井上 平太 先生の過去の回答履歴一覧|166ページ目
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ご指摘の通り我々もそこのあたりを拝見しまして、必要とあらば貧血の検査をいたします。しかし、これに関しては非常に相対的な基準ですので、飼い主様から見て血色が悪いのと獣医師から見て貧血の可能性を疑うのとの間に、ズレがある事も考えられます。
ご心配であれば一度診察を受けると良いでしょう。猫の貧血は食欲や元気の有る無しでは判断できません。赤血球の数が正常値の3割くらいに減っていても症状が現れない子も結構おります。
お大事にしてください。2007/06/18 21:54 -
心臓の問題で胸に水が溜まる場合は胸腔内の肺の外側では無く肺全体に水を含んだ肺水腫と言う状態になる事が多いです。今回がその状態とは言い切れませんが、その場合には注射器などで抜く事は難しいでしょう。通常はACE阻害薬や利尿剤や強心剤類で、改善を図ります。数日で改善する場合もございますが、進行具合によっては酸素テントに入れない限り維持が困難になる場合もございます。
腹水が抜けるかどうかですが、こちらに関してはあまりに腹圧が高くこれが食欲不振や呼吸困難の原因になっているようであれば抜く事もあるかもしれません。しかし、暴れてしまう子ですと、かえって状態が悪化してしまいますし、麻酔も危険でしょうし非常に悩むところだと思います。
最初の症状ですと中枢神経のなんらかの異常を疑っても不思議はございません。何らかの前庭系の疾患・脳腫瘍・脳梗塞なども考えられます。
全体的な状況から推測しますと多臓器...2007/06/18 01:09 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
質問に対して質問で恐縮ですが、細胞診などの病理検査はまだしてないのですよね?。もししていないのであれば悪性度の高い腫瘍と決まったわけではございません。良性の脾腫である可能性もあるわけです。例え良性でも脾臓の場合にはどんどん大きくなり機械的圧迫により食事が困難になる事もございます。また、脾臓の腫瘍は比較的確実に完全摘出が可能である事が多いですので、手術を受けた方が良いと思います。
あまり多い事ではございませんが、腹腔内で腫瘍が破裂いたしますと、大出血が止まらなくなり非常に重篤な状態に陥ります。内科的治療は無理でしょうし、緊急に開腹手術を行っても困難かもしれません。
今回の脾臓の摘出手術のリスクがどの程度なのかは、心臓病の重症度や他の検査結果により変わってきます。その事を考慮したうえで慎重に決断してください。ポッキーちゃんの全身状態によっては手術により得られる効果よりも麻酔の危険...2007/06/18 00:42 -
最初、症状から股関節の形成不全か膝蓋骨の脱臼か十字靭帯の損傷を考えました。しかし、主治医の先生のレントゲン結果で、それ以外の原因不明の異常があったわけです。これに関しては、何が起きているのかはレントゲンを実際に見た獣医師にしかわかりません。
やはり主治医の先生の指示通りセカンドオピニオンを受けるべきだと思います。まだ病名が判らないわけですから、治療法も決まりません。診断がつかないうちに手術の可能性や治らない可能性を考えて悩んでも辛くなるばかりだと思います。勇気を出して専門医の門を叩きましょう。
大学病院に行くのも、ご自身で市中の整形外科を得意とする開業獣医師を探すのも飼い主の自由です。よく考えてご自身で決断しましょう。
診断名が決まりましたらまたご相談されると良いでしょう。お大事にしてください。2007/06/18 00:22 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
現に僧帽便閉鎖不全による心雑音があるのであれば、ACE阻害薬を発症前から服用した方が良いと思います。発症してしまうと多種類の薬の服用が必要になりますが、発症前から服用いたしますと発症を未然に防げるか発症時期を遅らせるか発症してもその時にに必要な薬の量を減らす事が出来ます。
通常は他のどの病気にかかっていても使用する事が推奨されます。もう一度主治医の先生によく話を聞くとよいでしょう。
