だいじょうぶ?マイペット

腎臓、心臓病、胸水の猫との闘病生活について。

質問カテゴリ:
眠れない / その他 / 食事、栄養について

対象ペット:
/ 雑種 / 女の子 / 20歳 10ヵ月

質問者:
広島県 / はっさくさん

 
2022/02/26 19:06

今年2/19、元々20歳の老猫でエサの食べが最近は特に少なく、首が上がらない状態の低カリウム血症になり動物病院へ行きました。
血液検査の結果、多飲多尿はあり腎臓は良くはないですが思ったより酷くないとの事でした。
その日に点滴も受け、腎臓の水薬、カリウム錠剤を処方して頂きました。
普段からではありますがご飯の食べが少ないので(その時は一日で缶ずめ半分食べるかどうか)あまり食べれないなら元気になるまでは点滴を受けた方が良いとの事で、219〜2/22の間で3日間皮下点滴を受けに行きました。

2/23の夜に寝ている時の早い呼吸のお腹の動きが気になり、
2/24の朝の時点では明らかに呼吸と心臓がとても早く苦しげな呼吸の状態でした。

そのまま2/24に病院へ。
心電図を少し見せて頂いたのですが明らかに異常な図だそうで、
心臓が1分間で200以上(260…?一瞬だったのですが200代でした)、フンッフンッと体が動くほどの呼吸が1分間に60回程でした。

血圧は5回測った平均を取るそうで、1~3回目は問題のない平常値だったそうですが段々と上がっていき最後の2回は上が180~200程なっていました。(先生は結局ちょっと分からないね…とおっしゃってました)

エコーも行い、心臓肥大があり胸の周りに水があるとの事でした。
先生は「心臓が悪いのは確か。ただ点滴も逆効果で良くなかったかも…」とおっしゃってました。

今までの20年間では激しい呼吸や咳などはした事はなかったです。

2/24、利尿剤(ラシックス、1/6錠を1日2回)、強心剤(ピモベハート、1/2錠を一日2回)を処方して頂きました。

2/26、現在まだ早めで体が揺れる呼吸の仕方ですが、寝転がる事も出来なかった一番酷い時よりは一時マシになっているのかな…という感じです。(昼はマシでも夜中に酷くなったりします。横になると苦しいのか、あまり眠れてないように感じます。)

食欲的には腎臓に良い療養食に変えてみたのですが食い付きはあまり良くなくすぐ食べるのを止め、
療養食ではない缶詰は少しづつ食べる状態です。(ヒルズのプリスクリプション(特別療養食)a/dや、おやつ系だと缶詰1/3〜半分程など)
病院の先生には今は取り敢えず食べれるものをと言われましたが、今後出来るだけ療養食優先か、とにかく食べれる方を優先か、どちらがより大事かもお聞きしたいです。


そして薬について心配や不安がありまして、
発症当初から呼吸と心臓がドッドッドッと激しい動きで早く動いている状態なのですが、今後強心剤を飲み続けても大丈夫なのでしょうか…。

獣医さんの判断が素人なんかより正しいのはもちろん理解しているのですが…
震えたり興奮して酷く暴れて嫌がったりなど通院に酷いストレスがかかっているようで、多少は食べているのに安易に点滴に頼りすぎて酷くしてしまったのかと後悔してしまったり、

心臓を楽にしたり負担をかけないようなお薬がある中、激しい心臓の動きをしている状況の猫に強心剤を飲ませ続けて正しいのか、弊害が無いのかが、知識がない故に不安になってしまっております…。


是非ご助言など頂けましたら幸いてす。

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はっさくさん からの補足説明

2/27現在
水、トイレはしますが、歯肉炎なのかご飯をうまく食べれなくなっていて、経過も良くなっている感じではなく朝方少し口呼吸もしました。
(2/26の通院では聴診器で様子を見たあと、先生からはもう取り敢えず薬飲んで様子見てもらうしかない。と言われたそうです)

 2022/02/27 12:27

腎不全から尿毒症に陥った猫に対する治療として、補液(皮下点滴)は一般的です。
しかし、かなりの高齢で心肺能力が衰えた猫では、肺水腫や胸水で呼吸困難が起こるリスクがございます。
輸液量は慎重に探っていく事になります。
場合によっては入院して血管から一日かけてゆっくり投与しないといけないかもしれません。
しかし、年齢を考えると、頑張らせて入院で延命させることが幸せとは言いきれません。
今後の治療は主治医と十分に話し合って納得のいく形で続けましょう。
来院された方には最善の治療をするのが獣医師ですが、飼主の最善・動物にとっての最善は異なります。
注射による治療も混合できない薬も多く、注射本数も増える事もあります。
もちろんこの状態ですと内服薬も多くなり投薬も苦労することでしょう。
最終的には、流されずに自分がこの子に何をしたいかよく考えることです。
お大事にして下さい。

