だいじょうぶ?マイペット

クッシング症候群の治療を決めかねています。

質問カテゴリ:
目の異常 / その他

対象ペット:
/ シーズー / 女の子 / 15歳 7ヵ月

質問者:
兵庫県 / しいさん (この方の過去の質問 1件)

 
2021/05/31 16:32

2年前ACTH検査でクッシングのグレーゾーンと診断され、その時にエコー検査で副腎の片側肥大(約13㎜)も知りました。
高用量デキサメサゾンの検査を重ねて、グレーゾーン(19.7)だったこともあり、経過観察で投薬は見合わせるという医師の診断でした。
今年2月血液検査でALPの高値(2万を超える)ALTは基準値よりやや高いASTは基準値、他は中性脂肪が400を超える、コレステロール値が318(337)までが正常値、リパーゼが170(160までが正常値)シスタチンcがやや高い。尿素窒素は正常値。血糖値は正常値等。
クッシングの治療を勧められましたが、ALPはどうしても下げないといけないものでもない、副作用があるのでそれを承知した上で判断すること、副腎に関しては偶発腫で本来は手術が第一選択肢であるが、年齢等もあるので投薬治療をとお聞きました。現在17㎜になっています。

そのように進めるつもりでいたのですが、ちょうど同じころに5年前に発症したドライアイが進行し、治療を始めており、クッシングの治療を勧められた頃に右目の涙腺が機能していないと言われ、治療は継続していますが、自宅でも毎日3回、洗浄液で洗眼し時間を開けて何種類かの点眼という作業を、ここ3か月ほど続けていて、通院は内科治療とは別の眼科に、約2,3週に一度のペースで続けている状態で、もうすぐ16歳になる仔に2か所の通院、眼科の治療と併せてクッシングの治療をすることの是非を考え悩んでいます。

お薬の量の調整のためにホルモン検査を定期的に重ねることになると思いますが、今現在、右目は洗浄しても1,2時間でまた充血しますので、痛みが出ないように気を付けて洗浄、点眼を欠かさないようにしています。
半日以上預ける検査をずっと継続していくことが、目のことを考えると心配であり、命を優先させることは理解しても、目の痛みは出来る限りそうならないように考えてやりたいと思い…。
クッシングに関して
これからの季節は夕方から夜にかけてパンディングが多くなり、その時間は家の中を歩きながら自分で調整しているようです。

それ以外は食事は相応量で、夏場は少し飲水量は増えますが、多飲多尿ということはないと思います。夜もよく眠っていて、色々なことを理解しているようです。外に出ないので後ろ足の筋肉量は落ちているようですが、今でも時に、家の中を走っているような時もあります。ほんの短い距離ですが。
この4月に甲状腺機能低下症と診断を受け、現在チラーチンs50を朝夕二回服用していて(お薬のせいかここ半月ほどで体重が少し減少しています。現在6.5㎏)3月からはウルソ50を同じく朝夕2回服用しています。
このように併発病が多いと聞きます。甲状腺に関しても本来はクッシングの治療を優先するべきなのかとも。
クッシングは症状治療と聞き、完治することはないので今現在優先するのはALPの値を下げることともいわれ、またどうしても下げないといけないものでもないというお考えもあるようです。
また、ホルモン検査の前に、ある程度目の方を優先させてあげる方が良いとも聞いています。
どうしてあげることがいいか、また検査をしたのが3月末ですので、早く治療の方向を決めないとと思っています。
アドバイスをいただけますでしょうか?

獣医師の栗尾と申します。

情報量が多いため、なかなかお答えがしにくい感じです。
どの点が一番悩まれているのでしょうか?

眼科治療はクッシングとは切り離して治療を進めればよいと思います。順番などは関係ありません。シーズーという犬種でドライアイになることはよくあります。

また、クッシングの治療とありますが、副腎の腫大(腫瘍)があるのであれば摘出治療が最善ではあります。それをしないのであれば投薬を行えばよいと思うのですが。。

病気がたくさんあることは仕方ありません。
端的に何を悩んでいるかを記載いただいた方が回答しやすそうです。

どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 しい さん からの返答

とりとめのないお伝えの仕方になり申し訳ありません。
2年前にグレーゾーンのクッシングと診断を受けてから、無治療のまま経過観察できました。
その間、診ていただいた医師の方から、どちらかというとお薬の副作用等…
デメリットを聞くことも多く(もちろん両方ですが)今回治療を開始するのに決めかねる気持ちでいました。

