樋口 高裕 先生の過去の回答履歴一覧|7ページ目
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かいとさんへ
左右対称性の全身性病変で色素沈着を伴う慢性皮膚炎ですね。
プレドニンに反応することから、アレルギー性皮膚炎やホルモン性皮膚炎が疑われます。
プレドニンは通常体重あたり、0.5-1.0mg/kgで投与します。この量は、炎症を抑える量で、数年にわたり投与してもあまり問題のない量です。
この子の場合、14-28mgで使用しますので5mg錠だと一日一回5錠まで大丈夫です。もちろん、コレより少ない量や投与間隔で症状が緩和されるのならそれでも良いです。ただし、急に中止しないことです。休止により増悪してしまうのです。
ただし、副作用は、個体差もあるので、定期的に、血中ALPや白血球数などをモニターしていきます。(副作用で心配なのは、副腎皮質機能不全、免疫抑制などです)
よくステロイドは怖いと言いますが、このように上手に使えば、非常に優れた薬です。また、最近では、副作用軽減のために漢方を併用する方法もあります...2013/04/21 00:02 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
シャチさんへ
ぜひ、避妊手術を行ってあげてください。お願いします。(飼い主さんが言ってくるまで、何もしないのはおかしいです。知識を持った獣医師が積極的に薦めていくものだと考えます。)
避妊手術をしなかったがために、子宮や卵巣の病気になったしまった子のなんと多いことか!皆さんが、後悔しておりました。中には、発見が遅れて、たすからない子もいます。
もちろん乳腺腫瘍の発生に関しては、年齢的には手術での低減を期待することはできないかもしれませんが、卵巣子宮の変調がなくなることにより、体調が良くなることが多いのも事実です。また、避妊すると、気をつけていないと太りやすくなるのがデメリットでしょう。(管理すれば何でもありません。)
手術そのものは、獣医師が最も多く手がける手術ですし、手術前にはもちろん、血液検査などで術前チェックをするものです。
デメリットよりもメリットのほうが、数段上まって...2013/03/20 19:43 -
- 質問カテゴリ:
- 皮膚の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアシュナウザー / 性別不明 / 年齢不明
kmiuraさんへ
ALP2000は、かなりですね。
当院では、ALPに異常がある場合、ALPアイソエンザイムを検査します。ALPの上昇が、副腎皮質ステロイド性、肝臓疾患性、骨疾患性かを判断します。
当院での経験では院内血液検査でALP2000ほどの場合、肝胆系の腫瘍なども疑う必要があります。
症状がないからと何もせずというのではなく、ALP高値の原因を突き止めて、対処されるべきです。
ステロイド長期投与では、クッシング症候群がもちろん一番注意してモニターする必要があります。
クッシングの診断には、副腎皮質刺激テストが確立されております。
主治医の先生とお早めにご相談されることをお勧めいたします。
お大事にしてください。2013/03/20 19:19 -
- 質問カテゴリ:
- 性器の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアシュナウザー / 性別不明 / 年齢不明
ゴンタママさんへ
頻尿などがなければ、包皮炎が疑われます。あまり舐めていると尿道炎になってしまうこともあるので、受診をおススメします。
お尻を擦り付けるのは、肛門腺の分泌がたまっているサインだと思いますので、ついでに絞ってもらうといいでしょう。
お大事にしてください。2013/01/19 00:23 -
- 質問カテゴリ:
- その他 / 食事、栄養について
- 対象ペット:
- 犬 / ウェルシュコーギーペンブローク / 性別不明 / 年齢不明
maoaoさんへ
乳がんの肺への転移症例ですね。
さぞご心配のことでしょう。
通常、がんの塊を付属のリンパ節ごと及び局所転移しそうな近隣の乳腺も手術で摘出し、(その際に避妊手術もします)その後、抗がん剤療法などを行うのが一般的療法ですが、肺の手術は簡単なものではありません。
これらのこともご理解したうえで、ホスピス的に、抗がんサプリメントを使用してあげたいというのなら良いと思います。
抗がんサプリメントとはいっても、薬ではないので、その効果は期待過ぎないほうがよいでしょう。腫瘍が少しでも小さくなったり、症状が和らいだりするのみでも、「良し」とするしかありません。