投稿者 はっさく さん からの返答

ご助言をくださり本当にありがとうございます。
急激な悪化だったのでやはり点滴にもリスクがあったのかと後悔や猫への申し訳なさが募りますが、点滴・投薬なども高齢なので難しいバランスの中にあったのだと知れました。

井上先生のいうように私と猫自身がどうあった方がいいのかを重点にしてよく考え、無理に延命よりも出来るだけ苦痛を取り除いたり、穏やかにして過ごす方の努力をしたいと思いました。

今は努力性呼吸でもうほとんど動けず水・餌中々口に出来ませんが、この様な場合でも利尿剤などの薬は服用した方が少しでも楽にになるのか、延命に拘らなければ薬をやめた方がいい場合もあるのでしょうか。(こちらは教えて頂いた通り難しいバランスにあるのとの事なので明言は難しいかとは思いますが…)
強制給餌も猫の精神的苦痛の回避か、それよりも飢餓になった時の苦しみの可能性の回避か、どうしたいかよく考えなければなんですね。

弱った老猫へ自宅で我々が出来る事のアドバイスがございましたら、またもしお時間ございましたら教えて頂けると嬉しいです。

まずはご助言のお陰で不安から1つ心の整理ができた事を本当に感謝致します。

再び 井上 平太 先生 からの回答

胸に水がたまっているのであれば利尿剤は必要です。
皮下補液をしながら利尿剤を使いセミントラなどのARB製剤(テルミサルタン)を内服しながら腎臓の保護を行うのもありです。
しかし、食べ物を受け付けないのは、尿毒症による吐き気と胃腸の蠕動運動低下によりますので、食べる事は苦痛なはずです。
実際に目の前にしませんと何が得策かは断言できませんが、今までしっかり治療をしていてもこの状態になると治療を終了することを提案することもあり得る状態だと思います。
口から無理に何も食べさせない・水を少しずつ含ませる・場合によって少量の皮下補液を行う・何しろ温かくしてあげる・出来るだけ側にいてあげる・家でのんびりさせて住み慣れたところで飼主様と一緒に最後を迎えられると良いですね。

人間であればこれは消極的安楽死と考えられ到底認められません。しかし幸か不幸か治療を止める選択肢もございます。
拝見せずにこの様な話をしますと誤解を生じたり、この文章を読まれた第三者にお叱りを受けるかもしれませんが、あえて話します。
動物は人間以上に覚悟が出来ていると思い生ます。動物の尊厳も考えて治療を終了することも今まで連れ添った相棒に対する最後のプレゼントかもしれません。

人に言われて決めたことは後悔します。辛いでしょうがご自身でしっかりと判断して下さい。
いつかその日が来るまで、どうかお大事にして下さい。

投稿者 はっさく さん からの返答

お忙しい中こんなにご助言をくださり本当にありがとうございます。
離れている地から現在の猫の状態の情報や今後に関する親身で心からのアドバイスなどがとても参考になって、今猫にどうしてあげたらいいかを考えれる機会を沢山頂けました。

病院からも電話で針で胸の水を抜く事もリスクと負担があり薬以外の処置でこちらでやれる事はないとおっしゃられ、今はもう口呼吸が増え水やご飯も食べれない状態なので、井上先生に頂いたアドバイスをもとに暖かくしてやって、今私が猫を少しでも良くしてやれること、無理にして苦痛を与えないことの努力をしたいと思いました。

もう遅いかもしれませんし意味ないかもしれませんが、過ごす上でちょっとでも楽になる可能性があるならと思い、自宅の酸素をレンタルしてみました。

迷うことは沢山ありどれを選んでも後悔する時がくるかもしれませんが苦しめたい訳では決してないので、20年以上何事もなく一緒に心地良く過ごしてくれたことに感謝し治療中断など今後についても自分の思いと猫優先できちんと考えて見守っていこうと思います。

刻一刻と迫る中なにが正解なのか分からず1人で不安だったので、井上先生お話・ご助言で心の整理ができたり考え方の道標となり本当にありがたくて涙が出ました。本当にありがとうございます。

