今道 昭一 先生の過去の回答履歴一覧
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落ち着いているようで、安心しました。
呼吸困難と腎不全の治療は、できる限りのことをしてあげてください。
アジソンに関しては電解質の検査が1つ目安になるかもしれません。
疑わしいときは、ACTH刺激試験も役立ちます。
セカンドオピニオンにつきましては、体調を見ながら考えてあげてくださいね。
私も病気が治ることを祈っております。2017/06/30 00:43 -
ACTH投与後のコルチゾール=30は確かに高いです。もしクッシング症候群の症状(多飲多尿、お腹が大きくなる・パンティング・脱毛など)があれば、クッシング症候群と診断できると思います。でも、今回の場合、多飲多尿に関しては慢性腎不全と区別する必要があります。副腎は、7mm以上あれば大きくなっていると判定します。でも、私の経験となりますが、この基準だけに頼ると間違いを起こす可能性もあるかと思います。「6.5mmだから正常」という判断は避けた方がよいでしょう。
なお、クッシング症候群は、症状があれば治療が必要です。そして、症状がなければ治療の必要がないこともあります。今回の場合、肺血栓症の可能性が低く、症状がないなら、急いで治療する必要性があるかどうかについて主治医さまと相談するべきでしょう。
心臓疾患についてです。
心臓疾患から呼吸困難を起こすのは、主に肺水腫を併発したときです。高齢の心臓病として、僧帽弁...2017/06/28 19:32 -
はじめまして。
診断が分かれるのはとても不安ですね。
問題は、
・クッシング症候群
・僧帽弁閉鎖不全症
・肺水腫または肺炎?
・腎不全
まずは、どの病気も診断が正しく行われていたか確認しましょう。参考までに私の診断方法を記載しておきます。
クッシング症候群は、エコー検査で副腎のサイズや形を確認、ACTH刺激試験で副腎皮質ホルモンの分泌が過剰反応になっていないかを確認します。
でも、大切なのは症状があるかどうかです。多飲多尿、お腹が大きくなる、パンティング(どこにも異常がないのにハアハアと呼吸があらい)、脱毛などはないでしょうか?また、クッシング症候群は肺血栓症をおこすことがあり、突然の呼吸困難を起こします。これはレントゲンではわかりにくいこともあります。
僧帽弁閉鎖不全症の重症度の判定は、エコー検査が大切です。
また、僧帽弁とともに三尖弁に大きな問題があるかどうかも大切です。三尖弁の...2017/06/27 14:49 -
はじめまして。
まず、難聴についてです。
ワンちゃんの耳が聞こえないと判断するのは難しいのですが、聞こえていると判断するのは比較的判断しやすいかと思います。私は2つの方法で判断しますが、1つは、ワンちゃんから見えない所でスプーンなどで「缶」を1回「コン!」と鳴らして振り向いてくれるか?もう1つは、ワンちゃんの耳元で親指と人差し指を擦って出る小さな音に反応してくれるか?で判断しています。反応してくれれば音は聞こえていると思います。でも、よく聞こえているのか、あるいは少ししか聞こえていないのかはわかりません。あと、反応がないからと言って、耳が聞こえていないとは言えないかもしれません。でも、やりやすい方法ですので、一度試してみるとよいでしょう。
次に参考までに私の「難聴」の診断の進め方をご紹介しましょう。
耳垢が多いとなれば、まずはこれを取ることから始めるのがよいでしょう。内視鏡がなくても根...2014/12/22 21:19 -
はじめまして。
尿試験紙で検査をされたということですね。
尿試験紙は簡単にできて自宅でも実施できる優れた検査です。でも、時に、その解釈には慎重を要する必要がありますので、必ず主治医に判断してもらいましょう。
参考までに、私なりの解釈を書いてみましょう。
白血球(3+)というのは、要するに泌尿器で「膿」がある状態などを考えます。でも、白血球の正しい評価は一般的に顕微鏡による細胞診が欠かせません。まずはこの検査を受けてみましょう。案外、問題がないこともあります。
次に尿蛋白の評価ですが、これを評価するには尿比重が欠かせません。比重が低くて蛋白(2+)というのは問題があるように思いますが、比重が高くて少量の尿蛋白が出ているときは、問題がないことも多いです。
ちなみに、みんな尿比重が低いですが、これは手作り食と水分補給が影響しているのか、あるいは多飲多尿を起こす病気を持っているのかの区別が大...2012/02/15 18:26 -
はじめまして。
どうも、ワンちゃんは膀胱結石を発症しやすいようですね。私達もよく見る病気の1つです。中でも、シュウ酸カルシウム結石の予防には苦労することがあります。ストラバイトと異なり、シュウ酸カルシウム結石は一度できると食事で溶かすことができないため、私達は次のような治療をしています。