お大事にしてください。2007/06/15 01:00 -
確かに一般的には、表在性膿皮症の場合にステロイドの使用は避けた方が良いとされております。しかし、かゆみが強く自虐性の皮膚病変の悪化が予想される場合には微量のステロイドが処方される事もございます。時には治療の初期にステロイドを使わざるを得ない時期があるわけです。しかしこの場合には慎重に病状の変化を確認する必要がございます。
ステロイドを使った場合、真菌症やカイセン症や毛胞虫症の場合には悪化する事が常ですし、単純な表在性化膿性皮膚炎でも治療期間がかえって長引く事もございます。
今回の場合はどちらであるのかは私には判りません。納得がいかないのであれば再度説明を求めるべきだと思います。場合によっては追加の検査を受けて詳しく類症鑑別をして行った方が良いのかもしれません。2007/06/15 00:52 -
これはあくまでも一般論ですが、小型犬でこの年齢で咳が止まらない場合には最初に疑う疾患はある程度限られてきます。先ず考えなければいけないのは心臓疾患・気管疾患・肺疾患です。
心臓疾患としては僧帽便閉鎖不全・心筋症などを先ず疑って検査をいたします。気管疾患としては気管虚脱の有無が重要です。肺疾患としては肺炎・肺癌・心臓病に続発する肺水腫・リンパ腫で起こる胸水などが考えられます。
一つ一つ丹念に疑いを消して行き、診断していかなければなりません。
お大事にしてください。2007/06/15 00:37 -
この病気は他の自己免疫性疾患とは多少転帰が異なります。数週間の治療で完治する場合や、数ヶ月の副腎皮質ホルモンンによる治療でずっと維持していたかと思うと突然投薬が必要なくなったり、生涯投薬が必要な場合もございます。発症・治癒・再発を繰り返す子もおります。
副腎皮質ホルモンによる治療に反応が悪い場合に、脾臓摘出を行うと症状が治まる場合がございます。
飼い主の方が仰るとおり貧血の進行が止められず、延命が出来るのみの場合も確かにございますが、もっと希望を持って治療に取り組むべき疾患です。
明るい未来を信じて治療に励みましょう。2007/06/14 02:02 -
文章からですと麦粒腫(ものもらい・細菌感染です)なのかマイボーム腺腫なのかメラノーマ(悪性黒色腫)なのかは判りません。
おそらく抗生剤と考えられる点眼液と飲み薬が出ているので、主治医の先生はきっと麦粒腫と考えておられるのでしょう。しかし、麦粒腫は内科的な治療に反応しづらい事も多いので、その場合には切開して膿を出してから補足的に抗生剤を処方いたします。
左耳の下のしこりについてですが、これに関しては色々な事が考えられます。
①麦粒腫による細菌感染の結果としてリンパ節が腫れている。
②それとは全く別に耳下腺や下顎腺などの唾液腺の炎症が発症。
③リンパ腫などの白血病によるリンパ節の腫瘍化。
④外耳炎による炎症の波及。
⑤歯槽膿漏による細菌感染による膿瘍。
⑥眼瞼に出来たものがマイボーム腺癌で、リンパ節に転移した。
⑦稀な事ですが、眼瞼はメラノーマで、リンパ節に転移した。
等が考えられ...2007/06/14 01:46 -
- 質問カテゴリ:
- 便・肛門の異常
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明
おそらく肛門周囲炎により肛門に痛痒さがあり、しきりに舐めているのでしょう。ほとんどの場合はこれは結果であり、他に原因がございます。肛門嚢に問題があったり直腸に異常がありたえず浸出液が肛門に滲み出て痒くなる場合もございます。肛門のみならず腸の異常にも着目しなければなりません。
全く別の問題としては、たまたま肛門部位に出来た皮膚病とも考えられます。ただ、どちらにしても文章からですと何とも判断がつきません。
のどのブヨブヨに関してですが、唾液腺嚢腫が考えられます。またの名を唾液腺嚢胞と言います。唾液を口腔内に分泌する管などに傷がつき、唾液が漏れ出てしまい、顎の下などに溜まってしまう病気です。ちょうど正中が腫れてしまった場合には左右のどちらの唾液腺に問題があるのか判りにくい場合もございます。
根本的な治療は下顎腺や舌下腺などの摘出術になります。ほとんどの場合に傷がついてしまう原因は不...2007/06/13 00:13