再び 井上 平太 先生 からの回答

良く猫と対話して下さい。
尿毒症によりいよいよ食事を受け付けなくなってくる場合には、食べる事によって一層吐き気や悪心におそわれます。しかし、少しずつ口当たりの良い物を与えて吐き出さずに消化できるようであれば、まだ体は生きようとしているわけです。
死を受入れる時期が来ているのか、命の炎はまだ燃え続けられるのか。ここを見極めないと苦しい時間を延ばすだけの場合もございます。
なお、この状態で飢餓の苦しみは無いはずです。死期が近づき食べられない時は食べない方が体は楽な場合が多いものです。
ただし、今がその時かどうかは拝見していない者にはわかりません。
症状が落ち着く状態であれば少しずつ食べさせて一日も長く一緒に暮らしていく選択になります。
大変でしょうが、しっかりと寄り添ってあげて下さい。

投稿者 はっさく さん からの返答

井上先生ありがとうございます。今先生方のご助言のお陰で不安や心配ばかりだったものが、1歩づつ自分と猫との心に向き合えるようになってきております。

いま1つ気になり先生にお聞きしてみたい事があります。
今はもうその段階ではないと思いますが、もし胸水が点滴で引き起こってしまった場合、リスクはあれど1度の水抜きに成功したら改善し今後楽になる場合があったのでしょうか。
それとも点滴だけでの胸水というものは無く、胸水になってしまった時点でもし点滴がきっかけであろうと腎臓、心臓病でなってしまったのと同じであり、その後も繰り返したりする可能性がある場合がほとんどだったのでしょうか。

現在では通院先でも今の状態の水抜きはリスクが大きいししないとだけ言われておりますし、何よりご助言頂いたおかげで猫と向き合い無理な苦痛を与えたくないと今はその気持ちですが、この様な時どういう事がありえたのかが気になりました。もしお話聞かせて頂ける事がありましたら幸いです。


今は酸素室に入れておりまして、呼吸は以前フッフッとしてますがお水と手からほんの少しチュールを自力で舐めました。

ただ本当にチンマリなのと、少し前に療養食の方を無理に口にさせようとした時とても拒絶してゼェゼェとかなり苦しげにさせてしまい、本当に申し訳なくなりそれきりだけで強制給餌する事は出来ませんでした。
なので井上先生がこの状況だとすると飢餓の苦しみは無いはず、と教えて下さった事で…勝手ですが重くのしかかっていたものから少しだけ心が救われました…。

先生の助言とお言葉全部が、今この子と対話しきちんと向き合う為の大切さとその道標の参考になっています。本当に感謝が尽きません。
先生が言うように今一度猫としっかり向き合い、エゴや苦しませる結果になるような無理なことはせず、でも猫がしたい事と、少しでも穏やかである為の補助はきちんと頑張りたいと思います。
いつも本当にありがとうございます。

再び 井上 平太 先生 からの回答

低カリウムになっておりますと筋肉がしっかりと収縮できなくなります。腎不全で尿崩症状態になるとカリウムを喪失し、心筋の動きが悪くなり、元々心筋症があるとさらに悪化します。
そこに補液をしますと循環血液量が増え、行き所を失った血液中の水分が胸腔内ににじみ出してしまいます。
点滴や皮下補液が必要なのに出来なくなる状況になるわけです。
この場合、必要最低限の補液量を探っていかなければなりません。フロセミドやARB製剤やACE阻害薬で肺水腫を改善しながら(防ぎながら)慎重に治療を進めていきます。
それでも呼吸不全になる場合には補液も食事も止めると案外とおだやかに臨終の方向に向かっていきます。
これは敗北ではありません。「愛猫と飼主のフィナーレの時の過ごし方」=大事な場面です。
酸素テントは愛猫ちゃんに良いプレゼントでしたね。
獣医師に任せずに崇高な判断をして下さい。

投稿者 はっさく さん からの返答

井上先生いつもありがとうございます。

今日の朝に猫が旅立ちました。

今回の悪化についてもやはり総合的に色んな原因が重なってなってしまってたんですね。今回通院先では先生のいうような治療は出来ませんでしたが、状態や可能性の情報を丁寧に教えて頂けて、ただ分からず後悔と不安の中から自分の中で納得したり整理することが出来ました。

また、井上先生のお言葉のお陰で猫とたくさん対話し自分達で考えれて、水すら受け付けれなくなり酸素室の中でもだんだん確実に弱って呼吸も苦しんでいくだけになってしまう猫へ、苦痛を取り除く決断をしていました。

もう酸素室から無闇に出すと酷い呼吸困難を起こしてしまうのと、あれだけ怖くて大嫌いで震え暴れストレスを感じた病院へ移動させるのは本末転倒と思い自宅での安楽死をお願いしたかったのですが、通院先では無理とのことで色んな所にお願いできないか相談のお電話したのですがさすがに無診では無理でしたので、改めて自宅で看取る覚悟と決心をつけつつ朝一番にもう一度だけ通院先にお伺いしてみようと思った矢先でした。

