井上 平太 先生の過去の回答履歴一覧|172ページ目
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- 質問カテゴリ:
- 食事、栄養について
- 対象ペット:
- 猫 / ジャックラッセルテリア / 性別不明 / 年齢不明
猫科の動物は一般的には肉食獣と言われておりますが、実際には草食獣の内反芻類を主に襲っております。これらの動物は内臓の95%が消化管で、中身は消化途中の植物です。猫科の動物は獲物の内臓を真っ先に食べますので、自然にこれらの物を食べることになるわけです。
こういった事から推察して猫が植物性の食物繊維や植物が熟したり発酵したときに出てくるエチレン臭のする果物を欲しがるのは当然の事です。少量であればかまいません。
しかし、ユリ科の植物・アボガドやドリアンなどは止めておいて下さい。それ意外の物でも量によっては消化不良を起こしますし、糖質の取り過ぎは肥満や糖尿病の問題を起こします。もともと猫は糖質からエネルギーを摂取する割合が高い事に順応しておりません。
病気治療中の場合にはかかりつけの先生に相談してください。2007/04/30 22:54 -
膝蓋骨脱臼の手術には、かなりたくさんの方法がございます。また、単純に数字で表したグレードだけでは手術の方法は決定できません。頚骨の骨切を行っているのかどうか・人工物を使っているのかどうか・十字靭帯は問題なかったかどうか・・・など、また術者の得意な方法は何か・病院の方針・・・などにより、術後のケアの方法は変わってきます。また、反対側の足も同様な状況なのか同かも考慮しないといけません。
詳しくは手術を受ける前と退院の時にきちんと聞きましょう。もし外来のときに時間が無く長時間聞く余裕が無さそうであれば積極的にその時間を作っていただくなりメールで相談が出来るかどうか相談されると良いと思います。
私もこの時期は申し訳ないと思いながらも、動物病院は重症になってしまってから来る患者や緊急を要する患者が多いので、ついつい急いだ問診になってしまいます。反省をしなければいけないのは私たちなのですが、...2007/04/30 22:41 -
新しい環境に慣れない為や、疲れから消化不良を起こしている可能性が高いと思われます。しかし、このような症状の中にはパルボやジステンパーのような危険な伝染病やコクシジウムやジアルジアのような原虫疾患もございます。
食欲や元気が良ければ、かかりつけの先生の診察時間を待って検便と診察を受けると良いと思います。食欲が減退してきたり、下痢かひどくなるようであれば、早めに治療を受けましょう。2007/04/30 22:16 -
ヒゼンダニは一般的には人間での症状は一過性であったり軽症である場合が多いのですが、種類によっては・あるいは人の年齢や免疫力によっては世代交代して増えてしまい、かなり重症になるケースもございます。
寝たきりの状態のお父様に感染した場合には、かなり免疫力が低下している可能性がございますので、重症化してしまい感染が持続する危険性がございます。
これから温度湿度が上がってくると皮膚病変部位をかきむしって化膿してしまったり床ずれになってしまう可能性がございます。早急に皮膚科の医師の診察を受けた方が良いでしょう。そのときに動物病院からマルチーズの診断書のような物を持って行くと診断が早くつくかもしれません。
治療方法については獣医師には言及する権利がございません。どうかお早めにお医者さんにかかってください。お大事にしてください。2007/04/21 00:24 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / スタンダードダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
愛犬の病気、このような状態では本当にお辛い事と思います。しかし、相談に乗らせていただくには是非とも病理検査結果をお知らせいただく必要がございます。
今の記述では筋肉の中に何らかのしこりが出来ていたということが判っているだけで、どのような細胞がどのような状態に陥ったのかがわかりません。
手術が必要なのか・抗癌剤が必要なのか・あるいは免疫抑制剤が必要なのか・抗生剤が必要なのか・・・手がかりが必要です。
どうか頑張って下さい。的確な治療のためには確定診断が重要です。
お大事にしてください。2007/04/21 00:01 -
- 質問カテゴリ:
- 食欲の異常 / 吐き気
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