ですから、主治医の先生は、サプリを1つでいいという見解なのでしょう。わたしもそう思います。手術や抗がん剤療法もなしで、サプリメントのみで完治した例は、残念ながらありません。
抗がんサプリメントは、かなり高価なものであるし、...2012/11/03 20:32 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / アイリッシュセッター / 性別不明 / 年齢不明
tink-tinkさんへ
ALP2000以上は、かなり異常です。場合によっては、胆道系の腫瘍を疑うような数値です。
通常、ALP単独の上昇の場合、長期ステロイド投与がない場合には、「胆泥」(胆汁が泥のように、粘性を帯び、胆嚢からの排泄がうまくいっていない状態)を疑います。
エコーなどで診断することができます。
症状が出ていない今こそ、治療を始める必要があります。
ウルソ錠を中心に胆嚢に働きかけ、ニカショウハーブなどのサプリメントが補助として有効です。
食餌も見直して、脂肪分の少ない食餌にしてあげるといいでしょう。
セカンドオピニオンも利用して、確定診断、治療を早急に開始することをお奨めします。
お大事にしてください。2012/11/03 19:49 -
みほみほさんへ
さぞご心配なことでしょう。
当院でも肥満細胞腫は経験しておりますが、一にも二にも、早期発見、早期根治療を試みるです。
「根治療とは完全を目指して、本格的治療を行うことです。」
この場合の「本格的治療」とは、「摘出できる場所の広範な外科摘出および摘出後の再発を防止するための、抗がん剤療法」の実施です。
プレドニン単独での投与は「姑息的療法」で、全く立ち向かう姿勢ではありません。
まだ、グレードの小さなうちに、積極的「根治療」を速やかに、行うべきだと思います。完治した例は、少なからずあります。
ただ、費用の問題、手術に耐えうるか、抗がん剤の適用は可能かなど、いくつかのハードルはありますが、今の状態なら完治できないものではないと思います。再発や増加に恐れているのなら、積極的に、腫瘍と立ち向かうべきではないでしょうか?
主治医の先生や腫瘍に詳しい先生とよくご相談され...2012/10/25 20:17 -
- 質問カテゴリ:
- 吐き気
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアピンシャー / 性別不明 / 年齢不明
ごちるんさんへ
ストレス性の胃炎で、潰瘍性の出血痕だと考えられます。
できれば、診察を受けて、処方を受けるべきだと思います。
お大事にしてください。2012/05/24 18:53 -
- 質問カテゴリ:
- 食欲の異常 / 食事、栄養について
- 対象ペット:
- 犬 / ウェルシュコーギーペンブローク / 性別不明 / 年齢不明
さんたさんへ
白血病でもいわゆる下顎リンパ腫脹の典型的「悪性リンパ腫」でしょう。
通常、この場合、治療方法が確立しており、週1回の抗がん剤注射(ビンクリスチン)あるいは3週に1回の抗がん剤点滴注射(ドキソルビシン)に加えて、経口抗がん剤(サイクロフォスファマイドおよびプレドニン)の投与などが推奨されています。
抗がん剤治療中には、骨髄抑制による貧血、治療反応の低下・病気進行による貧血などは毎週血液検査をしながらモニターして、対応する必要があります。(エリスロポエチン投与など)
そのほかにも、副作用として、嘔吐、消化器障害、免疫低下による感染症などもチェックし、それらに対する治療も適宜行っていく必要があります。
食餌で体力をなんて言っている場合ではありません。できれば早急に、腫瘍に詳しい先生のセカンドオピニオンが必要と思われます。助かる命も助からないなんて かわいそうですからね。2012/05/24 18:38 -
- 質問カテゴリ:
- 便・肛門の異常 / 吐き気
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
kurimiruさんへ
嘔吐、軟便、黒色便なのですね。嘔吐は以前からあったとのこと。
考えられる限りの病気は、胃炎、胃腸の潰瘍、腸重積、リンパ腫、避妊していない子は子宮蓄膿症も考慮するべきです。
通常、胃腸炎ぐらいなら、通常の薬で速やかに治るはずです。黒色便は、胃腸のどこかに出血があるためです。胃腸炎でもこじらせると、そうなることもありますが、持続的に出血しているとすると、速やかに精密検査が必要だと思います。
主治医の先生とよくご検討されるか、セカンドオピニオンを受けるべきです。
お大事にしてください。
2012/04/26 18:05