最後苦しませて本当に申し訳なかったですし自分の行動は本当に猫の為になっていたのかどうか、どうしても色々思ってしまうこともあり結果が正しいかはもう分かりませんが、先生のお陰で気持ちを持ってできた事・やらなかった事も色々あり、家族とも愛猫とのフィナーレを真剣に考え一緒に共有・協力して出来るだけ頑張れたと、思います。

今までの猫にも人にも寄り添って頂ける数々のお言葉のおかげで、 できるだけ猫に寄り添う事、苦痛を取り除き穏やかにさせてあげる事に必要な情報と助言、不安からの心の整理、後悔を少なくする行動や考えを取る事も増やせましたし、自分の行動について肯定してくれたり思いやりの励ましまでくださって涙が出て、先生と家族にどれほど心救われたか言い表せません。

助けてくださり本当に本当にありがとうございました。
またいつかご助力をお願いする時があるかもしれませんが、その時はまたどうぞよろしくお願い致します。
井上先生に沢山の感謝を込めて、益々のご活躍を祈っております。

再び 井上 平太 先生 からの回答

ご冥福をお祈り申し上げます。
入院等のさらなる治療をせず、しっかり家で看取れて、愛猫は寂しい思いをせずにしっかりとお別れが出来たことと拝察します。
大変でしたね。飼主の方々もねこちゃんもほんとうによく頑張りました。
きっとこれから色々とこみ上げる思いがあると思います。
ペットロスになると思います。私はペットロスは乗り越えるものでは無いと思います。
家族の死のいたみは乗り越えるものではありません。
これからは愛猫の霊位とともにしっかりと一心同体で生きていって下さい。
飼主の心の中で愛猫は生き続けます。
いつの日かあなたが亡くなる時に愛猫にしっかりと生きたよと報告できるように、お天道様の下を歩んでいきましょう。
辛いでしょう。今はとことん泣いていいんですよ。
悲しみの涙は天国の猫ちゃんにとって甘露の雨となって降り注ぐことでしょう。

投稿者 はっさく さん からの返答

今はまだ1人の時やことある事に愛猫の影を追って何度も寂しくなって涙が出てしまいますが、この猫への思いは乗り越えるものじゃない、無理に乗り越えようとしなくてよく心の中でずっと猫を大事にして一緒に生きていっていいんだと教えて貰えて、最後まで心が救われました。

今まで含め愛猫に関することや感情全てを、心で愛猫と一心同体これからもゆっくり大事にし続けて生きたいと思います。

こんな時に、先生がいて下さって本当によかったです。最後にもう一度先生にお礼を言いたくて投稿してしまいました。本当にありがとうございました。

獣医師の栗尾と申します。

食事というのはあらゆる病気を治すうえで、また生きていくうえで絶対に必要となります。なので、とにかく食べれるものを食べた方が良いです。療養食が理想的ではありますが、食べないなら食べれるものを与えた方が無難なことは多々あります。

強心剤については状況によります。心臓病は簡単に分類すると、弁膜症・心筋症・腫瘍などに分けられます。
弁膜症であれば強心剤は有効です。一方で心筋症や腫瘍の場合は投与の注意が必要です。心臓がどのような状況かが不明なので、なんとも言いづらいところです。

でも確かに心臓が激しい動きをしているのであれば、投与を控える方が無難かもしれません。単純に利尿剤だけでも十分効果は期待できる可能性があります。

どうぞよろしくお願いします。

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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三

アドバイス・意見はすべて無償で行っています。
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どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 はっさく さん からの返答

栗尾先生この度はご助言くださり本当にありがとうございます。

理想はあれどやはりまずは何でも食べる事を優先した方が良い事が多いのですね。
今はほとんどもう食べれませんが、チュールだけでも食べれるのであればそれだけでも与えて見守っていこうと思いました。

強心剤についても、通院した先生は「心臓が大きくなっちゃってるねぇ」としかお聞きしておらずきちんとした病名などには言及されていなかったので、薬と症状への対応について栗尾先生のもう1人の獣医さんとしての見解をお伺いできて本当に参考にして考えることが出来ました。

ご飯はほぼ食べれませんが、現在酸素室で前よりは穏やかに過ごしているように感じます。

猫が穏やかになれる事を1番にして、強心剤のお薬を控えることを考えようと思います。


(また酸素室や新たな事柄で先生方に助けをこう時があるかもしれませんが、その時お時間あればご助言頂ける機会がありますと幸いです。)

ご助言頂き本当にありがとうございます。

再び 栗尾雄三 先生 からの回答

ご連絡ありがとうございました。
少しでも参考になりましたでしょうか。
お手数ですが、以下より評価をいただけますとうれしく思います。

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