栗尾雄三 先生からの回答
獣医師の栗尾と申します。
海外での治療に関しては、なかなか把握しきれていないのが正直なところです。
特に北アフリカとなると、、、どういう方針で診断や治療をされるのか日本の獣医師でも分からないことだらけだと思います。
病名は「肺水腫」ということになるかと思いますが、重要なこととして、肺水腫の主症状は呼吸困難になります。しかも劇症であり、「遊びたがらない」や「食欲がない」というものとは全然異なります。
肺水腫の前段階として「心臓病」があるのかもしれませんが、心臓病では一般的に食欲は維持できることがほとんどです。心臓病の主症状は咳や疲れやすさになります。疲れやすいというのは合うかもしれませんが、微妙な感じではないでしょうか。
個人的な感想ですが、「一生飲み続ける必要がある」という発言をする獣医師は危険だと思います。日本国内においても、そういう発言をされる先生はいらっしゃいますが、私には信じられません。診断や治療に「絶対」ということはありません。体調が変わったり、飲まなくても元気でいれることだって考えられると思います。せめて「飲み続ける方が無難」「飲み続けることが推奨される」という案内がよいと私は考えています。
あとは、ヒートの前後はどうしても体調が悪くなったりしやすいものです。生理的なものではないかとも思えます。
どうぞよろしくお願いいたします。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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どうぞよろしくお願いいたします。
2022/08/12 21:54 参考になった! 1
投稿者 Léa さん からの返答
栗尾先生
お忙しい中ありがとうございます。
大変参考になり、また日本の先生のご意見が伺えることをとても心強く思います。
アップデートしたレントゲン画像で説明を受け、チューブが細くなってしまっているところがあるため、それを薬で広げることによって色々と症状が緩和するのでその薬をずっと飲み続ける必要があるとのことでした。
それを toute sa vie (all her life) とおっしゃっていました。
栗尾先生のお話を伺って、そうか、もしかしたら投薬治療が一生続くとは限らないかもしれないと少し希望が見えたように感じております。
フランスの獣医師にもセカンドオピニオンをお願いしてみたところ、やはりモロッコの獣医師と同意見でした。
まずは肺のお水を抜いて落ち着き元気いっぱいになるまでは不安ですが、頂いたお言葉を何度も読み返しながらポジティブに考えて治療に臨んでいきたいと思います。
本当にありがとうございました。
またお世話になることがございましたら、ぜひよろしくお願い致します。
2022/08/12 23:00
肺水腫と心臓につながる血管の狭まりについて
現在北アフリカに在住です。
日本より連れてきた我が子のヨーキーの女の子7歳に関するご相談です。
避妊手術をしておらず最近ヒートがありましたが、ヒート終了後から食欲がなくドライフードを食べなくなってしまいました。
日本の夏よりは暑くないのですが、暑さのせいかあまり遊びたがらず、心配して獣医さんに連れて行きました。
レントゲンを撮るとすぐに、心臓につながる気管が一部細くなっていて、肺水腫もあると説明がありました。
注射を2本3日間打って、その後は一生血管を拡げる薬を飲み続ける必要があると言われました。
注射の名前も病名などもあまり詳しくは教えてもらえず、不安ばかりが募っています。
日本でのかかりつけの先生に連れて行きたい気持ちですが中々それも叶わず、こちらでどなたか先生にお力を貸していただければと思います。
よろしくお願い致します。