だいじょうぶ?マイペット

クッシング症候群と脾臓摘出

質問カテゴリ:
手・足の異常 / 体重の異常 / その他

対象ペット:
/ ミニチュアダックスフンド(ロング) / 男の子 / 14歳 11ヵ月

質問者:
宮城県 / イブさん

 
2023/08/20 19:57

いつ頃:2022年11月

初期症状:元々肥満犬で多飲多尿と腹部の膨張
現在の症状:多尿、後ろ足が身体を支えきれない、お腹だけが膨張していて背骨やあばら骨がわかる状態に。お腹意外がガリガリに痩せている。体重は8.8→8.2

通院の有無:3件有

検査内容:
2022年11月9日A病院(B病院が閉まっていた為)レントゲン、超音波検査、血液検査
2022年11月10日B病院(かかりつけ) 血液検査、超音波検査、ホルモン検査(クッシングの検査)
2023年8月C病院(セカンドオピニオン)超音波検査

診断結果:
A病院、C病院 脾臓摘出と診断
B病院クッシング症候群と診断 脾臓摘出には前向きではなさそう
(手術はよくする病院です)

処方薬:B病院からトリロスタン15mm朝服用中

質問事項:
・C病院で脾臓を摘出するべきかそのままB病院で治療を続けるか迷ってます。
・肝臓の値が悪いのにトリロスタンは飲ませて大丈夫なのでしょうか??説明書には肝障害の場合中止?と書いてありました。
・トリロスタンを飲んでも腹部の膨張は治らないと言われましたがそうなのでしょうか??

補足:
クッシングと診断されてからB病院に通院してましたがクッシング症のホルモンの値を平均値にしてから脾臓の事は考えましょうとふわっと言われ通院してましたが犬の腹部の膨張は治らずまた体調が悪い時は後ろ足が身体を支えきれなくなりました。
クッシング症の薬を飲み始めてから元気だった犬が逆に悪くなっているのを見て
C病院を受診しました。脾臓が大きいのと白い影があるから難しい手術になるけど脾臓は摘出した方が良いとの考えでした。
ですが受診歴がない為かかりつけのB病院に脾臓の事は相談した方が良いと思うと言われ
翌日B病院を受診しC病院の膵臓のエコー写真を見せた所あまり手術に前向きではありませんでした。
再度エコーと血液検査をした所エコーは脾臓脂肪?かもしれないのとクッシング症の値はまた平均値ではなく、肝臓の値も悪く肝臓の薬を飲んでいきましょうとの事でした。

色々調べて脾臓摘出後術中やひと月ふた月で亡くなる犬が多い気がして踏みとどまっています。ですが獣医師さんのYouTubeやブログでは摘出した方が良いと言われているので迷っています。

質問が長く纏まった文章でなく申し訳ありません。
私には犬しか家族がおらず私の選択で殺してしまうのがとても堪らず相談しました。よろしくお願いします。

画像に①②に血液検査③にエコーとACTH刺激試験 血液中のコルチゾール(副腎皮質ホルモン)の測定を載せてます。

  • 補足画像
  • 補足画像
  • 補足画像

獣医師の栗尾と申します。

写真を拝見いたしました。

なんとなくですが、イメージができました。

とりあえずクッシングと脾臓の2つの問題があるという考え方で大きな問題はなさそうです。
やはり悩むのは脾臓を摘出するかどうかになりそうです。
エコーの所見では脾臓に問題があるのは間違いなさそうですが、それが体調に影響を及ぼしているものなのかどうかは不透明です。2つの問題があって、どちらが本人をより苦しめているかどうかが判断が難しい点です。

ただ、一般的なことを申し上げるのであれば、クッシングではそこまで体重は落ちることはありません。確かに筋力は低下しますが、脂肪は増えるため体重は維持されることが多い気がします。クッシングの程度にもよりますが、クッシングを改善させようとすると、もしかしたらより体重が減ることは考えられそうです。

エコー写真では脾臓内に高エコーといって白っぽく見えているのが異常ではあります。こちらも一般的にではありますが、高エコーでは悪性であることは比較的少ないことが意識されます。なので、高エコーなので、手術には前向きにはなりにくいというのはありそうです。

なお、肝臓の数値が悪いからトリロスタンを飲ませてよいかということですが、それはとりあえず問題ありません。肝臓の数値が高いことと肝障害というのは意味がやや異なります。
また、トリロスタンを飲んでも腹部膨張は治らないのも確かに、おおよそ、その通りです。低下した筋力はそう簡単に復活はしません。(腹筋運動をすれば話は別ですが、犬は人とは違うので、そううまくはありません。)

そこで、個人的な感想ですが、私であれば脾臓がやはり気になります。脾臓が悪性腫瘍であれば、やはり早期の摘出を検討するべきです。悪性かそうでないかくらいであれば、開腹手術でなくても検査は可能です。針生検やツルーカット生検という手段が有効です。私であれば迷わずにそうした簡易的だけども、とても有効な検査を実施しますが、そういう話はなかったでしょうか?内臓に針を刺すことを戸惑う先生が非常に多くいらっしゃいますが、開腹するよりはずっと負担は少なくて済みます。