今の検査内容、症状からどう判断されるか参考の一助にさせていただきたいと思って投稿いたしました。
治療を開始するか、腫瘍を含め経過を診ていくかで迷っていました。
再度、獣医師の方に相談の上、決めていこうと思います。

早々のご連絡をありがとうございました。
返信が今日になり、失礼いたしました。
ありがとうございました。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

反対に、効果があるという感じは受けないと思います。
あくまで、様々な症状の進行を抑えるといったイメージです。
それでも手術をしないのであれば、せめて投薬治療は行っていった方が良いはずです。
血栓症の予防くらいには、ある程度つながってくるはずです。

効果が感じにくい治療なので、悩むところではあると思います。
注意点としては飲み薬はかなり少量に抑える必要があるということです。先生によってはそのことをご存知ない方がいらっしゃるので気を付けないといけません。
少量にしないといけないので、体重によっては治療ができない場合もあります。

あとは副腎腫瘍があるときに甲状腺の治療はおすすめしにくいかもしれません。相互作用にそぐわないような気がします。

どうぞよろしくお願いいたします。

************************************

konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

アドバイス・意見はすべて無償で行っています。
可能であれば以下より評価や感想・応援メッセージなどをお願いいたします。

■評価をお願いいたします
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どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 しい さん からの返答

度々ありがとうございます。
大変参考になりました。
甲状腺の検査もT4とFT4の2種類で、TSHという検査はしていません。
処方どうりのお薬を飲ませると、パンディングがあり量を少なくしていますが、一旦中止にしてみたいと思います。

慎重に疑問点を確認しながら、勧めていきたいと思います。
本当にありがとうございました。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

ご連絡ありがとうございました。
少しでも参考になりましたでしょうか。
お手数ですが、以下より評価をいただけますとうれしく思います。

■評価をお願いいたします
https://search.google.com/local/writereview?placeid=ChIJA1BzT_-fWjUR3MNwV2hR9S0
https://pet.caloo.jp/hospitals/detail/340232
https://loco.yahoo.co.jp/place/g-zda9kPeBFwA/review/

投稿者 しい さん からの返答

時間が経ってからの質問で申し訳ありませんが、副腎腫瘍と甲状腺の治療の関連で相互作用にそぐわないという意味を、もう少し詳細にお教えいただけますでしょうか?
今、一旦中止しているのですが、えずくというか、むせるというか、そういうことが多く気になっております。
宜しくお願い致します。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

副腎腫瘍はコルチゾールというホルモンが多く分泌されている可能性があります。
コルチゾールがたくさん出ている状態では甲状腺の作用がおさえられて、治療が困難となる可能性があります。
あと、そもそも全身に影響を及ぼす腫瘍性疾患がある場合に甲状腺の治療や検査はほぼ無意味になると考えた方がよいかと思います。影響力の腫瘍があるというだけで甲状腺の低下します。それは体の正常な反応です。代謝を抑えて、体はエネルギーの浪費を少なくしようとします。なので、あえて抑えている甲状腺機能に薬でホルモンの追加するのは望ましいことではありません。

できるだけ甲状腺の検査や治療は単独で行うべきです。他の病気がある場合には、経過をみていくことが困難となり、場合によっては治療が逆効果になってしまうことがあります。

どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 しい さん からの返答

度々のご回答ありがとうございます。大変よく分からせていただきました。
このまま服用は中止しておこうと思います。ありがとうございました。

恐縮ではありますが、もしもう一点お教えいただけるなら、目の治療に関してなのですが、現在右目がドライアイの進行で涙腺が機能していない状態だろう…ということと左目が慢性表層性角膜炎の炎症で治療を受けています。

クッシングの関係で、なるべくステロイドは使いたくないと聞いていましたが
今現在左目の炎症に対してステロイドを使用しています。

ステロイドホルモンの使用に関してだけ、クッシングの症状との関連性が生じるのか(他にも類似することがあるのか)?をお聞かせいただければと思いまして。
ご無理のない範囲で教えていただければ幸いです。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

クッシングであっても点眼でステロイドを使用することは悪いことではないかと思います。許せるレベルですね。私自身も処方することはよくあります。(特にシーズでは))
一応、非ステロイド性の点眼液もありますが、そこまで意識しなくてもよいはずです。
どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 しい さん からの返答

しばらく使用し、一旦中止し今現在はまた点眼しています。恐るおそるの処方なのかと思っていました。
お聞きして、少し安心材料になりました。

多くのことをお聞きしまして、お時間をかけ申し訳ありませんでした。
色々知らないことや、それまで聞けなかったことを知り、理解できて今後の参考にさせていただきます。
本当にありがとうございました。

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