佐々木 厚 先生の過去の回答履歴一覧
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こんにちは。
口の中の悪性メラノーマは転移率が高く、
非常に悪性度が高いがんです。
しかも口の中に出来た場合は、
生活の質(QOL)が著しく悪くなり、
動物も飼い主も苦しみます。
なるべく早いうちに、最善のことをしてあげてください。
悲惨な最期を迎えないためにも。
まず、再発かどうかの診断をしてください。
それから転移していないかの全身とリンパ節の評価
をしてください。
CTの施設のある病院でがんの広がりを調べ、
放射線療法や手術、局所に造影剤と抗がん剤を
注入する新しい治療法を評価してもらってください。
ホームドクターの手に負えないならば、
腫瘍専門の病院や大学病院を
紹介してもらってください。
中途半端な診断と治療は、かえって予後を悪くします。
ですが、年を理由に最善を尽くさないと
悲惨な最後を迎えることになります。
ですから、どちらも行うことのないように
CT/放射線療法・局所の...2006/07/14 14:07 -
こんにちは。
猫の乳腺腫瘍は80-90%以上が悪性です。
細胞診で情報が得られない場合、
バイオプシーといって腫瘍の一部をとって
ホルマリンにいれて病理組織診断を専門家に
あおぐのは適切なことです。
血液検査では、人間も動物も診断できません。
がんの場合、4つの乳腺を全部摘出(部分切除は行いません)
しリンパ節も切除し、
術後に抗がん剤を行うのが標準的な治療法ですから、
術前に確定診断を得ることも大切なことです。
良性であればいいですね。
2006/07/11 19:41 -
- 質問カテゴリ:
- その他
- 対象ペット:
- 犬 / ミニチュアダックスフンド / 性別不明 / 年齢不明
こんにちは。
乳腺にできるからといって、乳腺の腫瘍とはかぎりません。
かならず細胞診はしてください。
無麻酔で簡単に出来ます。
乳腺腫瘍であれば、50%は良性。
50%ががん。がんの50%は転移もなくなおります。
つまり犬の乳腺腫瘍は75%が手術で根治できる
病気ということです。
有名な50・50・50%のルールというやつです。
ですから、専門家でなくても、誠実で腕の良い
腫瘍のこともきちんと勉強している
獣医師ならば、世界の標準的な治療が受けられると想います。
そういう獣医師を探してください。
それがとても難しいのですけど。
とにかく自分が勉強して納得行くまで勉強して、資料をもらって、
がん研究会に入っているとか、
手術室や入院室を見せてもらうとか、
納得がいくまで獣医師を見極めることが大切です。
優しいとか人当たりがいいとか、
大きくて綺麗な病院とかと
医者として腕がいいとかは別問...2006/07/11 19:33 -
こんにちは。
グレード2の陰嚢の肥満細胞腫ですね。
ここに出来る場合悪性度が高いといわれてきましたが、
現在では否定されています。
ただこの腫瘍は大きく最初に切除しないと、
(左右に最低でも2CM.深さは筋膜1枚切除)高率に再発します。
病理では、
①完全切除ができているか。
の情報がありませんので必ず確認してください。
脈管浸潤があるということは、転移の可能性を
示していますから、
腹部の超音波検査、
領域リンパ節のバイオプシーをおこなって
リンパ節転移、遠隔転移の有無をきちんと調べて
進行度をだしてください。
局所の再発を押さえる最善の方法は、完全切除でないなら
再手術あるいは放射線療法です。
完全切除なら必要ありません。
全身に転移している可能性が、
上記の検査で濃厚であれば、抗がん剤の治療も
考慮に入れます。
抗がん剤は、局所の再発を防ぐ目的で使用するものではありません。
局所の...2006/07/11 18:31 -
こんにちは。
すごくご心配と想います。
正確なことを書きます。
腹水の原因の確定診断ができていません。
腹水を除去し、それを精密に検査します。
同時に超音波検査で詳しく腹部を調べます。
低タンパク血症の原因は、肝臓・腎臓・腸です。
確定診断は、どこの臓器の異常かを確定し、
バイオプシーを行わなければ絶対に不可能です。
確定診断をつけて、適切な治療を行います。
治療には手術も含まれます。
これがまったくなされていないのに、
利尿剤を使用しても悪くするだけです。
心臓病も確定診断がまったくなされていません。
心電図でわかることは、不整脈があるかどうかということと、
その分類だけです。