ぜひ、検討いただければと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

************************************

konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

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どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 イブ さん からの返答

お忙しい中ご丁寧に詳しく回答ありがとうございます。
私も脾臓やはり気になります。

針生検やツルーカット生検のお話はどこの病院でもお話はありませんでした…されてない所が多いのかもしれません。
病院に聞いてみます。
なければ他の病院を探してみます。先生の所が近かったらしたかったです。先生の病院評価が高く凄い病院ですね。そんな凄い先生に話を聞いて頂けて助かります。ありがとうございます。

追加で質問申し訳ないのですが
・副腎からくるクッシング症候群なら今のトリロスタン22.5mmは身体に影響はないでしょうか??
・またトリロスタンを飲みはじめてから愛犬の体調が悪くなり本当はこの薬をやめたいとさえ思ってます。ご飯はしっかり食べてますが…
平均値になれば少しは良くなるのでしょうか?
またお薬をやめるとどうなりますか?
トリロスタンを飲む前はすこぶる元気でしたが
薬を服用してからうつ伏せで寝てる事も多く少しでも歩いたら壁にぶつかったり小さな段差を乗り越えるのに頭から落ちる事が何回もありました。また出口が分からなくなったりと痴呆のような症状がでてきているのが見ていて堪らなくて可哀想になります。
また散歩にいっても全く動かなくなりました。

・https://d-mypet.com/question-84832.html
こちらのクッシング症候群の質問で先生がご回答されている
副腎からのクッシング症候群だとクッシングのお薬は7kgだと3mm位がベストと書かれていますが現在も変わらずそうですか??(医療は日々進歩するので)

私の犬は体重8.2kgで現在トリロスタン22.5mm服用中です。
実はACTH刺激検査で何回やっても平均値になりません。
トリロスタンの量は10mm→5mm→7.5mm→10mm→15mm→22.5mmと増えていってます。初めて与えた10mmの時は下痢をして体調が悪くなりネットで調べたら少ない値から与える事と書いてありましたー!と先生に伝えてすぐ5mmに減らしてもらいました。ですが
結局増えてます。その後下痢はなくなりました。
A病院の検査の際エコーを見て片方の副腎もとりたいけど難しいから取れないねーと仰てた事を思い出しました。
他の病院では副腎のエコー写真はありませんでした。見せて頂いてないです。

補足:肝臓と肝障害トリロスタンの関係教えて下さりありがとうございます。やはり素人だと間違った智識もあるから駄目ですね
腹部膨張も仕方がない事なんですね…ご回答本当にありがとうございます。

長い文章で読みにくく本当に申し訳ありません。
お手隙の際にでも目を通して頂けると助かります。よろしくお願いします。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

連絡ありがとうございます。

副腎からくるクッシング症候群というのは副腎腫瘍があるということでしょうか?副腎腫瘍があるのであれば、いろいろ話はつながってくる可能性があります。要はおおもとは副腎腫瘍であり、それが脾臓に転移していると考えることができるためです。転移している場合は脾臓摘出はより慎重になる必要があるのかもしれません。

副腎腫瘍であった場合は、トリロスタンの服用量はかなり下げないといけません。これもあまり知らない獣医師が多くいらっしゃいます。なので、今の服用量は多すぎる可能性は十分にあるかもしれません。(トリロスタンを製造しているメーカーに薬用量を訂正するように注文したのですが、まだ改善していないのが現状です。)

ACTH刺激試験で正常値にならない場合はやはり脾臓に転移している可能性がひとつあげられます。脾臓の大部分が副腎の腫瘍に置き換わっているのであれば、検査結果はうまくコントロールできないかもしれません。

やはり針生検やツルーカット生検などで脾臓の細胞の主体は何かはチェックするべきなのかもしれません。通常は主体はリンパ球ですが、何か全然違う細胞が主体になっている場合は、それは腫瘍であることがほとんどです。

どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 イブ さん からの返答

ご回答本当にありがとうございます。
話し足りない部分があったにもかかわらずご理解して回答して下さって本当に助かりました。
また他の獣医師さんが知らない事を知ってらっしゃるのは
沢山クッシングの子を診てきた経験なのかなと思います。

病院に一度量を相談いたします。
針生検やツルーカットもできる所を探してみて
愛犬が少しでも楽になるように行動したいと思います
色んな選択肢を教えて下さってありがとうございました
暑い日が続きますが体調を崩されませんようご自愛くださいませ
貴重なお時間を下さってありがとうございました

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

ご連絡ありがとうございました。
少しでも参考になりましたでしょうか。
お手数ですが、以下より評価をいただけますとうれしく思います。

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