滴などの補液・コバルジンやメルクメジンなどの吸着剤やACE阻害薬などの投薬が必要だと思います。食欲がある程度改善したら、可能であれば食事療法も併用するとよいでしょう。
尿毒症成分の血中濃度が下がれば自ずと食欲が回復いたします。しかし、腎不全は完治できない病気であり進行性なので、一時的な改善や進行のスピードを遅くする事しか現在の獣医学では出来ません。ですので、少しでも早く治療を始めていただくとよいでしょう。
...2009/11/25 02:01 -
今晩は。とても素晴らしい処置をして頂いていると思います。胃捻転時は径鼻カテーテルはとても挿入し難いものです。熟練した技術を要します。主治医の先生は謙遜されて気休めとおっしゃっておられる様子ですが、最適な治療行為だと思います。
今の処置をしていてもガスが抜けた時に自然に整復されることも多いと思います。ある程度落ち着いたらガスコンなどのガス産生抑制剤を投与しつつ消化のよいものを少量ずつ数回に分けて与えるとよいのではないでしょうか。もちろん私には状況は分かりませんので、内科療法のタイミングは主治医の先生の指示に従ってください。
手術が可能かどうかは診察をしている先生の判断にお任せしたほうがよいでしょう。軽率にこっちに一票と言う訳には参りません。 お大事にしてください。2009/11/22 01:13 -
今晩は。まことに申し上げにくいのですが、かかりつけの獣医師のおっしゃる通りでございます。
カテーテルと水圧で尿道内の結石を膀胱に押し戻しても、その日のうちにまた流れ出てしまう事もありえます。
シュウ酸カルシウム結石は処方食や内服薬で溶かすことができません。そのため手術ができない場合には、この処置を繰り返す他には画期的な治療法は今のところありません。処方食は結石の成長を抑制できるだけです。
手術ができるのかどうかは未知数であります。実際に我々も心臓病を患っている動物の手術は危険ですよと、よくお話しいたします。しかし何%のリスクがあると数式で出るわけではございません。
もう少し詳しく心臓の状態を評価してほかに合併症がないかどうか詳細に検査を行い、再度手術の可能性を検討してみてはいかがでしょうか。
まだ9歳ですので、これから先あまり閉塞と処置を繰り返していると、何年か後には機械的...2009/11/21 00:08 -
生後7カ月と言う事ですと、まだこれから乳犬歯が抜けてくれる可能性があると思います。犬歯の生え換わりは一番最後になりますので、もう少し待ってもよいでしょう。しかし、もしも10カ月を超えても抜けないようであればその後自然に抜けることはあまり御座いません。
放置した場合には、一つの歯槽に2本隣接して生えているので毛細管現象で細菌や歯垢が歯根近くまで侵入しやすく、歯槽膿漏や歯根膿瘍になり易いようです。つまり、中年期になってから早目に歯を失いやすいわけです。
結論を申しますと、もう少し待っても抜けなければ積極的に抜歯を行ったほうが良いでしょう。近日中に去勢手術を行う予定があればついでに行うのも一法です。
涙やけに関しては、まずは一度獣医師に診てもらうとよいでしょう。アレルギー性や細菌感染による結膜炎なのか、睫毛乱生や眼瞼内反なのか、鼻涙管閉塞なのか・・・その辺をはっきりさせないといけま...2009/11/18 00:35 -
血液検査全て異状なしとの事ですが、「全て」がどこまでを行った結果なのかが判りません。ここが重要です。
血清電解質のバランスはどうなのか・血中カルシウム値・内分泌の検査まで行った上で正常なのかを知りたいところでございます。
本当に一例にすぎないのですが、甲状腺機能低下症でも低体温になります。
お大事にしてください。2009/11/14 01:33 -
- 質問カテゴリ:
- 対象ペット:
- 犬 / スタンダードダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
クッシング症候群は副腎皮質からコルチゾールと言うホルモンが過剰に分泌されて発症いたします。このコルチゾールの過剰な状態が肝臓を筆頭に体を徐々に蝕んでいきます。
犬においてはほとんどの場合、脳下垂体に腫瘍が発生して起こります。腫瘍により下垂体からの副腎皮質刺激ホルモンの分泌量が増えて結果的に副腎皮質機能が亢進してしまうわけです。
小型オス犬では少ないのですが、副腎腫瘍で副腎皮質からのホルモン分泌量が増えて発症することも2番目に多く遭遇いたします。
治療方法は個々の状態により千差万別です。一般的には内科的に副腎皮質ホルモンの分泌量を抑える薬を投与する方法が選択されます。これはこれで副作用の多い薬ですのでそれほど数値が高くない場合にはウルソ等の強肝剤を用いながら経過観察をいたします。あるいは外科的に脳下垂体にアプローチする方法もございます。もちろん副腎の腫瘍が原因であれば話は別です...2009/11/13 00:23 -
今晩は。
非常にご心配な事と思います。
歩き方に異常がある場合には確かに小型犬の場合には整形外科的な問題が原因である事が多いでしょう。しかし、今回の場合は話の前半を拝見する限り神経の問題のような気がいたします。
ただ、後半を読みますと気持ちが揺らぎます。神経学的問題ですと食事との因果関係が説明し難いです。
すぐに転院してしまうと疑う事や検査が振り出しに戻ってしまいますので、再度診察を受けて症状を詳しく説明すると良いのではないでしょうか。
お大事にしてください。2009/11/12 17:52 -
- 質問カテゴリ:
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアシュナウザー / 性別不明 / 年齢不明
眼球の摘出手術は非常に出血をコントロールしにくい手術です。眼球の奥にある動脈を目視が出来ない状態で結紮してから眼球を摘出しなければなりません。さらに腫瘍が原因でかなり血管が発達していたことが予想されます。術中術後の出血でかなり貧血しているのではないでしょうか。さらに、自律神経が眼球の底部にあるために、ここを刺激して手術中に心拍や血圧が低下していることもございます。術後の腎不全や強度の貧血がないかどうか心配です。
おそらく必要な処置はしているものと思われますが、主治医の先生と良くご相談ください。輸血により病態が改善できるのかどうかは今ここではわかりません。なぜ衰弱しているのかを診断しなければいけないでしょう。単純に老齢のために回復に時間がかかっているだけなのかどうかは検査の結果を見ないと何とも言えません。
お大事にしてください。
2009/11/11 22:36