心臓病の診断には、最低でもレントゲン・超音波検査が
必要です。
きちんとし硬く低診断を行わないで、
あいまいな治療をおこない、
飼い主には絶望を与えることを簡単に話す。
これは、医者の仕事の反対のことです。
...2006/07/11 17:19 -
こんにちは。
なるべく早く、病院につれていって精密検査を受け
診断をつけてもらってください。
そのうえでどのように治療するべきかを
よく話し合ってください。
現在、犬さんは非常に苦しんでいます。
季節的にもハエウジ症にかかる可能性が高いですね。
電話で老衰と診断をするなどというのは
考えられません。
現在の症状は明らかに病気であり、
しかも非常に苦しんでいる状態です。
違う病院できちんと診断してもらうほうがいいと想います。
最後だけはこのような苦しみの中ですござせないでください。
辛い延命というのは意味がわかりません。
現在が一番苦しんでいるはずです。
診断をつけてすこしでも苦しみを少なくして、
できれば元気になるように最善のことをしてあげてください。2006/07/10 18:14 -
こんにちは。
白血球といっても6種類あります。
また形も重要です。
単に白血球は多いからステロイドを使用する
根拠はまったくありません。
白血病も骨髄と血液の細胞を病理専門医に
見てもらってもっと詳しい検査を行って
診断をするものですし、
ステロイドだけを使用する治療法はありません。
きちんと確定診断名・ステロイドを使用した目的・予後・
元気がなくなった具体的な理由をホームドクターに
聞きましょう。
納得がいかなければ、二次診療施設を紹介してもらいましょう。2006/07/10 18:04 -
こんにちは。
膵炎は診断が難しく、リパーゼが高いからと言って
膵炎の診断はまったく出来ません。
レントゲン検査・超音波検査を
最低でも行い、必要があれば、バリウム検査等も
行う必要があります。
確定診断が出ていないわけですから、
急性膵炎かどうか、きちんと精密検査を
行って診断したかどうかを聞いてみてください。
診断の根拠です。
また、経過をみると入院して点滴を行い
より強力で集中的な治療と、
精密検査が必要に想われます。
ホームドクターときちんと話し合う必要があります。
精密検査ができないようであれば、
転院もしくは、大学病院の紹介を依頼するのが大切だと想います。2006/07/10 17:54 -
こんにちは。
この子は、本当に真性癲癇なのでしょうか?
MRIや脳脊髄液・脳波等の
精密検査も含めた、あらゆるそのほかの
病気が完全に否定されて残ったのが「てんかん」です。
すなわち、検査ではてんかんの診断をつけることは出来ません。除外診断が診断法となります。
他の病気だと、治療法も予後もまったく異なります。
フェノバルビタールはその子の確定診断名と
肝機能検査をおこなって、薬用量を決め
血液中の薬物濃度を測定しながら薬用量を
調節します。
そして、肝障害を定期的に測定しながら
副作用をチェックしていきます。
臨床症状の改善ももちろん重要な要素です。
重積状態であれば、緊急の症状です。
重積の有無で治療法・薬剤の量もまったく異なります。
心配におもっている点・不安な点はわかりますが、
それは確定診断がついて、治療を開始して、
重積がコントロールされ、血中濃度の評価が出てからの話です。
...2006/07/10 17:48 -
- 質問カテゴリ:
- 皮膚の異常
- 対象ペット:
- 犬 / シェットランドシープドッグ / 性別不明 / 年齢不明
こんにちは。
きちんと系統立った検査をして、
確定診断を行う必要があります。
診断がないのに、ステロイドを使用することは、
百害あって利益無しです。
まずステロイドの外用も内服も1-2週間止める必要があります。
そして、皮膚病が発生した情況と進行した状況を詳しく
飼い主に絵を見せながら聞くことが重要です。
それから以下の検査を必ず行います。
①真菌の検査・培養。
②毛を刈ってから、くりかえしのスクレーピング検査。
③血液検査。完全な検査です!CBCといいます。
④生化学検査。
⑤アレルギー検査。
⑥パンチバイオプシー検査。
⑦舐めたりできないようにすること。
これらをきちんとやって、確定診断をつけて
それにもとずいた治療をすればよくなります。
簡単な検査ですが、その病院でできなければ
出来る病院を探しましょう。
犬種・年齢も考えると
基本的なことをきちんとやれば診断でき治療できると想います。2006/07/08 10:50