まず、膀胱にある結石をどうやって取るかですが、尿道径よりも小さいものは尿道水圧療法で取りだすことができます。ただし、必ず獣医師の元で実施して下さい。また、大きいものは手術で摘出します。
その後の再発を予防するために、まずは食事内容です。私の個人的な印象となりますが、ストラバイトのように非常に効果的な食事はないような気がしています。u/d、pHコントロールなどがシュウ酸カルシウム結石に対応しているようですが、これだけでは不十分な子たちがいるのも事実です。ちなみに、高繊維食を謳っているw/dはストラバイト...2012/02/07 20:23 -
はじめまして。
ごはんが欲しくてよく食べると、何だか活気があり健康的にも見えます。
でも、必要以上にごはんを要求したり、食べすぎることを「多食」といって、私達は1つの症状ととらえています。
多食があったとき、私達はどう考えるかと言うと、
まず、ご飯が足りているかを聞いています。適正な体重で適正なご飯の量を与えていますか?ご飯が足りていないときは、お腹が減っているだけかもしれません。
でも、量は足りているはず、というときは体重が適性かなども考えながら病気のことも考え始めます。猫ちゃんなら、甲状腺機能亢進症、糖尿病、消化器疾患などが多食の原因としてよく知られています。病気でなければ、周囲の猫ちゃんを気にしているのかもしれません。
7歳の猫ちゃんなら、まずは健康診断で広く全身状態を評価してあげるのがよいでしょう。今回は、「すごい勢いで鳴く」、「尿の回数も増えたかな?」といった様子も見られ...2011/10/12 16:22 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
はじめまして。
ご相談の中から問題点を整理すると、嘔吐、興奮して落ち着かない、息づかいなどでしょうか?
そんな症状があるんだけど、それらが改善したり検診しても問題が見つからないなど明らかな原因は特定できていないようですね。
こんなときどのように方針を立てるかと言うと、
やはり最初は身体検査の所見も大切です。熱っぽいならほんとに熱があるのかどうかを調べてもらいましょう。お腹がはったり、お腹がごろごろ鳴ったりしないかも知りたいところです。
また、吐くのがとても多いようですのでこれは重要な症状だと思います。吐き気があるときに落ち着きがなくなったり、息づかいが荒くなることは珍しいことではありません。特に明け方に吐くようなら、夜中に落ち着きがなくなり始めるかもしれません。
血液検査で異常なくても、レントゲンあるいは陰部周囲以外のエコー検査で何か異常があるかもしれません。
ここは、もう1度...2011/06/15 18:34 -
はじめまして。
私は海外の事情に疎くてあまり参考にならないかもしれませんが、このようなときは私ならこんなふうに考えるということでアドバイスさせて下さい。
どんな病気でも、問診や身体検査、病気の進行具合など一番大事な情報の整理は欠かせません。
このことを忘れずに、このアドバイスを参考にして下さいね。
まず、咳があるというときは、先のお話に加えて、首から胸までのレントゲン検査が参考になるかもしれません。この検査は咳の原因になりやすい気管、気管支、肺、心臓を評価することができます。
また、今回は喉を詰まらせたこと)が疑われるということですね?
私も診察した経験がありますが、食道内に異物があるときは咳以外の症状があるかもしれません。
たとえば、嚥下動作(ものを飲みこむ動作のこと)に違和感があったり、唾液が多くなるなど。。。いかがでしょうか?
また、食べ物は一般的にレントゲンには映り...2010/07/23 19:40 -
- 質問カテゴリ:
- 対象ペット:
- 犬 / スタンダードシュナウザー / 性別不明 / 年齢不明
はじめまして。
では、さっそくですが、「だんだん体調が悪くなっている感じ」、「おなかを持って抱こうとしたらキャンとなきます」という文面は気になります。
病気が進行していたり、鳴くということはどこか痛みがあるのかなあ?という印象を持ちます。息が荒くて動かないというのも、よほど具合が悪いのではないでしょうか?
また、血液検査で必ず病気が見つかるというわけではありません。
特に血球検査、生化学検査と言った一般的な血液検査は胃腸、膵臓、肺、心臓あるいは腫瘍、神経の病気などには向かない検査と言えるでしょう。
このあたりの評価を別の手段によって評価した方がよいでしょう。
特に下痢という点を考慮すると、消化器、膵臓、腹部の腫瘍や腹膜炎などの評価もしっかりしてもらいましょう。
2010/07/12 23:42