猫の場合には異物を飲むと言っても、レントゲンには写りにくい布状のもの紐状のものやビニールなどを飲み込んでしまう事が多いようです。犬の場合には比較的レントゲンに写りやすい硬いものを飲む事が多いので、診断が付き易いのですが、猫には悩まされる事が多いものです。
バリウムを飲ませますと輪郭が写ったり線維の中に吸収されたバリウムが写り容易に診断がつくことがございます。しかし、中には試験開腹が必要なケースも間々ございます。異物による腸閉塞が発見されれば基本的には腸の切開が行われます。
次にこのような症状を起こすほかの病気についてお話いたします。実際には吐き気と言う症状はほとんどの病気で見られますので、これで病気の種類を鑑別するのは困難といえます。胃腸の問題に限りますと、毛球症・幽門部狭窄・胃炎・膵炎・肉腫や癌による消化管の狭窄・腹膜炎・寄生虫疾患なども考えられます。
異物閉塞だけにと...2007/04/20 23:49 -
先ず、フィラリアが感染する原理を説明します。
①フィラリアにかかっているワンちゃんの血中にフィラリアの子虫が出現する。
②それを蚊が吸血する。
③蚊の体内で3週間前後生活すると蚊の唾液腺に移行し他の犬に感染できる形態に脱皮する。このときに環境の温度が15度以下になると変体に失敗します。
④その蚊が途中死なずに次の犬の吸血をする。
⑤次の犬の皮下組織にフィラリアの子虫が注入される。
⑥1から2ヶ月局所にとどまり、脱皮をする。
⑦血中に入る。
⑧約半年後に成虫になる。
と、言ったところです。フィラリアの予防薬は「⑦」の段階の虫を殺します。
ですので、本州では今蚊を見ても心配ございません。関東地方では一般的に5月の末か6月のはじめに第一回目を投与できればまず問題ないでしょう。ただし、蚊の発生状況には地域差がございます。都市部では下水が発達しており、地球の温暖化も気になります。近くに熱帯植物園などや水...2007/04/18 22:32 -
- 質問カテゴリ:
- しつけ
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
典型的なα(アルファ)症候群あるいは権勢症候群になっていると思います。
奥様には大丈夫との事ですが、奥様はクローバーちゃんにとっては愛すべき者・守るべきもの・自分にとって都合の良い者になってしまっております。ご主人は自分にとってはライバルの同居人でいつでも一家の主人の座を争っている状態です。
マウンティングを許すということは、儀式的な競いに負けを認めた事になってしまっております。
治療の方針としては、家族の中での序列をはっきりさせて、クローバーちゃんを最下位にする事が目的になります。
①食事は朝も晩も人間より後にする。
②散歩の行きも帰りも飼い主が先に玄関から出入りをする。
行き先も時間も途中休みも主導権は人が執る。
③居間のソファの上など特等席には絶対に犬を座らせない。
④帰宅時に犬と人間が家にいる場合には人同士の挨拶が先。
⑤犬を抱くときには肩より上に手を置かせ...2007/04/18 22:13 -
心臓弁膜症との事ですが、現在まではどのようなお薬を投与していたのでしょうか。
確かにステロイドは急性の症状を和らげるのには役立ちますので、とても効果的な薬です。ほかにACE阻害薬やジギタリス等の強心剤、ニトログリセリン、アスピリン、テオフィリンやアミノフィリオンその他鎮咳薬などは処方されているのでしょうか。今何をしているのかがわかりませんとさらに何が出来るのかは答え難いものです。
ほかに合併症が無いかどうかも詳しく検査したほうが良いのかもしれませんが、その辺はもう考慮済みなのでしょうか。
どうぞお大事にしてください。2007/04/15 23:08 -
- 質問カテゴリ:
- 尿の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ラブラドールレトリバー / 性別不明 / 年齢不明
慢性腎不全には治癒させるための治療薬はございません。あくまでも腎臓に負担をかけない食事や尿毒症成分の排泄が主な療法になります。
先ず、腸管からの尿毒症成分の吸着薬についてお話いたします。いわゆる薬用炭といわれるものの中には、ネフガードに代表される分子量特異性の弱いものとコバルジンのように分子量特異性の強いものがございます。薬価は分子量特異性の強い物の方がかなり高くなりますが、尿毒症成分の選択的吸着が良くなり、より効果的と言えましょう。ただし、大型犬では長期間投与は経済的には飼い主の負担は増加いたします。
次に腎機能不全の進行を抑える方法ですが、ACE阻害薬にその作用があると報告されております。しかしこれは適用外処方になりますので、この方法を支持していない動物病院もございます。
機械を用いた透析や簡易的な腹膜透析法もございます。機械を用いた透析は限られた病院でしか受ける事が出来ま...2007/04/15 22:53